先に文章を書いてしまったので何ともタイトルがつけづらいのですが、強いてつけるとすれば、『勉強を、するもしないも君次第』
連日『勉強だ!勉強だー!!』を連呼している山口ですが(そもそも塾が勉強の話をするのは当然なのですが)、ごくまれに・・・本当にごくまれに『天才』と呼んでも差し支えない麒麟児が現れます。
現れますといってもここ10年で1人だけですし、そもそも生徒ではなく先生なのですが。
当ブログでも度々勝手にご登場いただいている篠原先生なのですが(塾には一度も行かず、公立の中学校からストレートで岡崎高校⇒東大卒)、彼だけは(あ、世の中こんな人もいるんだ。)と思わされました。
ちなみに毎回同じことを言っておりますが、当塾での指導実績は一切ございませんので悪しからず(前職の某大手学習塾で知り合いました)。
もちろん経歴もそうなのですが、山口が度肝を抜かれたのはセンター試験の問題を腕組みしたままペンも紙も使わずに解いていたことです。
理由を聞いたところ、『さすがに生徒さんを指導するときは紙もペンも使って説明しますが、自分だけで問題に取り組むときは頭だけで解いた方が早いんです。』みたいなことを言ってたんですね。
頭のスピードに手が追い付いてくれないのだそうです(一度そんなことを言ってみたい・・・)。
そんな人、後にも先にも彼だけですので・・・。
でもそんな篠原先生、塾には行かずに一日の勉強時間も3時間程度とは言っていたものの、ある日それは事実ではなかったことを知らされます。
仕事が終わって一緒に電車に乗って帰っていたところ、篠原先生のカバンがパンパンであることに気が付いたのです。
聞いてみると、中には辞書のような黒チャートと赤チャートがぎっしりみちみちに詰まっていたのです。
さらに詳しく聞いてみると、『空いた時間にランダムに目を通している』とのこと。
そう、彼は『勉強はしていない』と言ってはいたものの、本人が勉強しているという自覚がないだけで、端から見たら完全に勉強なんですね。
そういえば東大を選んだ理由も、『何となく行けそうだったから(ちなみに東大しか受験していない)』『好きな数学と物理に没頭できそうだったから。』だったんですよね。
世の中に同じような人がどれだけいるのか知りませんが、そんなマイノリティ―を例に挙げて、『勉強は量じゃなくて質が大切なんだ』なんて言ってみても、なんの説得力もないと思いませんか??(もちろん、学習の質は大切であることは言うまでもありません)
ちなみにですが、昨日のブログで紹介した当塾の医学部志望性、高3時点での総合成績はこの篠原先生よりも上です。
でも彼の場合は血の滲むような努力で勝ち取ってるんですね(しかも学年の真ん中くらいの成績から)。
逆に言えば、努力で天才(と呼ばれる人)と同じような力をつけることができるということですし、みなさんにもその可能性は存分にあるということです。
でももちろん、やらなきゃ何にもなりません。
大抵の人は目の前の危機のことは予測できても、半年後や一年後、二年後の危機には実感がわきませんから。
当塾で成績上位をキープし続けている生徒たちは、みな早期の段階から危機意識を持って、毎日毎日コツコツ積み上げてきた努力の人たちばかりです。
正直山口の目から見ても、(この子は今塾をやめても多分合格するだろうな)という受験生が何人かいますが、1人としてやめそうな気配はありません。
理由は簡単で、彼ら自身がしっかりと危機意識を持っているからです。
一口に危機意識と言ってもなかなかピンと来ないかもしれませんが、今の生活が3ヵ月、半年、1年続いてみなさんの成績が変っているでしょうか?
言うまでもありませんが、対策は早いに越したことがありません。
信じられないかもしれませんが、前塾で『受験まであと一週間』というタイミングで『何とかしてください!』と駆け込んできた受験生とお母様がいらっしゃいました。
もちろん丁重にお断りさせていただきました。
一週間(一日15時間勉強しても105時間)で何とかなるほど大学受験は甘くありませんので・・・。
もしかしたら『そりゃ一週間じゃ無理だよ!』なんて思うかもしれませんが、目標に対しての乖離が大きいのであれば、それが半年だろうが一年だろうが同じことです。
偏差値40くらいの受験生が、『半年で旧帝大か早慶上智に合格したいんです!』なんて言っても、それは『一週間で地元の私立大学に合格する』以上に無謀な話だと思います。
受験生のみなさんに問いますが、大学入学共通テストまであと7か月、公立高校入試は9か月未満、みなさんに残された時間は果たして長いと言えるのでしょうか?
もしも今の結果がD判定より下であるならば、正直その危険度は『受験まであと一週間』というタイミングで駆け込んできた受験生と大して違いはありません。
もしも『どうしても行きたい大学がある』または『○○大学には行きたくない』なんて思っているのであれば、一日のほとんどは勉強に費やしてください。
土日祝日は15時間勉強するつもりでいてください。
このノートの持ち主は電車の移動、放課や昼休みも全て勉強に費やし、土日祝は本当に15時間勉強をして見事名古屋大学の合格を勝ち取りました(・・・と言っても元当塾の講師で、塾生ではないんですけどね・・・)。
ちなみに昨年関東のIT系上場企業の内定をもらい、今は公私ともに充実した生活を送っております。
残業がまったくないから時間が余り過ぎて、料理がうまくなったと言ってましたね。
みなさんが1年後2年後・・・または5年後10年後どんな生活を送っているかは、みなさんの今の行動次第です。
学歴がすべてではありませんが、学歴もなしに社会でうまく立ち回ることは、勉強以上に大変なのです。
未来の話をしてもピンと来ないかもしれませんが、残念ながらみなさんの世代が社会に出る頃には、今以上に厳しい現実が待っていますし、そこを想像して危機感を持つことはとても大切なことです。
でもまあそんな未来の話がピンと来なくても、一番行きたい大学に行けたらそりゃあ楽しいと思いませんか??
早慶上智やG・MARCH、関関同立なんて絶対楽しいに決まってるじゃないですか!
でもそんな人気のある大学って、もちろんみんな行きたいんです。
そのためにみんなめちゃくちゃ勉強してるんです。
みなさんにとっての1年や2年は、私たち大人と比べて本当に貴重で一瞬なんです。
ましてや受験生に残された時間はたったの7か月。
7か月ですよ??
7か月程度、スマホやYouTube、テレビや漫画、友人との約束を御茶断ちして勉強しても死にゃぁしません。
君が勉強を頑張ることで壊れる程度の友情は、本当の意味での友情ではありません。
『夢に向かって一生懸命頑張ろう!』が正しい友情です。
それに・・・受験勉強のやりすぎで命を落としたなんて聞いたことがないですもん。
君の努力の量や質はみなさん自身が決めればよいと思いますが、目標に対して本当に正しい努力ができているのか、あらためて考え直してみてくださいね!