高校1年生の偏差値と、高校3年生の偏差値は本質が全く異なります。
いよいよ高校1年生のみなさんが初めて受験した模試の結果が返ってきましたね。
のっけから厳しいことをお伝えさせていただきますが、高校1年生のみなさんにとっての偏差値ボーダーラインは『55』です。
できれば60はほしい。
もしも名古屋大学などの旧七帝大や早慶クラスを目指すのであれば、75はないと相当に厳しいです。
・・・なんてことを言うと、『え!でも名古屋大学の偏差値って65~70くらいじゃないの!?』と思ってしまう高校1年生もいるかもしれませんが、それは『高校3年生の1月、2月の時点での偏差値』という話です。
【高校1年生の偏差値はプラス15~20で考えないといけない】
高校1年生のみなさんが7月に受験した模試ですが、当たり前の話ですが『高校1年生しか受験していません』。
さらにいえば、全国の超がつくような進学校に通っている高校1年生は、ほとんど誰も受験していないのです。
彼らや彼女たちは、駿台や河合塾などの模試を受験していますので。
言ってみれば、みなさんが7月に受験した模試の母数は、
・まだ全然本気で勉強をしていない高校生
・非進学校に通っている高校生
などが圧倒的に大多数を占めています。
さらに言えば、問題の難易度も低いのです。
残念ながらそんな模試の偏差値はほとんどあてになりません。
一方で、高校3年生が受験している模試というのは
・浪人生も受験している
・開成や灘に通っているような、全国トップクラスの高校に通っている高校生も受験している
・さすがにほとんどの高校生が全力で受験勉強に取り組んでいる
受験生の母数のレベルが総じて高いといえます。
だから一口に模試といっても、高校1年生と高校3年生では質がまったく違うんですね。
それを前提として塾生のみなさん。
偏差値が60を切っていたら、ただの勉強不足です。
君たちの能力の問題ではありませんし、もちろん私たちの指導力不足でもありません。
ただ単に、『日々の勉強量が少ないだけ』、それだけです。
シンプルに自習に通う頻度を増やすか、自宅での学習時間を今の1.5倍に増やしてください。
もしも『いや、でも部活が忙しいんです。』というのであれば、その部活動はやめるべきです。
誤解のないようにお伝えしておきますが、山口は文武両道派ですし、当塾でも野球部やサッカー部のようなハードな部活動をこなしながら、偏差値70以上を取っている塾生もいます(※ちなみに昨日の模試で紹介した塾生は、野球部員です)。
問題なのは、『宿題や課題をこなせていない理由を部活のせいにしていること』、にあります。
もちろん、本気で取り組めば勉強も部活もこなせるはずです。
しかし、『課題もこなせない』『模試で思うような結果も出せない』『それは部活が忙しいからだ』『だけどもっと偏差値をあげたいし、難関大に行きたい』、というのであれば、これはもう部活をやめるしかないでしょう?
それでも『いや、部活も勉強も頑張って、難関大に行きたいんです!』っていうんなら、本気で勉強を頑張るしかないじゃないですか。
ちょっと話がそれましたが、もちろん模試の結果というのはみなさんの志望校次第。
そんなに目標が高くないのであれば、そんなに勉強を頑張る必要はありません。
一応ざっくりとですが、難関大に合格しようと思うのであれば、今回の模試でどれくらいの偏差値が必要なのかを大学別に列挙させていただきます。
・東京大学、京都大学、一橋大学、国公立医学部など・・・偏差値85以上
・名古屋大学、大阪大学、東京工業大学など・・・偏差値80以上
・東北大学、九州大学などのその他旧帝大・・・偏差値75以上
・金沢大学、広島大学、千葉大学、名古屋市立大学、名古屋工業大学など・・・偏差値70以上
・早稲田、慶應大学など・・・(国語と英語限定)偏差値85以上
・GMARCH、関関同立など・・・(国語と英語限定)偏差値75以上
本当に厳しい言い方をさせていただきますが、高校1年生の模試で偏差値が60を下回っていると、これらの大学の受験は相当厳しいです。
もちろん、ちょっと誇張しているところもあるかもしれませんが、こういうのは厳しめに見ていて損することはありません。
逆に甘く見て、1年2年と無為に時間が過ぎ、『3年生になったけどもう間に合いませんでした』の方が恐ろしいんです。
というよりも、高校3年生まで放置してしまったら、まず間に合いません。
それは厳しいようですが当塾の塾生も同じ。
1年生、2年生のみなさん。
みなさんの偏差値が70とか超えているんなら今のままでいいです。
でも偏差値が60を下回っているのであれば、シンプルに君たちの勉強不足。
もっと自習に来てください。
もちろん、それこそ西尾高校の校風ではありませんが、『自主性を持って、主体的に学習に取り組める』のであれば、ご自宅で一生懸命頑張ってください。