受験英語と日常英語の違い
・・・というわけで、このテーマは受験生にとって永遠のテーマだと思います。
ちなみにですが、アメリカやオーストラリアなどで延べ4年間の留学経験を持つ都築先生も、日本の受験英語に触れたときに真っ先に感じたのが、(こんな単語、ネイティブ圏でも聞いたことがない)だったのだそうです。
そして今、手元にあるターゲット1900を適当に開いて、パッと目に飛び込んできた単語”pilgrim”、意味は『巡礼者』なのですが、まずもって日本語でも馴染みがありませんよね。
自分で使うことはもちろんのこと、耳にする可能性すら低いです。
だからといってみなさんが『勉強をしなくていい』という理由にはなりません。
そもそも受験英語というものは、日常英語とはまったくの別物と考えなければなりません。
語弊を恐れずに言わせていただければ、『数学や日本史と同じ』なのです。
高校や大学、そしてもちろん企業が見たいのは、『日常英語を身に着けてきたかどうか』ではなく、『目標のために困難を乗り越えて努力をしてきたか』なのです。
それが分かるのであれば、中国語だろうがイタリア語だろうが、それこそロシア語でも構わないのです。
ただ世界の公用語として認知されている英語の方が、将来性もあるから選ばれているだけです。
それにここに大きな誤解があるのですが・・・。
受験英語などよりも日常英語の方がはるかに難しいです。
好きな映画でも、それこそネイティブ圏の小学生が観るようなディズニー映画でも構いません。
字幕無しではまず聞くことすら困難です。
当然訳など頭には入ってきません。
ここでは詳細は割愛させていただきますが、実は受験英語というものはネイティブ圏の英語を、日本人が読みやすいように編集してくれているものなのです。
英字新聞やネイティブの会話では、冠詞などをはじめ、主語や接続詞、受け身表現でのbe動詞ですら省略されてしまいます。
受験英語は日常英語とは違うとは言いましたが、仮に日常英語をマスターすることを目的としていても、受験英語で英語の基礎を学ぶことはとても重要なことなのです。
ただ、単語であったり難解な構文などは、日常では使うことがないというだけですね。
だから四の五の言わず、英語頑張りましょう!
受験で必要だというのだからやるしかないじゃないですか。
受験で英語が必要ない大学を探す方が大変なくらいです。
な~に大丈夫です。
中学3年生の時点で、”I am study English yesterday today.”と書いて、0点を取ったことがある山口ですら、最終的には関関同立に合格するくらいにはなりましたから(正確には関学には落ちたのですが・・・)。
あ、ちなみにこの問題は、『私は昨日からずっと英語を勉強しています。』を英語で書きなさい、という現在完了形の問題でした。
でも言い訳するわけではありませんが、多分これでも伝わりますけどね(笑)
そんなこんなで、みなさんにできないはずがない。
そしてみなさんが英語がニガテだというのであれば、ニガテだからこそ『英単語の暗記』と『文法を完全に理解する』ことを目指してほしいです。
この二つは、ネイティブではない私たちが、英語という日本語とはまったく構造が異なる言語をマスターするための、最良のツールなのです。
そして文法に関して言えば、当塾の授業を受ければ数十時間で完全にマスターしていただける自信があります。
ただし誤解のないようにお伝えしておきますが、理解したものを一週間後、二週間後、・・・半年後、一年後に覚えておくにはみなさんの努力が必要になります。
例えば『他動詞は必ず目的語を必要とする動詞』、この意味がピンとこなくても、今この瞬間に理解し暗記することは可能なはずです。
I bought a new book.
・”buy”は他動詞
・必ず直後に目的語を取る
・前置詞は不要(to やinを伴わない)
多分これ自体は、高校生諸君なら理解できると思います。
ただし復習しなければ、一週間後に『他動詞ってなんだっけ?』と質問しても、おそらく正確に答えることはできません。
指導させていただく側の私たちは、最初にカリキュラムを作成し、毎回の指導で報告書を作成しますので定期的に学習した内容をチェックしますが、言うまでもありませんが『学んだ内容を覚えておくために復習する努力』をしなければならないのはみなさんです。
大学受験の学習は高度な内容が多いので、単純な暗記物を除けば、基本的に復習中心で構いません。
しかし厳しいことを言わせていただくならば、一度学習し理解した内容を覚えておこうとする程度の努力すらできないのであれば、第一志望に合格するなど夢のまた夢です。
それを当たり前にこなす連中が、第一志望を勝ち取っていくのですから。
私たちは『誰でも簡単に成績が上がるメソッド』なんてものをお伝えするつもりはありませんし、そもそもそんなものは持ち合わせておりません。
少し話がそれました。
受験英語というものは、正しく学び相応の努力をすれば、誰でも必ず成績が上がります。
上がらないのだとすれば、どちらかが欠けているのです。
もしみなさんが英語でお悩みであれば、お気軽にご相談ください。
正直なところ、入塾するかどうかはどちらでも構いません。
最後に・・・英語の話ばかりしていますが、当塾はどちらかと言えば『理系』の塾です。
このブログを毎回書いているのが山口なので、どうしても英語中心の話になってしまいますが。
そしてそんな山口も、実のところ専門は英語ではなくて『国語』だったりします。
残念ながら『現代文』や『古文』はそんなに需要がありませんので・・・。
さあ塾生諸君!
もっと自習に来てくださいね!
『いや・・・自分は家の方が集中できるので・・・。』というのであれば、家で頑張ってください。
でも気のせいかな・・・みんな入塾の面談のとき、『家では勉強できないんで、自習室に通いたいです!』って言ってたような、言ってなかったような・・・。
もちろん、部活やお友達との約束など、勉強以外で大切な用事はあると思います。
ただ、ご自身に第一志望の学校があるのであれば、何を優先するかは自分の判断で決めてくださいね。