最近ですが…、ひたすら東大と京大の問題を研究しまくっています。
某〇〇ゴン桜で『東大なんて簡単だ!』なんて言っておりましたが、もちろん言うまでもなくそんなことはなく、『とんでもなく難しい』です。
天下の東大や京大が、受験生に対してそんな優しい問題を用意するわけがありません。
何でそんなことをやっているのかというと、もちろん、『いつか東大京大志望者が来たときのために』というのもあるのですが、シンプルに現塾生にそのまま還元できるからです。
今英語の偏差値が65を超えている塾生には、ひたすら京大の精読問題や英作文に取り組んでもらっています。
こういった難関大の問題で免疫ができていれば、その他の大学の問題は中学校の教科書を読むかのように簡単に読めますので(※余談ですが、先日立教大学に合格した塾生との授業でも、京大の過去問を使用しました)。
早慶や医学部はまた別の対策が必要になるのですが…。
さて、高校1・2年生の模試が終わりましたが、みなさん結果はいかがでしたでしょうか?
今回の模試で得点が半分を切る、または偏差値が55を下回っていたならば、相当な危険信号です。
偏差値は言うまでもなく、得点ではありませんので、時間と共に減少していきます。
君が90点を取っていたとしても、残りの全員が100点を取っていたならば、君の偏差値は40くらいまで落ち込むでしょう。
もちろんそんな極端なことは起きないでしょうが、偏差値は周りのライバルの点数に左右されるものということだけはご理解ください。
君の、『自分はこれだけ頑張りました!』は何も掬い取ってくれません。
周りのライバルより、どれくらい多く得点できたか?でしか偏差値は上がらないのです。
これが偏差値が時間と共に下がっていく理由のひとつです。
高校1年生よりも2年生、当然ですが2年生よりも3年生の方が勉強量が増えますので、君の勉強量が変化しない限り、偏差値は下がり続けていきます。
さらに言うならば。
高校3年生になってから本腰を入れて勉強しはじめたところで、具体的に言うならば、『平日4時間、土日祝10時間勉強』したところで、おそらく成績はステイです。
全国のライバルもそれくらいは普通にこなしていますので。
むしろ彼らは高校1年生2年生の頃に積み上げた土台がありますので、成績の伸びも同じではないでしょう。
2年間コツコツ頑張った者の努力と、付け焼刃のラスト1年だけ頑張った者の努力が等価値のわけがありません。
高校1年生2年生のみなさん、残念ながら公立高校の模試は年間3回程度しかありません。
そのたった3回の模試でモチベーションを上げることは難しいのかもしれません。
厳しい結果が出たとしても、(まあ3か月後の模試で何とかすればいいんでしょ??)くらいの危機感しか出ないのかもしれませんが、それではまずいのです。
そしてこのことは、高校生が自ら気づくことは難しいのです。
お父様お母様にもお願いしたいのですが、かつて私たちがそうであったように、現役の高校生が周囲の誘惑を振り切って勉強に意識を持っていくことは相当難しいです。
ですからできることは何でも手を打ってください。
入るか入らないかは置いておいて、お子さんにお声がけをして色んな塾の体験授業を受けてみて、受験の雰囲気や緊張感を知るだけでもいいと思います。
問題なのは、『知らずに時が過ぎていく』こと。
中高生のみなさんの時間は有限です。
何も勉強をしなかった高校3年生が、多少やる気を出して何とかなるほど大学受験は甘くはありません。
【多様性っていうけどその多様性は本当に必要なの?】
この話もこれまでに何度も繰り返した話ですので、既視感があればそのままスルーしていただけたらと存じます。
公立中学校のメリットとして『教育にかかる費用が安い』『色んな生徒が通っているので多様性の中で成長できる』なんてのが挙げられますが、前者はまだしも、後者って本当にメリットなんでしょうか?
言い分としては、『勉強を一生懸命頑張るお友達』『部活動に打ち込むお友達』『普通のお友達』『勉強嫌いなお友達』『素行が悪いお友達』などなど、色んな個性を持ったお友達が一堂に会する空間で成長していくことがメリットなのだそうですが…。
これもしつこいようですが、山口自身はもう一度幼少期に戻れたとしても、『すべて公立』を選択します。
めちゃくちゃ楽しかったですからね。
でもものすごいデメリットがあったことも自覚しております。
山口自身が中学2年生の頃、一気に学年ビリまで落ち込んだときに、付き合う友人の層もはっきり変ったことを覚えています。
何せ担任の数学教師に『おまえのバカがうつるから、もう学校には来なくていいぞ』と言われたのですから、そりゃあもう学校なんて行きたくありません。
そうなると、学校にもろくに行かず、中学生なのにタバコを吸っているような素行の悪い連中と時間を過ごすようになったのです。
そんな道を選んだのは山口自身ですので、人のせいにしてはいけませんが、おかげさまでますます勉強をしなくなりました。
これを果たして、『多様性の中で色々なことが学べる環境』などと言えるのでしょうか?
