『なぜ品詞が大切なのか、刈谷高校の中間テストで考えてみる』

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教室長ブログ

以下の文章は山口が考えた英文なのですが、使用しているのはたったの3単語、しかも誰でも知っている英単語です。


みなさんはどのように訳しますか?(※ぜひ保護者様も挑戦してみてください)。

Nishio houses many people.



どうでしょうか?


この英文、もちろん肝になるのは”house”という単語です。


(え?家でしょ??)と思った瞬間にこの文章は永久に理解できなくなってしまいます。


Nishioはもちろん名詞、many peoplも名詞、そこでこの”houses”まで名詞にしてしまうと、『この文章には動詞がない!』ということになります。



ちなみに結論から申し上げますと、『”house”には他動詞もあり、その場合は「SがOを住まわせる」「SにOが住んでいる」』という意味がありますよで片付くのですが・・・。



ここで大切なのは、”house”の他動詞の意味を知っていること、ではなくて文構造から品詞のことを意識しておく習慣を身につけておく、ということです。



なお、この品詞の理解を徹底しているのが刈谷高校です。


こちらは先日ご紹介しました、刈谷高校1年生の中間テストですね。



一番上の問題、『動詞』『名詞』『形容詞』などと書かれています。


この、一見するとどうでもよさそうな簡単なことこそが大切なのです。


そしてこれまたしつこいようですが、刈谷高校のこのテストから察するに、刈谷高校の英語の先生方は、『高校1年生の春から、英単語と品詞学習を徹底することこそが大切』と考えていることが伺えます。



他の高校は・・・申し訳ないのですがよく分かりません。


ただ塾生から聞いている感じでは、刈谷高校ほどの意識は無いように見受けられます。




【超難関大こそ品詞・・・というか日本語を大切にしている】


これまた今適当に考えた英文なのですが、中高生のみなさんはどのように訳すでしょうか?



“These pictures taken by him in Nagasaki are beautiful.”



なお、確実に減点される解答はこちらです。


『長崎で彼によって撮られた写真は美しい。』


しかしながら、ほとんどの中高生がこの解答を書くはずです。
(※ただ、愛知県の公立高校入試や、大学入学共通テストならこの答えで全然OKです)。


よ~く見てください。


『長崎で彼によって撮られた写真』、これ日本語として極めておかしいですよね?


誰かが会話の中でこんな日本語使っていたら、(え?何それ??)って思っちゃいますよね。


もちろん、大学入試の二次試験の記述でこんな日本語を書いたら大幅減点です。


ここではきちんと、『彼が長崎で撮ったこれらの写真は美しい。』と書かなければなりません。



(え!でも受け見なのに勝手に能動態に変えちゃっていいの!?)と思われるかもしれませんが、『主格の”by”』という文法がありまして、『名詞に接続した”by”は”~が”という風に主格でとる』という大学受験英語必須のルールがあります(※ただしこれについても、きちんと指導されているのは今のところ岡高と刈高、他については確認が取れていません)。




高校1、2年生のみなさん。


英単語や品詞ってこんなに大切なんです。


そして、みなさんの大学受験はほとんどが記述。


英語がどれだけできていたのだとしても、きちんとした日本語が書けなければ大減点です。



というわけで、今から授業が始まりますので、この続きはまた手が空いた時に書かせていただきます。



※もしかしたら保護者様の中には、岡高や刈高じゃないときちんとした指導が受けられないのではないか?と思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。


ただ、各高校が作成している中間テストや期末テスト、塾生からヒアリングした結果、合格実績などを鑑みて、『正直よく分からない』というのが率直な感想です。



しかしながら事実、岡高や刈高、岡崎北や刈谷北などは入学と同時に単語帳を配布するのに対して、他の高校が後れを取っているということは紛れもない事実です。










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