受験の難しさと怖さ
毎日の教室掃除と週末の大掃除は私の恒例行事なのですが、本日自分のデスク内を整理整頓していたらこんなものが出てきました。
昨年私が受験した『メンタルケア心理士』という資格の合格通知書です。
病理学や薬学などの学習もしなければならなくて、完全文系の私には相当に骨が折れたのを覚えています。
ページ数で言えば全部で300ページを超えるようなテキストをこなしていました。
しかしここで大切なのはそこではありません。
実は私、恥ずかしながらこの試験を受けた時(これは満点取れたな。)と確信していたのです。
ところが蓋を開けてみると、学科と実技を合わせても8割にも達していません。
偏差値にしてもギリギリ50を超えている程度です。
この資格ですが、合格率は40%を切る程度。つまり100人受ければ60人強は落ちていることになります。
追加受験にはお金もかかりますし、第一に私のモチベーションが持たないなと考え、1回で決めるつもりで勉強してテストに臨みました。
それでもこの結果です。
この偏差値、受験生諸君は思っている以上にシビアに見ていかなければなりません。
当たり前の話ですが、仮にあなたが100点満点を取ったとしても、受験者全員が同じく満点なら偏差値は50となります。
逆にあなたが60点しか取れていなかったとしても、受験者全体の平均がそれよりも大きく下回っていれば、あなたの偏差値は60にもなるしあるいは70になるかもしれません。
つまり受験において『これでいい』という到達点はないということです。
残念なことに、受験本番においてあなたの頑張りは数字でしか判断されません。
常に偏差値が70を超えていて、偏差値50の学校も受験しますということであればよほどのことがない限り大丈夫でしょうが・・・。
つい3か月前のブログでも書かせていただきましたが、当塾塾生で早稲田大学に合格した生徒がいましたが、彼の受験は『100%大丈夫!』だと思っていた大学に不合格するところから始まりました。
それまでの模試で毎回『A判定』、私たちとしても滑り止めだと思っていた大学です。
改めて受験の怖さを再認識した瞬間でもありました。
彼はそれまでに積み上げてきた努力、そして決して折れない心を持っていたので、その後見事逆転合格を勝ち取るわけですが、それでもその時の胸中は計り知れないものがあったと思います。
言うまでもない話ですが、たった1点足りなくても不合格なのです。
これまでに何人も何人も、『数点足りなくて補欠合格、最終的に不合格』という生徒を見てきました。
あと1問正解していれば、文句なく合格していたのです。
もしもあと1時間勉強していれば・・・もしかしたら合格していたのかもしれません。
そのたった1問、たったの1点を多く取るために、日々の学習を頑張ってほしいです。
さて、毎年恒例のことですが、西尾市内の中学生諸君、みなさん中間テストがありませんね。
ラッキー!とか思っていませんか??
中間テストがない、ということは期末テストで出題される範囲が約3か月分ということです。
めちゃくちゃ広い…。
当たり前ですが、3か月分のテスト範囲をテスト週間の1週間で何とかするのは無理がありますよ!
今の内に少しずつ少しずつ課題や宿題をこなしていって、分からないところはゼロにしましょう。
塾生は可能な限り自習に来て、分からないところがあれば質問をしてくださいね!