みなさんにお伝えしたい正しい英語の学習法
先月入塾を決めてくれた岡高1年生の男の子が面白いものを見せてくれました。
なんてこったい・・・。
まるで中高一貫校のような細かい学習指導方が、一冊の冊子にまとめられている!
さすがに中身をお見せするのは、コンプライアンス的なな何かにひっかかりそうなので、こうして遠目で紹介させていただきます。
う~むさすが・・・。
確かにここに書いてあることを実践すれば、みんなガンガン成績が上がるでしょうね。
山口は英語が専門なので、やっぱり英語の先生がどういう風に考えているかが気になりました。
よ~く読んでみると・・・やっぱりね!
『精読の大切さ』についてしっかりと説いておられました。
これは以前から何度もご紹介させていただいている内容なので、以前から当塾のブログを読んでおられる方、塾生諸君はこの先は読まなくても大丈夫です。
とにかく英語学習で大切なのは、『精読』と『音読』です!
もちろん、単語やイディオムの暗記や、文法の学習も大切なのですが、そんなことは言わずもがなですので、ここでは割愛させていただきます。
精読というのは、読んで字のごとくとにかく『英語の文章を精密に読むこと』です。
たった一つの文章に対して
・主語は何なのか?
・動詞は自動詞なのか他動詞なのか?
・thatは関係代名詞、接続詞、同格のどれなのか?
・名詞に冠詞がついていなかった場合、理由はなんなのか?
・節と節で時制がずれていたら、その理由は何なのか?
・動詞が取っている文型は何なのか?
・準動詞の意味上の主語、または他動詞の場合は目的語は何か?
・その他えんえんと続く・・・。
・・・とまあ挙げだしたらキリがないのですが、たった一つの文章を読む上で、様々なことを考えながら読んでいくのが精読です。
そしてこの話をすると必ず、『一つの文章にこんなに時間をかけていたら、本番で時間が足りないよ!』とか『英語は言語なんだから、英語のシャワーを浴びて会話表現に慣れることが大切うんぬんかんぬん・・・』みたいな意見が飛び出してくるのですが・・・。
甘ったれちゃいけない。
そりゃあ会話をするだけが目的なら、英会話を一生懸命練習すればいいでしょう。
英語だとピンとこないかと思いますので、日本語で説明させていただきます。
トニー:ユミ、それは何?
ユミ:これはお弁当。私の昼ご飯だよ。今朝作ったの。
トニー:すごい、ユミは料理が上手だね。
ユミ:ちょっと食べてみる?
トニー:いいの?ありがとう。
ユミ:どう?
トニー:とってもおいしい!
これはとある英会話のテキストから引用した日本語部分です。
断っておきますが、これが無駄だと言っているわけではありません。
これはこれでとても大切なのですが、読解とはまた別の話になってしまうのです。
ちなみに英語は以下の通りになります。
Tony:Yumi,what is that?
Yumi:This is a “bento”.It’s my lunch. I made it this morning.
Tony:Wow, you’re good at cooking.
Yumi:Do you want to try some?
Tony:Can I ? Thank you!
Yumi:How is it?
Tony:It’s really good!
ゴールが英会話であるならば、色々なシーンの英会話のスクリプトをたくさん見て、聞いて、声に出すことでマスターできると思います。
ところがもちろん、みなさんのゴールはそこにはないわけです。
次も同じように日本語の文章を紹介させていただきます。
【法律で認められた現行制度では、警察は、起訴や有罪判決の有無にかかわらず、逮捕者全員からDNAサンプルを採取し、保管してもよいということになっている。これは無実の人たちを有罪となった人たちと同列に置くという不幸な影響を及ぼす。それは無実の人たちの間でも逮捕歴の有無であまり論理的ではない線引きをしてしまう。】
そう、同じ日本語でも、会話とこういったお堅い文章はまったくの別物ですよね。
会話は日本語でも英語でも、確かに日々の小さな積み重ねで身に着けることができるでしょうが、お堅い文章の場合は日本語でも英語でも、精密に読もうとする姿勢と学習法が求められます。
ちなみにこの日本語、慶應大学の法学部の英語の長文の一部です。
【The presented system premitted by the law is that the police may take and keep a DNA sample from everyone they arrest , whether or not the person is charged or convicted . This has the unfortunate effect of putting the innocent on the same level ar the guilty.】
現行のシステムで法律によって許されているのは = 警察はDNAサンプルを取り、保存しておくことである、全ての逮捕者から、その人が起訴されていようが無罪だろうが。
こういう風に英語の語順でキャプチャーしながら読んでいくスキルを身に着けていかなければなりません。
そのためにはとにかく、英会話学習と並行して精密に読み込む精読の練習を重ねていく必要があるのです。
そして断言しますが、真剣に取り組みさえすれば、それは誰にでもできることです。
精読の練習をせずに、『英語は慣れだからとにかく何回も練習しろ!』などというのは、リトルリーグのバッターにピッチングマシーンを160kmに設定して、ひたすら打つ練習をさせるようなものです。
いや、正直それならまだいつか打てるようになる可能性はありますが、精読の練習無しに先ほどのような難解な文章を読むことは絶対に不可能です。
さてその精読ですが、準備するのは早いに越したことはありません。
やろうと思えば中学生からでも可能ですし、早ければ早いほど習熟も楽にできます。
逆に英語がニガテなまま高校3年生まで進んでしまって、単語やら精読の練習をするのは、本人にかかる負荷が非常に大きいです。
当たり前の話ですが、受験生は英語だけではなく、数学も国語も、理科も社会もやらなければなりませんから・・・。
鉄は熱いうちに打て。
英語学習は早いに越したことはありません。
現在実施中の『2週間無料体験授業』でそのノウハウをみなさんに惜しみなくお伝えしますので、英語で苦しんでいる、または英語を得点源にしたいと思っている中高生のみなさんは、遠慮なくお問合せくださいね!