偏差値65以上の高校3年生が8名いましたが・・・
当塾の高校3年生、約5か月前の高校2年生の2月時点で偏差値が65を超えている塾生が8名いましたが・・・ここに来て明暗がはっきりと分かれました。
4名は成績維持、もしくはさらに上がったのですが、4名は下がってしまいました。
いつもいつもいいことばかり言っているので、たまにはそうじゃないお話もご紹介いたします。
そうじゃない話なんてあえてする必要があるのだろうか??と思われそうですが、山口は下がってしまった4名も必ずここから挽回するものと確信していますので大丈夫です(というより、今年の受験生は各々の努力次第で、全員第一志望に合格できると思っています。もちろん、全員が本当に一生懸命頑張ることが大前提ですが)。
ちなみにですが、過去のブログでも申し上げておりますが、本来は4月末に模試がある予定でした。
この模試は、現役高校3年生にとっては、死線をくぐりぬけてきた浪人生と一緒に受ける初めての模試で、ここでけちょんけちょんに打ちのめされて、『さあ受験生なるぞ!』と意志を固める大切な通過儀礼のような模試だったのです。
みなさんもご存知の通り、コロナウィルスによる自粛措置で、模試はおろか学校も休校になってしまったので、ほとんどの中高生が4月で時間が止まってしまいました(もちろん当塾も例外ではありません)。
そこで山口は1人の例外もなく、全く同じことを全塾生に伝えました。
『中学生は8時間(受験生はプラス2時間)、高校生は10時間(受験生はプラス2時間)毎日勉強するように』
『中学生は8時間(受験生はプラス2時間)、高校生は10時間(受験生は同じくプラス2時間)勉強するように』と。
一見大変そうに見えますが、普通に学校があったなら中学生は5~6時間、高校生は6~7時間程度は授業を受けていたはずで、それプラス自学の時間と考えたならいたって普通なんです。
しかも通学の時間もないわけですし、不要不急の外出は避けるべきとされていたわけですから、むしろこれは天から与えられた最大のチャンスだったのです。
サボる子はサボりますからね。
ここで頑張ったものは大きく前進し、そうじゃなかったものはそれがそのまま結果に現れてしまったのだと思います。
【成績が上がった高校3年生の共通点】
ちなみに彼らの高校ですが、名古屋高校、刈谷高校2名、一色高校ですので、高校はもう本当にバラバラと言いますか、共通点はありません。
共通点と言えばやはり学習時間がしっかりと担保されていたということ、あとは面倒くさいことをあえてやろうとする姿勢にあったと思います。
ちなみに内2名は『週2』でマンツーマン指導を受けてくれているのですが、実は春先時点で『週1に減らしてもいいと思います。』とお母様に申し上げたことがあります(そんな塾はうちだけだと思いますが)。
特に一人の子は、英検準1級を取ってしまっていましたし、正直山口の英語の授業を受ける意味がそれほどあるのだろうか?(少なくとも大学受験レベルでは)と思っていたのです。
ただその時お母様から即答でこのように返ってきました。
『まだまだ学習することはありますので。』
その意識はしっかりと塾生の子も共有しており、今でも英語の指導を受け続けています。
そして4名中3名はすぐに新しい単語帳(鉄壁)を用意していました。
これについても『用意してもしなくてもいいけど、上を目指すなら持ってても損はしない。』程度でしか伝えなかったのですが、もう翌週には用意していました。
年頃の高校生なら『どちらでもいいよ』と言われたら、普通は(少なくとも山口なんかは)やりたがらないと思うのですが・・・。
そんなわけで蓋を開けたら月並みでしたが、『しっかりと学習時間が担保されていて、面倒くさいことを面倒くさがらずに頑張った塾生』がしっかりと成績維持、もしくは上がる結果となりました。
【成績が下がってしまった高校3年生は…】
正直な話、成績が上がった4名と比べても、そこまで大きな差があったとは思えないのですが、山口の主観でお話させていただけるなら、若干危機感が足りなかったように思われます。
