とんでもない高校時代の担任の一言
あまりに勉強をしなかった、高校2年生の山口に担任の先生がとんでもない言葉の刃をぶつけました!
『おまえみたいなやつはレジ打ちにしかなれないぞ!』
いや…、ちがっ・・・。
山口のセリフじゃないですよ!
こんな時代に逆行するコンプライアンスの欠片もない暴言、さすがの山口も言いません!
ただ、先生はこう続けました。
『勉強をサボったやつには、学歴が必要な仕事は残されていない。誰でもできるような頭を使わない仕事だけが残っていて、そんな仕事は給料が上がらないんだ。誰でもできる仕事だからな。給料上げる理由がないだろ?だからおまえはこのままだと、時給600円(※当時の長崎県の最低時給です)のレジ打ちやって、月200時間働いて12万円稼ぐのが関の山だよ。それでもいいなら勉強なんてやらなくていいぞ。』
・・・というのを長崎弁で言われました。
でもこれ…、真実なんですよね。
給料が高い仕事、誰もがやりたい仕事、やりがいのある仕事というのはたいていの場合は学歴が必要なんですよね。
そういう仕事の席はどんどん高学歴者が埋めて行って、ようやくお鉢が回ってきた頃には、そのお鉢はもうボロボロになっているというのが事実です。
ましてやIT化が進む昨今、これからは『頭を使わない仕事』さえも淘汰されていきます。
機械ができる仕事ならば、初期投資に多少のお金がかかっても、長い目で見れば人件費は抑えられますし、ヒューマンエラーも起こらないわけですから、人間に任せる理由がまったくありません。
『子どもの自主性を尊重して、伸び伸び育てた方がいいのよ~』なんて某ママの言葉を真に受けて、気が付くと何も積み上げていないまま高校2年生、3年生になってしまっていた…、そんなことだけは絶対に避けなければなりません。
どんなに優秀なカリスマ予備校講師も、受験生の24時間や365日を倍にすることはできません。
大学受験なんて、英語や数学も含めて、『9割暗記』です。
その『9割暗記』を多少要領よく学習することができるというだけの話であって、あんな膨大な量の知識を、ラストの1年で何とかなるわけがないのです。
最低でも高校生活の3年、もっと言えば土台を固めるための中学の3年、合わせて6年が必要です。
その6年すら、中には中高一貫私立に通いながら、一切の寄り道をせずに最短ルートで大学受験まで一直線に走っているようなライバルもいるわけです。
学校の先生の『うちの授業を受けていれば、塾なんて通う必要なんてないんです!』でもそうはいっても、進学校に通っている高校生なんてほとんど塾に通っています。
また、しつこいようですが、そんなことを大手を振って言っていいのは、よほどすごい合格実績を持っている高校だけです。
山口は高校2年生や3年生になって、ほとんど英単語も覚えていない、5文型も品詞も理解していない受験生に出会うと、いったいどんな指導をしていたのだろうか?と本当に腹立たしく思うのです。
都築先生のように、『学校の先生はきちんと指導してくださっている。やっていないのは本人の責任。』と言う人もいるでしょうが、それにしたってひどすぎると思うのです。
100歩譲って、その状態になった受験生には三者面談などで、『このままでは間に合わないので、塾に通わせてください。』と伝えてほしいのです。
そりゃあもうしょうがないでしょう!?
いくら本人の責任とはいっても、1年2年、その高校に通って何の結果も出なかったのですから、これはもうやり方を変えるしかないんです。
私たちのような大人の1年と、中高生の1年はまったく違います。
受験まで残された時間は等しくみな平等で、それを最短距離で突っ走るか、はたまた走り方も良く分からないままウロウロするのかで、その後の70年は続くであろう人生が決まってしまうのです。
・・・、というわけで冒頭の話に戻るのですが、今勉強を頑張るのかそうじゃないのかで人生が決まってしまいます。
そして重ねて申し上げますが、冒頭の発言は山口のものではありません。
でもR先生ありがとう…、先生のコンプライアンスすれすれ(いや、アウトですね)の叱咤激励のおかげで、こうして今やりがいのあるお仕事ができています。
そんなわけで、今日はこの辺で!