今高校2年生で、第一志望の判定がD判定かE判定なら部活はやめた方がいい(…と山口は思っています)
先ほど刈谷高校2年生男子から、数学の中間テストの範囲を教えてもらったのですが・・・。
なんと150ページ分!
さすがの彼も相当きつそうな印象でした。
ただ、進学校ならかくあるべきだと思っています。
実際の入試本番なんてもっときついわけですから、練習の段階できつめの負荷をかける、そんなことは当たり前の話で、『課題を出さない』なんてのは論外だと個人的には思っています。
【文武両道を履き違えないでほしい】
ちなみに最初に申し上げておきますが、山口は『高校生は部活動にも全力を尽くすべき』と考えております。
今月紹介させていただきました、刈谷高校学年上位の3名は全員体育会系の部活動に所属していますので(名古屋大学B判定、京都大学B判定、京都大学A判定)。
部活動にも一生懸命打ち込んだ受験生は強い、そんなことは分かっています。
ただしそれは、文字通り『きちんと両立できた場合』の話です。
高校2年生の秋、いよいよ入試本番まで1年と数か月となった今の時点で『D判定、E判定』なら、残念ながら『君は両立できなかった』んです。
もっと言えば、部活動が受験勉強の足を引っ張ってしまったんです(※『そんなことない!』と言いたいのであれば反論は受け付けます。ただし、論破するにはそれなりの根拠を示してもらいますが)。
※一応極めて稀有な例外として、以下の2例が挙げられます。
①本当に質も量も伴った学習を1年生の春から続けているが、今のところ成果は得られず、これから先でその努力が開花する受験生
②第一志望の大学に特化した受験対策を続けていて、そちらでは結果が出ているけど(※駿台模試など)一般的な模試では学力が測り切れない受験生
稀ですけどね。
そしてその稀なケースに、自分があてはまっているのかどうかは、極めて批判的な分析を持って向き合ってほしいです。
話を戻しまして。
そんなわけで、この夏の模試でD判定、E判定だった高校2年生諸君は、ほとんどの場合が『ただの勉強不足』。
量がまったく足りていないんです。
そして部活動に限りませんが、何かしらが君の勉強量を削っているんです。
仮に部活動を月に20日、1日あたり2時間頑張るとします。
そうするとひと月当たり40時間。
部活動を引退するまでに残されているのが8か月とすると、延べにして『320時間』もの学習時間が確保できます。
試合であったり、諸々の準備を含めるならば、もっと確保できるでしょうね。
大学受験において、この320時間は非常に大きいと思います。
もちろん、『高校時代の部活動は人生で一度限り!』と思っている高校2年生もいるでしょう。
でもそれでいうなら、大学受験だって人生で一度限り。
しかも部活動と大学受験では、残りの人生に及ぼす影響が比べ物になりません。
ただ、選ぶのはみなさんです。
『自分は第一志望の大学には落ちたけど、部活動を全力で頑張ったから悔いはない!』と再来年の春に言い切れるのであれば、今のまま部活動を頑張ればいいと思います。
それにしても某高校、おかしくないですか?
『勉強の量は生徒の自主性に任せて自由に決めていい』って言ってんのに、なぜか部活は半ば強制。
まあそんな皮肉はさておいて、正直部活動をやめたからって必ず第一志望に合格できるというものではありません。
高校の先生や他の塾の先生方がどう考えているかは分かりませんが、高校2年生の秋冬、ここまでに一生懸命頑張ってきた高校2年生と、自分の尺度でしか頑張ってこなかった高校2年生では、埋めがたい差があると山口は思っています。
だからせめて、残りの数か月でその差を埋めてほしいと願っています。
・・・ですが何の責任も取れませんので、最後は自己判断でということで。