『私はサッカーに興味があります。』を英語で書けますか??
さ~いよいよワールドカップが始まります!
当塾にもサッカー部員が5名ほどいまして、今からテンションが上がりまくっている様子です。
あの~・・・君たち、ワールドカップ期間中はもろに期末テスト期間中でもあるので、ほどほどにね!
録画して休日に観るように。
ちなみに山口の優勝予想は、ベタですがブラジル、大穴予想でベルギーかなと。
さてそんな雑談はさておき!
みなさんタイトルの『私はサッカーに興味があります。』を英語で書けるでしょうか??
そして最初にお伝えしておきますが、ここでつまづいていると『分詞構文』は200%理解できないはずです。
分詞構文が分からないという高校生諸君は、まずいったん分詞(現在分詞と過去分詞)を復習しましょう。
そして本題に戻りますがまさか・・・。
“I interest soccer” なんて書いちゃったりしていませんか??
答えはもちろん、”I’m interested in soccer.” です。
でこの文章ですが、実は中学2年生くらいの子はスラスラと書けてしまいます。
逆に高校生で、そこそこ英語ができていると思われる子でも、この文章がパッと出てこない生徒がいたりします。
結論から言いますと、中学校の英語の授業では、難しい文法の説明は一切しません。
中学校の先生『”アイムインタレスティディン ○○”で、○○に興味があります。・・・って意味だから、何度も暗誦して覚えるように!』
そしてこの指導法はまったく間違っていなくて、今中学生のみなさんは深いことは考えずに、アイムインタレスティディン アイムインタレスティディン アイムインタレスティディン・・・と100回声に出して叩き込んでください。
10分もかかりませんから。
ところがどっこい高校生となると、なぜかこの”I’m interested in ○○”をすっかり忘れてしまっている生徒が多数いたりします。
理由は簡単です。
『interest の意味は??』と聞くと決まって、
生徒『興味を持つ。』と答えが返ってくるのです。
もし同じ意味で考えている方がいらっしゃったら、今すぐ改めてください!
“interest” の意味は、
×『興味を持つ』ではなく
〇『興味を持たせる』
なのです。
で、この『~させる』系の他動詞の問題は、毎年南山大学や名城大学、名古屋外国語大学や名古屋学芸大学などで、必ず出題されますので、この辺の英語に力を入れている大学を希望している高校生諸君は、今ここで完全にマスターしてしまいましょう。
そう、”I’m interested in soccer.”という文章は、見ての通り『be動詞 + 過去分詞』なので、実は受動態なのです。
したがって直訳は、『私はサッカーに興味を持たされています。』が正しいのです。
でもこの表現は極めて日本語的ではないので、混乱を避けるために、中学校では『暗誦して覚えるように!』と伝えるのです。
高校受験や英会話はもちろんそれでOKなのですが、受験者をふるい落とす大学受験では残念ながらそうはいきません。
だから”interest”という単語を使って、能動態で表現したいのであれば、
“Soccer interests me. (SVO)” ⇒ 『サッカーが私に興味を持たせている。』。としなければなりませんね。
この”interest”をはじめとする、『~させる系他動詞(今命名しました)』は先にも申し上げました通り、南山大学ではしょっちゅう出題されますが、その割にはとても簡単なので、しっかりと理解しておきましょうね!
数も限られています。
amuse,entertain(楽しませる) bore(退屈させる) disappoint(がっかりさせる) exhaust(疲れさせる) exite(興奮させる) interst(興味を持たせる) please(楽しませる) puzzle(困惑させる) surprise(驚かせる) satisfy(満足させる) tire(疲れさせる) seat(座らせる)
受験頻出の『~させる系他動詞』はこんなものですが、今数えたら『たったの13個』です。
覚えちゃってください!
では実際の入試問題から。
This year’s figures were very 【disappointing / disappointed】.
正しいのはどちらでしょうか??
まず”disappoint”という動詞ですが、もうお分かりの通り、
×『がっかりする』
〇『がっかりさせる』 です。
したがって、主語の部分が『今期の売上高』なので、現在分詞である”disappointing(がっかりさせる)”を選ばなければなりません。
過去分詞を選んでしまうと受動態になるわけですから、『今年の売り上げはがっかりさせられた。』となってしまうので×ですね!
もし受動態で表現するならば、人を主語にして、
“We were disappointed with this year’s sale figures.” 『私たちは今年の売上高にがっかりさせられた。』としても良いと思います。
で、この『~させる系動詞』ですが、他にもたくさんあります。
文法問題で狙われる単語はお決まりのものが多いのですが、長文読解となると話は別です。
そもそもこれらの動詞は、能動態と受動態の意味がまるっと逆転してしまっているので、知らずに読めばまったく逆の意味で解釈してしまうことになります。
①You are boring.
②You are bored.
bore は『退屈させる』という意味なので、
①⇒『あなたは(誰かを)退屈させています。(転じて・・・)つまらない人ですね。』
②⇒『あなたは退屈させられています。(転じて・・・)あなたは退屈していますね。』
このように真逆の意味になるのです。
そういうわけで、ここでつまづいていると間違いなく分詞構文は理解ができないのです。
『感情系の動詞は日本語と発想がまったく逆!』、これを肝に銘じて他動詞と分詞の学習に取り組んでみてくださいね!
さて・・・、進度の速い学校ですと、すでにセンター演習などに入っている高校もあることでしょう。
しかしながら、厳しいことを言えば今回の『私はサッカーに興味があります。』を正確に書けなかった生徒諸君は、残念ながらその段階にはありません。
2点の文法問題を落とすならまだしも、6点の長文問題で誤訳してしまったら・・・3問落としただけで20点弱失点することになります。
文法と読解は密接につながっています。
どうかおろそかにすることなく、学校の進度がどれだけ速くても、土台を固めるために、時には勇気を持って遡って復習してください。