たった今、東高の英語課題を1分ほどで意訳してみました。

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教室長ブログ

つい先ほどですが、東高2年生の女の子より質問をいただき、3分ほど解説させていただきました。


いや~、こういう学校課題の質問も全然大歓迎!


もうガンガン持ってきてください!


こちらがその英文です。


これをそのまま直訳しても面白くないので、若干意訳気味に訳してみました。


(裏紙ですみません)


この英文、おそらく山場は最後の

『add A to B』=『AをBに加える』の箇所だと思われますが、これをそのまま直訳してしまうと・・・


『放送後の10年間、聖地巡礼が約31億円を地域経済に加えたと見積もられている。』


となるわけですが・・・。


国公立の記述でこんな解答をしてしまうと、おそらくというか、100%減点されます。


日本語が不自然ですからね。

日本語で減点されます。


かといって、あまりに飛躍した意訳も減点される危険性が高いので、『直訳と意訳のベストな融合点』を見出す必要があります。


そのためには、『英単語を覚える』だとか『英文法を完璧にする』などは当たり前にやるべきことなのですが、それに加えて



『膨大な量の本を読むこと』


とにかくこれが求められます。


見たことがない表現、読んだことがない文章を書けるわけがありません。


そして難関国公立大学を受験する予定の諸君、当然ですが膨大な量の本を読んで、そして写経のごとく、その日本語も書いてください。


そのためには膨大な時間が必要になります。


そんなわけで、30秒ほどでサササと書いた山口の意訳がこちらです。



『統計によると、その神社への新年の参拝客は、アニメが放送される前の2007年時点ではおよそ13万人であった。しかし翌年、その数は約30万人へと跳ね上がった。そして2011年には47万人へと到達し、それ以降の数年間は同じ数で横ばいとなっている。そのアニメの放送後の10年間で、聖地巡礼が地域経済に及ぼした経済効果は約31億円と見積もられている。』


この英文には”economic effect”という単語は使われておりませんが、『31億円を地域経済に加える』という訳はいかにも不自然なので、『31億円の経済効果があった』『経済効果は31億円であった』と意訳しております。


“add A to B” “add to B A”について、もっともっと語りたいのですが、帰ってご飯を食べたいのでこの辺で失礼しますね!



PS.難関大学は『英語だけができる帰国子女』をふるい落とします。


もちろん、日本語だけが得意で英語を頑張らなかった受験生もふるい落とします。


みなさんは日本語と英語、その両方に膨大な時間と労力を捧げなければなりません。


大丈夫、私山口は中学生の頃、英語も国語も1桁台の点数しか取れませんでしたから。


とにかくたくさん読んで書く、ただその基本を貫くだけですよ!

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