そんな彼らと同じ時間を過ごし続けることが、果たして学習面で本当にプラスだと言えるのでしょうか??
良くも悪くも、そんな彼らと付き合いを断ちたいと思ったとしても、少なくとも3年間は彼らと同じ時間を過ごさなければなりません。
私自身、その時に過ごした時間は楽しかったですし、彼らのことも大好きでしたが、それがプラスかマイナスなのかと問われたら、『はっきりとマイナス』と答えます。
プラスのわけがない。
ここまで極端な例はないにしても、中学校や高校にはいろんな人間が集まる以上、良い影響を受ける可能性も、そうでない可能性も知っておかなかければなりません。
そして子どもは、親には大抵悪いことは報告しないものです。
学校課題を適当に書き写してあとは全力で遊ぶ友人や、スマホや漫画・ゲームに夢中なお友達の話なんてするわけがありません。
だからこそ、保護者様はお子様の成長のアキレス腱には常に備えておかなければなりません。
中学校や高校で、様々なお友達と楽しい時間を過ごすことは、それはそれとして素晴らしいことなのかもしれませんが、それがマイナスに作用する可能性があるのであれば、プラスに作用する環境も別で用意する必要があります。
【学歴は幸せな人生への特急券】
これも断っておきますが、山口個人は「学歴至上主義」ではありません。
高卒や中卒の友人も多くいますし、その中でも自力で会社を立ち上げて経営しているような知人もいますので、学歴が全てとは思いません。
しかしながら、相対的に見れば学歴が生涯年収に大きな影響を及ぼすのはあきらかですし、きれいごとは抜きにして、『経済的に豊かであることが一般論として幸せである』ことは間違いありません。
もちろん、年収が一定の数字を超えると、幸福度が下がるという説もあるようですが、それを信じるかどうかは個人の自由だと思います。
話を元に戻します。
ネットの情報は極論も多いので、何とも眉唾な情報も多いのですが、とはいえ、場末の塾講師山口がギャーギャー騒ぐよりも信憑性が高いのは明らかです。
ぜひぜひ『学歴 生涯年収』『経営者 出身大学』などで調べてみてください。
そして多少抽象的な言い回しになってしまいますが、日本は10年後よりも20年後、20年後よりも30年後の方が厳しくなっているはずです。
無い袖は振れませんので。
・少子高齢化で働き手が減る
・少子高齢化で、若者が老人をケアする負担が増える(税金が増える)
・AI化や機械化はさらにすすみ、今ある仕事もどんどん淘汰される
漠然とこんなところですが、たったこの程度の情報でもお先真っ暗であることは間違いありません。
スタグフレーションもどんどん進んで行くことでしょう(というよりも、今すでに進行していますが…)。
そうなると、お子さまを守るための武器を身につけてもらわなければなりません。
学歴のために勉強した程度で、お子さまの青春や個性が損なわれることなど絶対にありません。
もちろん、行き過ぎた教育や過干渉により、お子さまの人格形成に悪影響を及ぼすようでは本末転倒なのですが、何もせずに放置しておくことは、同じくらいお子さまを不幸にする可能性があります。
30歳40歳でも勉強を頑張ることはできますが、現実的にそこから学歴を得なおすことはできません。
『勉強に遅すぎることはない』そりゃあもちろんそうなのですが、こと収入に直結する機会を得ることができるのは中高生、浪人生を含んだとしても二十歳くらいまでが限界です。
良かれ悪かれ、今の日本ではそれが現実なのです。
30歳まで遊び惚けて、そこから頑張って東大に合格したとしても、それを評価してくれる企業はそう多くはないでしょう。
というわけで今!
今が一番重要なのです!
とまあいつも通りとりとめのない内容になってしまいましたが、この後も高校3年生の指導がありますので本日はこの辺で!
乱筆乱文失礼いたしました。