また厳しい話、毎日欠かさずに10時間以上勉強できていたのかというと、完全には徹底できていなかったのではないかと思われます。
時間の話になると必ず、『量より質だ』という不毛な議論を持ち出す高校生がいますが、量も質もどちらも大切です。
受験に必要となる5教科7科目、このうち70%は暗記です。
英語や社会は言わずもがな、数学や物理・化学ですら暗記です。
先人達が産みだしたものを、みなさんは覚えて使いこなしているに過ぎません。
そうなると、最低限時間をかけなくてどうするの??という話になります。
時間をしっかりとかけた上で、いかに集中力を持続し効率よく学習するかにかかっています。
あとはここが一番大きいのですが、危機感をどれだけ持っていたかということです。
それこそ山口の主観になってしまいますが、目の前の受験生が何となく危機感を持っているのか否かは分かります。
・・・というわけで結論ですが、大きく明暗を分けたのは、『単純な学習時間・面倒なことを面倒くさがらずにやったかどうか・危機感をどれだけ持っていたか』、この3点に集約されると思います。
ただ冒頭申し上げました通り、今回の模試で下がってしまった4名も必ず巻き返してくれると確信しております。
しかしながらもちろん今のままではダメですし、そんな悠長なことが言っていられるのも今だけです。
これがもし10月とかだったら、同じことは絶対に言えません。
10月なんてのはもう誰もが死に物狂いで勉強しだします(もちろんそうじゃない層も一定数いますが、その層と自分を比較しても何の意味もありません)。
それは偏差値が高い大学、人気のある大学になればなるほど顕著に現れます。
それまで本気じゃなかった連中はもちろんそうですが、それまで本当に『1日10時間以上勉強していた連中』が、さらに『1日15時間』とか勉強するようになるのです。
そうなったときに彼らと差を埋める・・・ましてや差をつけるなんてことができるのでしょうか??
おそらく現状維持できればいい方です。
偏差値が55くらいまでの大学ならミラクル大逆転が起こる可能性もありますが、国公立や難関私立ではまず起こりえません。
つまり10月時点での判定は、そのまま受験本番まで変わらない可能性が高いということです。
頑張る連中との差が埋まらないので。
したがって、まだ受験生が本腰を入れていない可能性がある今のうちに、可能な限り差を埋めておかなければならないということです。
逆に言えば、高校3年生にとっては今しか逆転のチャンスはありません。
そして恐ろしいことに、高偏差値をキープしている受験生というのは一切手をゆるめません。
いつでも勉強していますし、いつでも危機感を持って備えています。
そんな彼らに勝とうとするならば、これはもう彼ら以上に努力するしかありません。
しつこいようですが、今なら捲土重来のチャンスがあります。
しかし10月や11月からは、偏差値や判定はほぼ上がりません。
残念ながら諸君自身の努力の多寡には関係なく、周囲がどれだけ頑張ったかによる相対評価なのですから。
周りのみんながサボるのであればもちろんその限りではありませんが、10月以降に手をゆるめる受験生なんてまずいません。
だから今から夏にかけて、ここで挽回しましょう!
・・・なんてことを言ってますが、うちの塾生達なら必ずやってくれると信じております。
当塾は勝てる勝負しかしません。
いわゆる公立の学校と決定的に違うのは、頑張らない子や素行の悪い子は受け入れていませんし、そういった意味で、うちに今来てくれている塾生は全員素行の面でも学習に対する姿勢も、第一志望に合格する可能性も100%だと確信しております(うちがしつこく勧誘しないのはそれが理由です。やる気がないなら来てもらわなくても構わないと考えています)。
山口は去年の卒塾生を、(多分第一志望合格率50%くらいだな・・・)と予想していましたが、そんな予想を大きく裏切り見事80%を超えてくれたように、今年の受験生も必ずやってくれると確信しております。