広島大学教育学部、南山大学外国語学部英米学科合格おめでとう!※国公立大学志望者は必見です。
尾道のレモンケーキ、私たち講師一同でおいしくいただきました!
なお、付箋が貼ってあるところは、M先生のお名前が書かれております。
というわけで、このブログはぜひぜひ塾生、非塾生問わず、すべての国公立大学志望者に読んでほしいです。
当ブログでも度々ご登場いただいていた、この膨大な課題に取り組んでくれた女の子です。
いや、もう本当にすごかった・・・。
具体的には、広島大学の二次対策に向けて『現代文』『英文要約』『英作文』などの記述対策を隅から隅までやらせていただきました。
なお、古文と漢文は当塾のスーパーエース講師、M先生が担当してくれました(※最近は難関文系はこのM先生と山口でコンビを組ませていただくことが多いです)。
今日のブログは少し長くなるかと思いますので、できるだけみなさんに伝わるよう、丁寧にお話をさせていただけたらと考えています。
まず入塾してくれたのは2年生の春先でした。
入塾時から英語はずば抜けていて、当時から英語の偏差値は70を超えていましたが(※高校2年生の終わりには英検準1級を取ったくらいです)、英語と彼女がニガテとしていた現代文を山口が担当させていただくことになりました。
英語のポテンシャルが高すぎる反面、今だから言えることですが、現代文は本当にニガテな様子でした。
これは英語、現代文あるあるなのですが、英語は『SVOM構造』で日本語は『SMMMMMOV構造』なので、英語を感覚的に捉えることができる学習者ほど、現代文がニガテにである傾向が強いです。
そんなわけで春先から二人三脚で英語と現代文に取り組んでおりましたが、英語の学力はステイ、現代文は半年以上たってもそんなに変化が現れませんでした。
よく『現代文は日本語だから得意不得意があって、上がらない生徒は上がらない』とか『現代文はセンスだ』などと言われることがありますが、断じてそんなことはありません。
むしろ『絶対に上がる教科です』と断言できます。
ただ、ものすごく手間と時間がかかるというだけです。
話がそれますが、当塾でも『現代文がニガテなんです。どうしたら上がりますか??』という質問をいただきます。
詳細は割愛しますが、
1.毎日30分、何かしら文章を読む(スマホ不可)
2.その読んだものを400字前後で誰が見ても分かるように要約する練習をする
これだけでも100%上がります。
ただ、それを添削する人間が必要ですし、月並みですが『どんなに結果が出なくても、信じて継続し続ける』、これが一番重要です。
厳しいことを言わせていただきますが、『現代文がニガテです!』と口にする高校生の多くに上記のことを伝えますが、一カ月後にそれを継続しているかどうかを確認すると『あ…実は忙しくてやれていません。』と返ってくるのです。
現代文に限ったことではありませんが、もちろんやらなければ成績が上がることはあり得ません。
逆に言えば、やれば必ず上がるのです。
そんな彼女も、現代文の指導を開始させていただいて半年間、一生懸命頑張り続けたのに偏差値が上がらなかったのは、本当に言葉では言い表せないほどの不安感を感じていたことと思います。
しかしその彼女の努力が実を結ぶときがやってきます。
すごいですね!
現代文の偏差値がなんと60超え!
シレっと英語もさらに上がっているという(笑)。
でも、それでも現実は本当に厳しくて、これだけ頑張っていて、これだけの結果を出していても、第一志望の広島大学の判定はC判定だったのです。
ここに国公立大学の厳しさがあります。
国立大学の倍率をみると大体2から3倍、めちゃくちゃ厳しくても5倍になるところはそうありません。
理由は簡単で、国公立大学の受験者は当然大学入学共通テスト(旧センター試験)を受験した上で志望校を選定しているので、みなある程度昨年度のボーダーやセンター試験の合格最低点を把握した上で出願してきます。
つまり、記念受験や一発逆転を期待する受験生も多い私立大学とは違い、国公立の二次試験に臨む受験生は、ほとんどが去年の合格最低点より上の点数を取ってきているということです。
その中での『2倍前後』という倍率ですので、これはもう誰が何と言おうと狭き門なのです。
そんな彼女も無事大学入学共通テストを終えたのですが、その点数は私たちが予想していた点数よりも40点ほど低かったのです。
普通に考えると、予想の点数よりも40点低い結果が出れば志望校のランクを落としてもおかしくありません。
そこで勇気を持って前に進むのか、それとも安全策を取るのか、その決断は受験生本人にゆだねられるわけですが、彼女は前者を選択しました。
前に進むのか安全策を取るのか、それはもちろんどちらでもいいと思います。
ただ、この塾が開校したときから何度も何度も申し上げてきたことですが、無責任を承知の上で言わせていただけるなら、勇気を持って第一志望に挑戦してほしいです。
たかだか受験です。
失敗して君の命が取られるわけではない。
私立大学に行くのでもいいでしょうし、ご両親にお願いしてもう一年頑張って第一志望に挑戦するのでもいい(※もちろんその場合は、ご両親に君の熱い情熱を伝えなければならないことは言うまでもありません)。
当塾は学校ではありませんので、飽くまでも君たちが一番行きたい大学や高校に挑戦してほしいし、合格してほしいと願っています。
さて彼女のことに話を戻しまして。
とはいうものの、口で『よし、じゃあ第一志望に挑戦しよう!』と言うのと、実際に行動に起こすのはまったく別次元の話です。
何せ自分たちが予想していたよりも、40点少ない数字が出ていて、判定もC判定なのですから。
でもですね、これはこれから受験するみなさんにもあり得ることだから肝に銘じてほしいのですが、それはみなさんにも起こる可能性が十分にあります。
何せ第一志望なのですから。
余裕のA判定が出ている大学を第一志望にすることはあまりないはずです。
多くは自分の成績ではちょっと厳しいかもしれないところを第一志望にしているはずです。
そんな彼女も当然そのままでは厳しい結果が待っていたはずです。
そしてそこから怒涛の一か月が始まったのでした。
そのラスト一か月のスケジュールがこちらです!
怒涛です!(笑)
ちなみに修正ペンで消しているのは、塾生とM先生のお名前です。
広島大学の本番まで、24日中13コマ・・・。
そしてその毎回毎回の指導準備がこれくらいあったのです。
何回見せるんだって感じですね(笑)。
でもこれは当分弊ブログで使わせてもらうことになるだろうな~・・・。
そう、改めて国公立志願者にお伝えしたいのですが、受験で一番しんどいのは大学入学共通テストまでではありません。
大学入学共通テストが終了して、気持ちが切れかけているときに、もう一度エンジンをかけ直して、不安と戦いながら残り一か月を全て第一志望に注ぎ込むことなのです。
もちろん合格する補償などはありませんし、私たちもできません。
先ほども申し上げた通り、ライバル達は君と同じか、もしくはそれ以上得点しているかもしれないくらいの強敵で、彼らもまたこの一か月を死に物狂いで頑張ってくるのですから。
その決断を私たちが強要することはできませんが、やると決めたなら最後の一分一秒まで、私たちは君と一緒に戦います。
そして晴れて合格・・・。
いや、もう本当にうちの塾生はみんなすごいですよ。
みんな誇りに思います。
もちろん、昨日のブログでも書かせていただいた通り、今年も第一志望合格率は100%というわけではありませんので、涙をのんだ塾生もいます。
でも全身全霊を勉強に打ち込んだ上での結果ですから、みなさんはその結果に胸を張ってほしいです。
・・・て一生懸命書いていたらとんでもない量になってしまい、一番大切な彼女の合格体験記を紹介できませんでしたのでまた後程。