成績が上がるスピードは本当に人それぞれ
本日担当指導させていただいている高校1年生の男の子の面談をさせていただきました。
本来当塾の面談は受験生優先なのですが、今高校生は中間テスト真っただ中ということもあったりで、数名非受験生の塾生から面談を実施させていただいております。
今日の子は刈谷高校に通う男の子。
英語がニガテということで昨年入塾していただいたのですが、まあニガテどころか元々相当なポテンシャルを持っていたのでしょう、序盤の数コマで中学英語は終わってしまい、年が明けた1月からは高等英文法とセンター試験をやっていました。
そして今ですが、もう英語は振り切れるくらい上がってしまいました。
何でも先日の実力テストでは、成績優秀者として校内で貼りだされたそうで・・・。
今時成績を貼り出すんだと思ってびっくりしましたが、とても嬉しかったですね。
彼はそういうことを自分で言うタイプではないので、お母さんから聞き出したのですが(笑)。
今当塾の授業で何をやっているのかというと、国公立二次の和文英訳と、高等英文法の大詰めをやっているところです。
今日授業で取り上げた英文はこちらです。
【It is only when a man is able to give up a dream that he has long valued or an advantage that he has long enjoyed that he is set free for higher dreams , for greater advantages.】
文法的な話を簡潔にすると、『副詞節の強調構文』と『他動詞か判別しにくい動詞を伴った関係代名詞thatの判別』、とでも言えばいいのでしょうか?(あまりこういうややこしい文法用語は好きではないので・・・)。
完璧に読解してくれました。
もちろん相当高難度の文章です。
ランクで言えば、医学部や早慶上智くらいの難易度だと思われます。
高校1年生が読解できるような文章ではありませんが、彼は英語がニガテな状態から、わずか10か月ほどでここまで到達しました。
ただ、ここまでやっても彼よりも成績優秀な学友が、同じ1年生にいるのかということに本当に驚きです。
勝手な話ですが山口、(1番ではないのか・・・)ということにびっくりしてしまったので。
驕りや慢心は勉学において禁物ですが、彼の現在の英語力を客観的に考えて、さらに上がいるのか・・・と思っただけです。
言い訳ではありませんが、帰国子女が多いとのことで、単語やイディオムで負けてしまっているのかなと分析しました。
今後はその辺も詰めていき、アベレージ10位以内をキープできるようにしたいと考えております。
そして本題はここからです。
昨日ご紹介した中学2年生の男の子もそうですが、こんなに短期間で結果が出ることは珍しいのです。
彼らにはいきなり『SVOC』の話もしましたし、かなり前倒しした指導もしましたが、それは闇雲にやって良いものではありません。
いくらできるとはいっても、これまで正しくない学習法で学んできていたわけですから、それを矯正するだけでも本来大きな負荷がかかっていたはずなのです。
そしてこの矯正ですが、早ければ早いほど良いです。
先ほど取り上げた文章ですが次の文章、【It is difficult for me to study English.】を『英語を勉強することは、私にとって難しい。』と訳すクセがついてしまった高校生は手も足も出ないはずです。
【It is difficult for me to study English.】
この文章そのものは中学校で登場しますが、この時点で正しく精読し、直読直解できるようにしておかなければ、2年後3年後の大学入試レベルの長文はお手上げ状態になってしまいます。
医学部や早慶上智、などと言いましたが、正直G・MARCHや関関同立でもこれくらいの文章は出てきます。
地元の雄南山大学は、文章そのものの難易度はそれほどでもなく、どちらかと言えば文法や語法・イディオムに重きが置かれています(しっかりと地道な勉強をしてきなさいということですね)。
そして、本当に結果が出るスピードはまちまちです。
元々英語力があったであろう中高生でも、それまでに積み上げてきたものが大きければ大きいほど苦しむことになるのです。
これは学年は関係ありません。
もちろん高校2年生や3年生で矯正することは、言わずもがな苦しいでしょうが、中学2年生くらいでさえも時間がかかってしまうことはあります。
とは言ってもやることが変わるわけではありません。
時間がかかろうがかかるまいが、正しい学習法で正しく積み上げていくだけです。
もしそれに時間がかかるというのであれば、1日の学習時間を増やすだけの話です
これはもちろん英語に限った話ではなく、どの教科でも同じですよね。
あなたが『ニューヨークタイムズを日本語を読むよりも早く読める』ネイティブ級の英語力を持っていない限り、または『センター試験くらいなら腕組みしたまま15分くらいで数学を解いて満点が取れてしまう』ような天才でない限り(※どちらも実在します)、やはり地道な努力の積み重ねは必要になります。
ただしこれだけは言えます。
そんな地道な努力の積み重ねで、そんな天才的な彼らと同じくらいのことはできるようになるということを。
自分の可能性を信じて、今日も一日頑張りましょう!