危なく取返しのつかない過ちをおかすところでした・・・。
当塾には本当にいろいろな中高生が通っています。
医学部医学科や、早慶上智・関関同立を目指している高校生、超難関私立高校を希望している中学生、まだ思うような成績は取れていないけど、しっかりと学習習慣をつけようと頑張っている中学生などなど・・・。
その中でも高校2年生のHくんは、他のみんなとはちょっと違います。
彼が最初にこの教室に来たのは、1年半前の4月でした。
今でも覚えていますが、当時は中学を卒業したばかりだったHくんを、体験授業で担当させていただいたのでした。
理解力は非常に高かったのですが、中学時代に正しい学習法で学べていなかったので、基本が定着していませんでした。
本当はすぐにでも入会して、高校の授業に備えた方がよかったのですが、その時は入塾とはなりませんでした。
もちろん、必死に入塾を働きかけるべきだったのでしょうが、山口は一切勧誘の類はしません。
体験授業を受けて、塾のシステムをご理解いただき、もちろん月謝なども含めて他塾と充分にご比較いただいたあと、入塾されるかどうかを決めるべきと考えています。
極端な話、『ぼくは集団塾の方がいいんだ!』と思うのであればそうするべきです。
どちらにも優れた点と弱点があるのです。
ご自身に合った、『自分はこの塾で頑張るんだ!』と思える塾で頑張るべきですから。
そしてもう一つ、本人の気持ちがないのに、無理やり働きかけても(営業というやつですね)何の効果もないどころか、マイナスでしかないことを私は重々理解しているのです。
ですから体験そのものは気軽に受けて、その後どうするかは真剣に考えていただければと願っております。
そんなこんなで山口、特にというかまったく催促の電話もしないまま、1か月・2か月と時間が過ぎ、(山口の体験授業が合わなかったのかな~・・・。それとも他の塾に決めちゃったのかな~・・・)なんて思いながら半年過ぎたころ、Hくんのお母様から電話がありました。
『春に体験授業を受けたのですが、今からでも大丈夫でしょうか??』と。
もちろんですよ!とお応えし、すぐに入塾が決定しました。
なぜ半年のブランクがあったのか?
またその期間何をしていたのか??などについては聞いていませんし、今も分かりません。
こうして今、Hくんが頑張っているということが大切ですから。
そんなHくんですが、元々真面目な性格も手伝って、どんどん成績が上がりました。
当塾の『成績優秀者発表』でもたびたび登場しています。
今は学年10位内をキープしており、山口自身も(こりゃ~早く第一志望決めないとな)と色めきだっていたのですが、ここでちょっとした事件が起こるのです。
(続く)