西〇東高さん・・・本当に大丈夫ですか?

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教室長ブログ

これは許せない!


『山口ってばいつも怒ってるな~』と思われるかもしれませんが、まあ最後まで読んでくださいよ!



ありがたいことに当塾の塾生や保護者のみなさまは、結構山口のブログを読んでくださっていますので、もしかしたら覚えておられるかもしれません。


私ちょうど1年前くらいに(すみません、正確な日にちは失念しました)、東高に通う塾生から相談を受け、そのことをブログに書いたのです。



【とある東高生(当時2年生)の相談】


それはこのような内容でした。

『本腰を入れて受験勉強を頑張りたいけど、部活動との両立が難しい』とのことでした。


そこで、『もちろん部活動は頑張るべきだけど、本当に受験勉強が圧迫されるようなら考えてみた方がいい』とお応えしました。


部活動をやめよう、とは伝えていません。


本人の裁量に任せて判断してほしいと思いそう伝えたのです。


ところが彼女がその旨を、部活動の顧問の先生に相談したところ、『まだ受験勉強にとりかかるのは早すぎるんじゃないのか?』と返ってきたのだそうです。



ほほーん・・・。


ちなみに彼女が目指している大学、ここ今年度、昨年度、西〇東高からの合格者は0名です。



0名なんですよ?


それなのに何の根拠があって、『まだ(高校2年生から)受験勉強を始めるのは早すぎる』と判断したのでしょうか?



まあいいです。


ともあれこちらの先生は、まだ受験勉強を始めるのは早すぎるし、もっと後になってからでも『余裕で学習時間を担保できる』と思っていたのでしょう。



それから1年経ってこれです。




え?

いや、その通りですよ。


東高生に足りないのはずばり『演習量』、圧倒的に学習時間が足りないのです。


もう圧倒的ですよ。


ですので私山口、東高生や西高生が入塾してきて一番骨を折るのは、『君たちの学校はまったくもって厳しくないし、課題も出してくれないけど、本当の大学受験はそんなに甘くないよ』を知ってもらうことです。


さらに続きます。




『解きまくって問題の形式に慣れる』、至極ごもっとも、その通りです。


しかしそれは今からやることじゃない。



今から基礎固めでは遅すぎるんです。



とはいえ、今年の東高は大健闘で、名古屋大学2名、名古屋工業大学5名の合格者を出しています。


しかしながら、これはこの10名にも満たない卒業生がすごかったというだけで、全体で見れば非常に厳しい結果だったと私個人は思っています。

さらに言えば、この名古屋大学に合格した2名の内1人は、本当は京都大学を志望していたんです。


大方予想はつきますが、共通テストではおそらく9割前後取れたのでしょう。


しかし京都大学の二次試験はとんでもない難易度。


問題形式の違いはあれど、私は京都大学の英語は『国内ではベスト3に入る難易度』だと思っています(※この辺は多分に主観によるものですので、ぜひネットなどで調べてみてください)。



二次試験のウェイトが非常に高い京都大学において、二次対策が不十分であることは致命的です。


そこでおそらく、二次試験の難易度も下がり、共通テスト配点比率が高い名古屋大学に、直前で変更したものと予想されます。


ちなみにうちだったらそんなことにはなりません。



1年も2年も前から入念に準備し、もちろん、東京一工を受験する上で必要なことはすべてやり切ります。


もちろん今年も最難関、一橋大学の合格者を出しています。



結局のところ、十分な二次対策ができていなかったため、直前で『名古屋大学の合格実績が欲しいから京都大学受験を諦めさせた』と思われても仕方ないんです。




一見すると山口が言いたい放題言っているように見えるかもしれませんが、『ただの事実』です。



私はすべての塾生からヒアリングし、各高校がどのような指導をしていて、どれくらい課題を出しているのか、おおよそ把握しております。



大学受験まで残り9か月弱という極めて切羽詰まったこの時期に、今更『君たちに足りていないのは演習だ』とはどういう了見なのか、もう是非とも先生方と討論してみたいところです。





【とはいっても、最後の責任はすべて生徒本人にあります】

そういう学校を選んだ責任も本人にありますし、大学受験に向けて頑張らなかったのももちろん本人の責任です。


そもそも受験に限った話ではありませんが、何かを成し遂げようとして、できなかった理由を他人のせいにしてはいけないですよね。


ちなみに余計なお世話ですが、私は塾生を通して、その京都大学を目指していたという東高生に、『最低でも1年前から、京大の英語と数学にとりかかること』を伝えていました。


今となっては、それが本当に伝わっていたのかどうかは定かではありませんが・・・。


私は長いこと、京都大学の英語を専門に学習しておりますが、とてもじゃありませんが、他教科までフォローしなければならない高校生が、半年や一年程度でどうにかできるものではありません。



仮にその事実を知らなかったとしても、それは調べようとしなかった、知ろうとしなかった本人の責任です。



奇しくも今回東高の先生がおっしゃっている『東高生に足りないのは演習』、これは事実なのですが、とどのつまり、学校に任せっきりで、自分の意志で学習量を積み上げようとしなかった、みなさんの責任です。


私は常々、『大学受験に必要な時間は最低でも4,000時間以上』とお伝えしておりますが、共通テストまで残された時間が『残り260日程度』。



仮に260日で4,000時間を何とかしようとするならば、一日あたり必要な時間はなんと『15時間以上』(学校の授業を除いて、です)。



絶対に無理です。



しかしながら、高校1年生の4月からちゃんとコツコツ積み上げていれば、『一日あたり4時間程度の勉強』で済むんです。


いや、これでもかなり大変ですけどね。



そしてこれも毎度のことですが、お子様が自らこの事実に気付き、主体的に行動を起こすことは相当に難しいです。


それを伝えるのは、本来であれば高校の教師、私たちのような塾・予備校関係者、そして何よりも、一番長い時間を共に過ごすであろう保護者様の責任です。




ちなみに当塾は、東京一工だろうが何大学だろうが、学習面において十分な対策を用意する自信はありますが、『受験生のみなさんの時間を遡らせることはできません。』


みなさんの一日が48時間になることもなければ、残された日数260日が500日になることもありえません。





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