『うちの子は読解力がないんです・・・。』

カテゴリー :

雑談

こんにちは!

先日アメブロの方で、東北地方の方からご質問をいただきました。

『東北地方なのでもちろんFIXさんには通えないのですが・・・』と前置きがありましたが、全然WELCOMEです!

ご質問をいただけると、私たちとしても教育について考える機会をいただけるので、本当にありがたいのです。

遠慮なくいくらでもご質問ください!

私たちの解答は1つの意見として参考にしていただければ幸いです。

 

 

さて、質問の内容はタイトルに関連しているのですが、『読解力はどうしたらつくのでしょうか??』というものでした(もちろん許可をいただいて今回ご紹介させていただいております)。

中学3年生のお子様のお母様のお悩みで、どうやら国語や数学の文章題がニガテとのこと・・・。

 

 

これはもう簡単です。

山口の体験談になってしまいますが、お暇であればぜひこの先を読んでいただけたらと思います。

 

 

 

 

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、山口は中学校時代、『学年ビリ』という不名誉な結果を、二度ほど体験しました。

ところがです。

そんな学力の自分でしたが、読解力だけは学年で一番あったと自負しています。

正直なところ、山口にマンツーマン指導してくれた、友人である後の東大生よりも、読解力に関してはあったと思います。

 

 

 

ですので、本当に全ての学力が低かったわけではなく、『元々読解力だけはあったけど、数学や英語、理科などが大嫌いで、まったく勉強していなかったから学年でビリだった。』というのが正しいです。

 

 

なぜ読解力だけはあったのか??

 

山口家は母親が勉強勉強とうるさく、その反面、父親は頑固一徹で教育には特に口を挟まないという、典型的な九州の家庭でした。

ただ、父親は教育に口を挟まなかった代わりに、『毎日の読書と、原稿用紙2枚以上で感想文を書く』という苦行を義務づけていました。

それだけはやらないと、ゲームなど自分の好きなことをやれないので、毎日必死に本を読み、思考し、文章を書いていました。

 

 

 

その甲斐あってか、山口は学力は学年でビリだったのに、『少年の主張』という弁論大会で県大会に出場することができました(したくはなかったですけど・・・)。

 

 

ここで大切なのは、『ただ読書をする』、のではなく『感想文を書く』、ということ。

ただ読書をするだけだと、ただただ字だけを目で追っていて、思考していない可能性があります。

『読書をしているのに国語の成績が良くない』生徒のほとんどは、このパターンです。

 

 

 

いやいやでもいいですし、原稿用紙2枚と言わず、100文字程度でもいいので要約する練習をしてください。

それだけで『しっかり活字を読んでイメージする』⇒『客観的に筆者の意見を読み取り、自分の意見をアウトプットできる』ようになります。

 

 

というわけで、実際に学年ビリくらいの学力しかありませんでしたが、読解力の地力だけはあったので、正直同じように勉強がニガテな子よりは速いスピードで成績が上がりました。

多分親父殿の修行がなければ、成績は変わらず学年ビリのままだったでしょうし、こうして教育という仕事に携わらせていただくこともできなかったと思います。

 

文章のクオリティはさておき、こうして毎日2000~3000字のブログを毎日更新できていますし・・・(苦笑)。

 

 

 

 

 

そして厳しいことを言いますが、『読解力がないんです。』と面接や面談でご相談を受けたとき、山口は必ず『本を読んでいますか??』と聞きます。

ほぼ100%に近いですが、『ないです。』と答えが返ってきます。

そして数か月が過ぎた頃、まったく同じように『読解力がつかないんですが・・・。』とご相談を受け、同じように聞きます。

『あれから本を読むようになりましたか??』

そうすると大体同じように、『あれから読書するように勧めてはいるのですが、うちの子はどうもやっぱり嫌みたいなんです・・・。』

 

 

これだけ活字以外のメディアが発達した現代において、あえてアナログな活字を読み、思考し、まとめるなんてことは、そりゃあやりたくないと思います。

しかし、こればっかりは嫌だろうがなんだろうが、ご本人がやるしかありません。

現代文の解答のテクニックなどを求められている方もいらっしゃいますが、それはその場しのぎの付け焼刃でしかありません。

結局のところ、数学の文章題でも読解力は必要ですし、今中学生のお子さんたちはアクティブラーニング世代ですので、読み、聞き、思考し、発信する力は全教科において求められます。

 

 

だから嫌でもなんでも、とにかく本を読んでください。

極端な話、今まだ中学1年生より下の学年であれば、『勉強しなくてもいいから読書をしなさい。』と言っちゃってもいいくらいです。

 

国語力、読解力というのは、全ての土台になりますので、築き上げるのに最も時間がかかります。

 

 

例えば次のような英文があったとします(某中堅大学の長文より抜粋)。

 

The more money the parents invest in their children’s education , the harder it is them to save money for themselves in order to make their future more secure.

 

若干難しい単語も入っていますが、ほとんどの単語が分かるはずです。

ただしこれを訳すとなると、かなり骨が折れると思います。

 

この際の文章の精読はさておき、日本語訳はこうなります。

 

『親が子供の教育により多くの金額を投資すればするほど、親が自分の未来をより安定したものにするために、自分自身のために貯金をすることは難しくなる。』

 

よ~く読めば分かると思いますが、パッと読んで瞬時に理解することが難しかった方もいらっしゃるのではないでしょうか??

 

『親が子供の教育に投資をする』⇒『その額が大きくなればなるほど、自分たちの老後のための蓄えが減ってしまう。』、そんなところだとは思いますが、この英文を読んでそのイメージをつかむためには、単純な英語力・文法力・単語力だけではなく、しっかりとした読解力が絶対に必要になります。

 

先にも述べた通り、そりゃあ読書が好き、ましてそれを要約するのが好き、なんてお子さんはいません。

しかしながら残念ながらやるしかないのです。

この、『本を読み、読解力と要約する力を身に着ける』ためには、どうしたって本人が、自分の意志で自分の力でやるしかありません。

 

そのためにはご褒美をあげてもいいと思います。

『一か月、毎日読書して毎日要約できたら○○円あげるよ!』などですね。

 

 

もちろん、ご褒美で釣らずに、お子様が自発的に読書するようになるのが一番よいのですが、年頃のお子様にあって、嫌なことを率先してやることを望むのは少々難しいと思います。

この辺については学校や塾ではどうしようもない部分ですので、ご家庭でお子様としっかりと話し合って、ぜひぜひ読書の習慣を身に着けてほしいです。

 

読書は全ての基本ですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

Monthly Archives

月別記事