講習について(※当塾では講習の営業販売はいたしません)
さて、久しぶりにブログを書いたと思ったら、いつも通りの毒舌っぷりで(なんだ、いつもの山口じゃない)と思っていただけたかもしれません。
とはいえ、毎度のことながらですが、私は手前勝手な猛毒を吐き出しているのではなく、むしろ親切心からそうしております。
といいますのも、本当に酷いのは真実を伝えることなく、まったく勉強をしなかった西高3年生や東高3年生に、平気な顔をして
『大丈夫です!今からでも間に合いますよ!だからプロコースでご入塾(※週3、お月謝12万円以上)いただいて、夏期講習も80コマ(※大体80万円前後)頑張りましょう!』
なんて提案をする大手学習塾、または予備校の営業マンです。
そう、かつての山口ですね。
ちなみに今6月ですので、ほとんどの学習塾にとっては今がかき入れ時でして、かつての山口の場合、『新規入会25名以上、講習1,000万円以上販売』というのが7月のノルマでした。
まあ大手学習塾は、言ってみれば一般大企業と同じですので、営業マンに目標数字、つまりノルマが降ってくるのは当たり前の話です。
ですが、一応名ばかりとはいえ、教育という名を冠しているのに、『講習1,000万円以上販売』というのは異常な話です。
私が所属していた大手学習塾や予備校、今とは違いまして、『(お金を落としてくれるなら)誰でもいいから入会させろ!』のスタンスでしたので、そりゃあ勉強しない中高生もたくさんいました。
ですので、結果として『そういう生徒に講習を売りつける』というのは必要悪だったと思っています。
とはいえ、その教室にどんな生徒がいるかも把握せず・・・、つまり、もしかしたら全員真面目な中高生かもしれないのに『なんでもいいからとにかく1,000万円以上売りつけろ!』というのは、今考えても横暴だったなと思います。
そして現在、当塾の中高生や保護者様もご存知の通り、私はほとんど講習の案内をしません。
ひとつには、うちの塾生は自主的に勉強を頑張ることができる中高生が多いので、無理して講習を売りつける必要がないからです。
一部、やっぱり自習に来ない中高生もいますが、基本的にみなさん本当によく自習に来てくれます(※岡崎市・安城市・刈谷市・豊田市・豊明市・知立市など、物理的に自習に通うのが難しい塾生は除きます)。
そして逆に言えば、山口が講習の案内をする場合は、『絶対に講習を受けた方がいい場合』だと思っていただけたら幸いです。
【今の大学入学共通テストは異常としか思えない】
少子高齢化であるにもかかわらず、現代の受験は30年前と比べてはるかに大変です。
確かに倍率はめちゃくちゃ下がりました。
私の世代では、ほとんどの私立大学の倍率が10倍前後でしたし、偏差値50を切るような大学は数えるほどしかありませんでした。
それでも大学受験の負荷は今の方がはるかに高いと考えています。
例えば英語ひとつとっても、
・長文の単語数2,700単語(30年前)⇒5,500単語以上(現在)
・試験時間は変わらない
・リスニングが追加
異常です。
さらにはみなさんもご存知の通り、社会も増えましたし、謎の情報という教科も追加されました。
お父さんお母さん、高校生のお子様が毎日抱えているバッグを持ってみてください。
体が悲鳴をあげてしまうほどの重さです(教科書や参考書)。
そのくせに土曜日授業が無くなったので、今の高校生のみなさんは『年間の授業数は減ったのに、受験する科目(つまり学習量)は大幅に増えてしまった』のです。
さらに言えば、少子高齢化の影響で、公立中学校や高校教師の質が著しく下がったともいわれています。
今の大学受験は、とてもじゃありませんが高校の授業だけで何とかなるものではありません。
よく公立高校の学年主任が、入学式で『うちの授業をちゃんと受けていれば、どんな大学でも合格できるんです!』などと無責任なことを言っていますが、性格の悪い私などは『何を根拠に?』と思ってしまいます(※大体そういう高校に限って、課題も出してくれないし、合格実績も伴っていなかったりします)。
なお、余談ですが開成や灘などの超一級進学校は、『みなさんの自主性に任せますが、塾には通った方がいいですよ』のスタンスです。
