世の中には手にしてはいけない参考書があります
とりあえずいつも通り、英語に限定した話になってしまいますが。
その前に逆に、山口が尊敬している英語の先生方を紹介させていただきます。
①北村一真先生
②佐々木高政先生
③小倉弘先生
④薬袋善郎先生
この4名ですね。
自分の授業で取り扱っている問題や英文の数々は、こちらの先生方が一生懸命分析、解析してくださったもので、山口の授業など所詮は焼き直しに過ぎません。
とはいえ、この先生方の解説は文章で理解するにはあまりにも高度過ぎるため、山口のようなフィルターにも一応存在意義はあるかと思っています。
塾生のみなさんの理解度に合わせて、授業の内容もカスタムしていく必要もありますので。
【悪書につかまると貴重な時間を無駄にしてしまう】
逆に山口が書店に行くと、真っ先に回避してしまう著者もいます。
その筆頭は関〇生先生ですね。
精文館書店の英語ゾーンに行くと、この先生の参考書や問題集が何百冊も並んでいます(※誇張無しで)。
何百冊・・・。
いや、予備校や映像授業をやりながら、いつ何百冊もの分量の英文を選び抜き、解説し、それを校正して本にしたのでしょうか?
そもそも、『何百冊も書かなければならない時点で、指導力が欠如している』と言っているようなものです。
どうせゴーストライターがいるんだろうな~と思っていたら、同じようなことを考えている方がわんさかいました。
『こちらの書籍は「世界一わかりやすい」とか「目からウロコの解説」などという誇大広告をしなければ普通の問題集でした。
それを書いてしまっていることで無駄にハードルが上がっている感じがします。
たぶん出版社側が勝手に入れているのだろうと思います。
残念ながら世界一わかりやすくもないですし、目からウロコも落ちませんでしたので、ごくごく普通のリスニング問題集です。
若干問題の傾向がズレてないか?と感じる問題が多かったのと、解説が丁寧というわけでもないので、私の基準では特別オススメはしない書籍という位置づけです。
このように、私の中で微妙だと感じた書籍については短めにレビューしていこうと思います。
あまりに細かく悪いところを列挙するのは著者(ゴーストライターさん含む)に失礼だと思いますし、おそらくファンもいらっしゃると思うので。
そもそも、書籍というものは合う合わないが必ず出てくるものであって、人によって良著になったりゴミになったりします。
だからこそ、悪い方のレビューは下手な先入観を生む可能性があるので、そこまで詳しく書かなくて良いと考えています。』(とある方の”note”記事より抜粋)
(なんだよ…また山口が悪口言ってるよ…)と思うことなかれ!
こういう巷で人気がある参考書というのは、良書とは限りません!
誰でも分かるような簡単なものを、簡単に説明しているだけなので、英語がニガテな受験生ほど簡単に飛びついてしまうんです。
でもね、大学入試の問題ってそんなに簡単じゃないですから。
こういう悪書にどれだけの時間を費やしても、残念ながらみなさんの英語力が向上することはありません。
『できるようになった気にさせられるだけ』です。
ですが残念ながら、そういう参考書こそ人気があるんですよね。
山口が冒頭で紹介させていただきました先生方は、自分が執筆した数少ない本を、大切に大切に版を重ねて校正されています。
佐々木先生の本などは、昭和24年、つまり戦後に出版された本が何十年もかけて手が加えられて磨き上げられています。
山崎竜成先生も、まだまだお若いのに(なんでこんなことまで知ってるんだろう・・・)と舌を巻くほどの知識を持っています。
とはいえもちろんデメリットもあって、英語初学者がこういった先生方の参考書を読んでも、おそらくほとんど理解ができません。
散々偉そうなことを申し上げましたが、私などはこういった素晴らしい先生方の思考や意向をかみ砕いてみなさんにお伝えしているに過ぎません。
ともあれ、大学受験を志すみなさんにとって、与えられた時間はたったの3年弱。
本当のところ10年くらいほしいところなんです。
悪書はみなさんの貴重な時間を無為にする可能性があります。
特に、右も左も分からない初学者こそ犠牲になってしまうということを心に留めていただけたら幸いです。