受験英語を学ぶ理由(超重要!)
山口はよく、『受験英語をやりすぎると、英語を聞いたり話したりできなくなる』、『日本人は非常に英語力(正確には英会話力)が低い』という意見を聞きます。
はっきりと言えばそれはその通りです。
受験英語を学ぶことは、みなさんの英会話力の向上には何の役にも立たないどころか、むしろ足かせになります。
だから本気でコミュニケーションとしての英語力を向上させたいのであれば、むしろ受験英語なんてやらない方がいいです。
ただ私個人は、そういう意見を聞いても『うるさいな、ほっといてくれよ。好きで受験英語やっとんだわ』と自信を持って言えます。
【もはや東大と東京外語大くらいしかリスニングをやっていないという事実(※難関国公立)】
元々京大や一橋大学もリスニングはやってたんですが、京大は10年以上前に、英語や海外留学に力を入れている一橋大学ですら、2年前にリスニングを廃止しました。
この事実からも分かる通り、いわゆる難関大、しかも英語に力を入れている大学ですら、『受験に英会話は要らない』と思ってるんです。
本当に受験生のリスニング力、スピーキング力を要求するのであれば、『英検1級満点、英検準1級90点』みたいにすればいいんです。
わざわざ面倒くさい記述の採点なんてする必要もないですしね。
難関大がみなさんに要求しているのは
・きちんと英単語を覚える
・英文法は100%にする
・超絶難文を読解し、日本語で理解し、日本語で記述する力を身に着ける
・アカデミックライティングを身に着け、英語でアウトプットする
このどれもが英会話には不必要なものですし(というより真逆)、莫大な時間がかかります。
とてもじゃありませんが、1年や2年で何とかなるものではありません。
【一つの英文に1時間時間をかけてもいい】
中高生諸君、こちらの英文はいわゆる普通の英文法しか使われていませんが、これを読んでパッと理解することができるでしょうか?
It is not because a man is not known to have broken any of the Ten Commandments, or because he maintains a respectable character in his dealings with those whom he cannot compel to have intercourse with him, or because he does not fly out into violent bursts of ill-temper against those who are not obliged to bear with him, that it is possible to surmise of what sort his conduct will be in the unrestraint of home.
おそらくめちゃくちゃ難しいはずでし、読んでも読んでも情報処理できない、意味も頭に入ってこない、そうなると思います。
それどころか、not because の処理を誤ると、まったく逆の意味で取ってしまう可能性すらあります。
でもそれでいいんです。
難関大学が受験生諸君に要求しているのは、英語を媒体として高度な思考力を身に着ける、それを英語や日本語でアウトプットする力です。
断じて英会話などではありません。
【今こそ、学ぶとき】
当たり前の話ですが、長い人生において、一番学びに適している時間は、まさに生まれてから大学を卒業するまでの20年ほど、大学受験に限定するなら、中高の6年間です。
恥ずかしながらこれは山口の体験談になりますが、貧困の時代にはそんな余裕がなかった・・・考えることすら及びませんでした。
今の日本では、社会に出てひとたび貧しい層に入ってしまうと、そこから這い上がるのは相当厳しいです。
そうなってから、
『もっと将来のことを考えよう』
『政治について勉強しよう』
『哲学書を読んで自分の人生について考えよう』
・・・なんてこと余裕はありません。
今月の家賃、今日の食事、仕事、借金、やりたくもない仕事・・・これに対処するので精一杯になります。
あ、なっちゃうんですよ、自分がそうだったので。
そういう俗っぽいものに、認知的資源を持っていかれてしまうんです。
この人生、楽しいと思いますか?
苦痛しかないんです。
ゆえに、『経済的な余裕⇒時間的・精神的余裕⇒学習する余裕⇒施行する余裕』という連鎖は重要なんです。
幸いにも自分の場合、スタート地点で奥さんと出会えたという最大の幸運はありましたが、
『英語を学ぶ⇒英語の本をたくさん読む⇒哲学者の思想に触れる⇒自分の人生や社会を見る視点が増える⇒人生の選択肢が大いに増える』、というサイクルが生まれました。
これだけは断言できますが、英語という学問を通して、みなさんの人生で成功する可能性は大幅に上がります。
それはもちろん、『英語ができれば受験で有利』というのもありますが、それ以上に、英語を学ぶことでみなさんの人間力が大いに磨かれるというのが大きいです。
だから『英単語を覚えよう!』だとか『英文法を完璧にしよう!』というのは、もちろん受験で高得点を取るために必要なことではありますが、みなさんの思考力を磨く、脳内のネットワークを広げて教科する、という点でも重要なのです。
まあ小難しい話は置いといてです。
世間の中高生はどうやら平均5~6時間スマホを触る余裕があるみたいなので、それを勉強に充てる時間くらいはあるはずです。
そして恥ずかしながら私山口、偏差値30くらいで、実際に社会でも底の底に属したことがありますが、ぶっちゃけ英語の力だけで大幅に人生が変わりました。
毎度大風呂敷を広げて恐縮ではありますが、みなさんとは受験英語を通して、そういうことを一緒に学ぶことができればと願っております。
英単語=語彙力です。
それは日本語にも直結します。
pedantic =衒学的な
・・・衒学的なって何??
英単語の暗記とは、こういう思考を積み上げていく大切なプロセスです。
語彙力を高めていくことで、ご自身の理解力と表現の幅を広げる学びなのです。
どうか『受験英語のため』という局所的な目的ではなく、みなさんの人生を豊かにするという大志を抱いて英単語の暗記に取り組んでください。
いや、なんか『受験英語のために暗記やる・・・』っていうと、なんか嫌じゃないですか!
『思考力を磨き、自分の人生を豊かにするため、文字や言葉を学ぶ』・・・、ってなんかカッコいい!
そう思いませんか??