今年のセンター試験(英語)
こんにちは!
ここ最近センター試験ということで大分バタバタしており、ブログの更新が滞っておりました。
さて、センター試験が終了しましたが、みなさん結果はどうだったでしょうか?
思っていたよりもできた!という生徒もいれば、普段の実力が発揮できなかった生徒もいるでしょう。
いずれにしても、すぐに気持ちを切り替えてくださいね。
当然自己採点は終わっていると思いますが、ここからは国立二次、または私立で受験するであろう科目の分はテスト直しをしてください。
特に英語です。
英語はかなりの割合で国立二次、ほとんどの私立でかぶってきますし、早慶上智や医学部医学科、旧七帝大などの難関校を除けば難易度もかなり近しいものになります。
愛知県の高校生諸君であれば、南山大学や愛知大学などの私立大学を受験する生徒が多いでしょう。
センター試験が終わったから直しはやらなくていい、ではなく、しっかりと自分がどういったミスをしたのかを確認するためにも、直しは必ずやってください。
さて、とりあえず山口も英語だけ解いてみたのですが、今年は難易度そのものは下がっていたように感じました。
とはいえ、それが得点に直結するかどうかは微妙なところです。
例えば大問2の語法問題。
ちょっと見づらいので以下を参照にしてください。
第2問 問2
Brenda went ( 9 )to get something to drink.
①at downstairs ②downstairs ③the downstairs ④to downstairs
パッと見てどうでしょうか?
実はこれ、中学2年生で登場する例文です。
とはいえ、結構混乱してしまった生徒もいるかもしれません。
この問題は実は訳す必要もまったくなく、知ってさえいれば2秒で答えに辿り着きます。
『downstairsは副詞なので、自動詞goの後には前置詞不要』
これだけです。
”I go to school.”とは言うけれども、”I go to there.”とは言わないのと同じです。
実はこの問題、西尾中の1学期の期末テストで出題されていました(動詞は『live』でしたが・・・)。
難易度としては中学2年生レベルであっても、もしかしたら“downstairs”という単語が副詞だと分からなかった生徒は、前置詞を選択してしまったかもしれません。
また副詞なので、冠詞の”the”も当然つきません。
そしてこの問題、『”downstairs”は副詞だぞ!』と学校で聞く機会があるかどうかは微妙ですが、英会話では基礎中の基礎で登場します。
こちらは山口の私物の英会話の参考書なのですが・・・。
ダイアローグ1、つまり一番最初のページで登場します。
2行目に”I heard you go downstairs last night.”と書いてますね。
このテキストでは特に、『”downstairs”は副詞なので、前置詞不要』などという解説はありません。
つまり文法であれこれ覚えなくても、センテンスの中で覚えてしまえば文法の説明は必要ないでしょ?という意図があるのではないかと思われます。
いずれにしても、英会話を習っている、または習った経験があった生徒は、考える間もなく正解が選べたのではないかと思います。
ちなみにですが、この”I heard you go downstairs last night.”という文章、知覚動詞ですね。
したがってここでの”you”は主格ではなく目的格の”you”
『私は聞いた あなたが階段を降りるのを 昨夜』という風になります。
“I listenen to him play the guitar.” (私は聞いた 彼がギターを演奏するのを)
“I saw her get in a taxi.” (私は見た 彼女がタクシーに乗るのを)
色々動詞や名詞を入れ替えて、体と頭が覚えてしまうくらい反復してください。
また最近のトレンドですが、整序問題が全て会話形式になっています。
第2問のC問題、組み合わせ問題も全て会話形式となっていますし、2020年のアクティブラーニングを見越して、かなりコミュニケーションに力を入れていることが分かります。
ちょっと見づらいかもしれませんが、『becauseは接続詞なので、絶対に補語にはならない』ということが分かっていれば、”It’s because”という選択肢は選ばないでしょうし、過去の話をしているということが分かっていれば仮定法過去で『助動詞+have+過去分詞を選べばよい』と判断もできるでしょう。
ただ、全体の難易度そのものは落ちているように思えますが、日本の中高英語教育は、これまでにそこまでコミュニケーションの部分には力を入れてこなかったので、面食らってしまった生徒もいるかもしれません。
その辺は平均点が出てみないことには判断ができませんが、いずれにしても今後は文法だけではなく、コミュニケーションの分野にも力を入れていく必要があることは明白でしょう。
・・・とまだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、本日はこれから塾生のテスト直しですのでここまで!
高3生諸君、というわけで、センター試験の直しはとことんまでやること。
自分がどんなミスをしたのか?を突き詰めることは、諸君の私立や国公立二次に必ず活きます。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。