中学生が秘めている大きな可能性、それを活かすも殺すも保護者様次第です。

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教室長ブログ

幣ブログでは何度かご登場いただいている中学2年生のお話です。


先日の授業で彼が書いてくれた解答がこちらです。

(当塾の塾生はご存知の通り、山口の課題は最初にいきなり英文を与えられ、何も知らない状態で和訳を書いてもらうことになっています。

現在中学2年生の彼も例外ではなく、何も学んでいない状態で、大学入試の課題に取り組んでもらっています。)




【44(大阪大学)】この解答、一部日本語の点でたどたどしい点はあるものの、ほとんど正解しています。


【45(横浜市立大学)】これに至っては高校生でも見落としやすい、『Some SV~,others SV・・・.』⇒『SV~な人もいれば、SV・・・.もいる。』という和訳に自力で辿り着いています。


【46(国際教養大学・改)】この解答については、『接続詞”because”を含意する関係代名詞の非制限用法』という、岡高や刈高でも終盤でしか指導しない内容を山口が伝えていなかったため、さすがにそこは対応できていませんでした。
しかし対応できないなりに、かなりの解答が出来上がっています。

おそらくは模試の記述でも、6~7割の得点が期待できます。



そしてこちらがこの日の指導内容報告書です。



一応宿題に、『公立高校入試27年B日程』とありますが、彼が本当に中学生であることを再確認させられます。

もうすでに岡崎高校や刈谷高校でも2年生の半ばくらいまでの内容が終わっています。

もちろん、末節枝葉の課題は残されているものの、驚異的なペースだと言えます。


なお、山口個人はあまり気にしていませんが、一応彼が通っている中学校での個票がこちらです。



もちろんかなりの好成績ですし、当然英語は学年1位なのですが、山口個人が照準を合わせているのはもっと先、4年後の大学受験です。


しつこいようですが、まだまだ中学2年生の彼が、英語に関しては高校生の内容はほとんど終わりかけており、彼が進学する予定の超トップ進学校で受ける授業が、全て復習になっていくような準備が終わっています。


ただ遠方から通っていただいているため、正直いつまで当塾に通っていただけるのかは分かりませんが、お任せいただけるのであれば、高校2年生の夏くらいまでに、第一志望の大学の対策を終えてしまう予定でいます。




【すべての中学生が信じられないような可能性を秘めています】


もちろん、個人差はあります。

全員が全員、彼と同じようなことができるわけではありません。


少なくとも彼は大変な読書家であり、もう何年間も本を読み続けてきたというバックボーンがあるため、その点で生じる差は否定はできません。


しかしながら当塾には、同じようなことをこなしてきた塾生がこれまでに何人もいました。


とはいえ、公立中学校の普通の授業を受け続けている彼らや彼女たちが、自らその可能性に気付く可能性はほとんどありません。


なぜなら経験していないからです。


例えばイタリアがどんなに素晴らしい国だと言葉で聞かされたとしても、実際に行ってみない限り、その素晴らしさを100%で体感することはできません。


諺が示す通り、『百聞は一見に如かず』なのですから。



彼自身は非常に誠実なのでそんなことは口が裂けても言わないでしょうが、おそらく中学校の授業はかなりつまらないはずです(※何ならもうすでに、こと英語に関して言えば、彼を指導している教師よりも彼の方が英語力は高いと思っています)。


すでに代数や幾何に取り組めるだけの力を持っているのに、学校では毎日足し算の授業を聞かされ続けているようなものでしょう。



そんな彼ですが、まさに真綿が水を吸収するかのように、山口が伝える内容をどんどん吸収していきます。



先にも申し上げましたが、その可能性に気付いてあげられる、そしてさらに高みを目指すステージを用意できるのは保護者様だけです。



中学・高校の6年間は本当に貴重です。


とりわけ土台となる、そして劇的な成長を遂げる可能性がある中学校の3年間の重要性を、保護者様は理解するべきですし、そこでの後れが後の数十年に大きな影響を及ぼすかもしれないという危険性に備えるべきです。


そしてもう一度改めて、彼が大いなる読書家であるということを念押しさせていただきます。


およそ中学2年生とは思えない彼の日本語ですが、当然彼がゼロから生み出しているわけではありません。


これまでに積み上げた膨大な読書、その中の珠玉のフレーズを自分の中で練り上げて、自分の言葉でアウトプットしているのです。



言うまでもありませんが、『読んだことが無いものを書くことはできません』。



そしていわゆる難関とされる国公立の二次試験、これはほとんどすべて記述です。


もしもお子様の大学受験で、難関国公立を受験する可能性があるのであれば、今すぐに『読み、書く対策』に取り組んでいただきたいです。


それこそが膨大な時間と労力を要するものであり、オールマーク化した愛知県の公立高校入試、そしてそれに準ずる公立中学校の授業ではまったく対応ができないものです。



※T君(イニシャルは関係ありません)とお母様、いつも幣ブログにご協力いただきまして、本当にありがとうございます。

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