〇尾高校の英語の偏差値が大幅に下がったことについての私見
私は常々、『〇尾高校も東高校も、英語の指導が甘い』ということを言い続けてきましたが、だからと言って高校に全ての責任を押し付けてはいけないとも思っています。
当り前の話ですが、一番大きな責任を負っているのは、
①『〇尾高校に合格したということに胡坐をかいて、2年間ちゃんと勉強をしなかった受験生』
もちろんそう思っています。
さらに言えば、〇尾高校を選んだというところもご本人に責任があるわけですし、他人のせいにするなど言語道断だとも思っています。
もちろん、今年も〇尾高校から、名古屋大学をはじめとする多くの難関大合格者が出るでしょう。
しかしその上位陣はほとんど、『岡崎高校や刈谷高校を最後まで目指して、最後の最後に力尽きた受験生』です。
なかには当塾の岩倉先生のように、『岡崎高校にも余裕で合格できたけど、家から近いから〇尾高校を選んだ』という麒麟児もいるかもしれませんが、それはごく少数です。
次に責任があるのが高校だと思っています。
仮初にも進学校を名乗り、多くの高校生を預かっている以上、難関大に合格するための準備と指導をするのは指導者の責任です。
その後勉強するかどうかは高校生に委ねてもいいとは思いますが、
『指導の内容』
『使用している教材』
『入学式と同時に単語帳を配布していない』
これらの事実を鑑みても、こと英語に関して言えば〇尾高校の指導は難関大受験の水準には達していません。
なお当塾に通っている〇尾高校生で、『FIXの授業よりも〇尾高校の授業の方が難しい』と言った塾生はただのひとりもいません。
そして本当に厳しい物言いで恐縮なのですが、最後に責任があるのが保護者様です。
お父様やお母様の世代は、〇尾高校は押しも押されぬ進学校でした。
いや、ほんの少し前までは、本当にものすごい進学校だったのです。
山口が15年前に西尾に来た時に、
(なぜこんな小さな町に、名古屋大学に多数の合格者を出す高校が2校もあるんだ!?)
と本当にたまげたのです。
この2校の高校生はめちゃくちゃ勉強してましたしね。
前塾に勤めていた頃、この2校の高校生たちは22時を過ぎても帰宅しないので、
『早く帰ってきちんと休みなさい!』
と声をかけなければならなかったほどです。
もちろん、今もそういう受験生はいるのでしょうが、相対的に見てかなり減ってしまったことはまちがいありません。
今のそういった状況をしっかりと把握して、お子様に正しい選択肢を提供する、これは保護者様の責務です。
その後どうするべきかはご本人に委ねるとしても、まずは現状を知ってもらうこと、そのために周りが動くことは必要です。
これも常々申し上げておりますが、ほとんどの公立高校に通う受験生は、社会も経験しておらず、本当の受験の厳しさも知らないからです。
私はもう何年も何年も・・・(もっと早く来てくれていたら、第一志望に合格できていたのに)という高校生に数えきれないほど出会ってきました。
高校1年生のみなさん、今なら間に合います。
高校2年生のみなさん、君たちが今までサボってしまったのであれば、もう足が俵にかかっています。
残念ながら一部の高校教師たちは、その厳しい現実を生徒には伝えてくれないようですので、これは保護者様の大切な義務であると私は考えております。
なお、私は2年ほど前から幣ブログにて、
『このままだと〇尾高校と東高の英語の偏差値はもっと下がる』
と言い続けてきましたが、これほどまで下がるとは夢にも思っていなかったので、正直戦々恐々としております。
お父様お母様、『文章を読み、自分の言葉で文章を書けるようになる』ためには、膨大な時間と圧力が必要になります。
『少しでも早く英単語の暗記にとりかかりましょう』、なんてことは当たり前にやることで、日本語も英語も語彙を増やさないことには、難関とされる大学の記述対策に対応することはできません。
『そんなに早くから塾や予備校に通う必要はない』、もちろんそれも一つの選択肢ではありますが、それならそれでせめて、
『週に1冊は本を読み、一日も欠かすことなく、毎日英単語を10~15個は覚える』
最低限これをお子様に徹底させてあげてください。