話を戻します。
つまり、私個人は『苦手な教科をマンツーマン対策して、きちんと自習に通って学習習慣をつけていれば、講習などは特に必要ない』という考えです。
とはいえ、上記の事情を鑑みると、講習を受けた方が目標達成に近づく、とも考えています。
極端な例を挙げますが、それこそ開成や灘などをはじめとする超一級の中高一貫私立高校に通う生徒は、
・小学校から中学受験の勉強(大学受験よりきついと言われている)
・中学校に進んでからは一気に前倒しして高校の内容まで終わらせる
・高校に進んでからは、東大や京大、医学部対策
こんなことをやっています。
これが良いか悪いかはさておき、のんびりした中学生活、高校生活を送る中高生がいる一方で、いち早く大学受験の難しさを察知し、数年前から対策しているライバルがいるということも事実です。
当然ですが差はつきます。
この差を埋めるために、講習を受講した方がいい場合もある、私はそう考えています。
ただし無理して受ける必要はないです。
大手学習塾に勤務していた頃の山口ならば、目を¥マークにして講習の販売に躍起になっていたと思いますが、今はそうじゃありません。
必要、不必要の判断は中高生のみなさんと保護者様がすべきだと考えています。
ですので案内はするかもしれませんが、お断りいただいても大丈夫です。
ですが、うちではなくても良いので、必ず他塾などでフォローしてほしいと願っています。
しつこいようですが、今の大学受験は異常の一言です。
とてもじゃありませんが、中学校や高校の授業を受けているだけで何とかなるようなものではありませんので・・・。
【学びにはどうしてもお金がかかってしまうということも事実】
そうはいっても実際のところ、何かを学ぼうとするとお金がかかってしまうことも事実です。
ちなみに余談ですが、山口家でも娘のために、海外へ数年留学できるくらいの備えはしてあります。
ただし強制するつもりはありません。
本人が望むならば、別に高卒でも中卒でも全然OKだと思っています(もしも本人が勉強以外に打ち込みたいものがあれば、の話ですが)。
それはさておき、お金がかかるのは学びに限った話ではありません。
『プロ野球選手になりたいから元プロのコーチの指導を受けたい』
お金がかかります。
『ショパンコンクールに出たいから、プロ講師の指導をマンツーマンで受けたい』
お金がかかります。
『ギターを始めたいからバークリー出身の講師の指導を受けたい』
お金がかかります。
不思議なものですが、一般的にこういったものは受け入れられるのに、なぜだか『勉強にお金がかかる』ということについてはあまりいいイメージがないように思われます。
ですがお子様の未来を決めかねない学びにこそ、私はお金をかけるべきだと考えています(そうはいっても、私は営業マンだとは思われたくないので、やっぱり講習を無理やり売りつけるようなことはしませんが)。
この話も3度目くらいになりますが、私はかつてあるお母様から、以下のような失礼な言葉をぶつけられたことがあります。
開校して2年目くらいだったと思いますが、お電話で塾の概要を説明していたところ突然こう言われたのです。
『町の個人塾のくせに、そんなに(お金を)取るんですか!?』
もちろん丁重にお断りさせていただきました。
私たちはご家庭から、『お金を取っている』という認識は一切ありません。
日本で一番だと自負している環境を用意し、私たちが日本で一番だと思っている講師を集めて、真摯な姿勢で完全マンツーマンで指導をさせていただいております。
『お金をいただいている』認識はあれども、『お金を取っている』などとは砂塵ほども思っていません。
第一、まだ入塾もしていないどころか、お会いしたこともないのに、本当に失礼だなと感じました。
そういったわけで、私個人は講習の案内は、実はあまり乗り気ではありません。
しかしながら必要だと感じれば提案させていただきますし、その金額以上のものをお返ししたいと思っています。
それでもうちの指導や講習に少しでも疑問を感じられるようなことがあれば、その時は他塾でも構いません。
お子様の未来を決める大切な時間なればこそ、慎重にご検討いただけたらと願うばかりです。