どないせいっちゅーねーん!!!
山『よーし、じゃあ授業始めようか!』
塾生『すいません、(準備が)やれてません。』
山『え?なんで??』
これ、つい先ほどのとある塾生とのやり取りですね。
話は遡ること一週間前、いつものことですがこちらの塾生から『ここやりたいんでお願いします。』と某大学の赤本を渡されていたのです。
ちなみにこれは毎年恒例の事で、山口は全受験生に第一志望の赤本や青本は隅から隅までやりつくすようにお願いしますし、もちろん山口も全受験生の赤本を同じようにやりこみます。
それこそ英語なら、すべての単語、すべてのイディオムを調べ出して、問題には関係のないところで使われているような文法や構文もチェックし、どこが質問されても、120%で返せるような準備をして授業に臨むわけですが…。
主役の君が何もやってないってどういうことなん??
まあでも?
もしかしたら学校に隕石が直撃したとか、そんなよんどころのない事情があったのかもしれない??そう思って一応理由を聞いたらば…、
『体育祭と文化祭が重なってしまって…』
出た!
山口が一番聞きたくない理由(というより言い訳)!!
君は自分の人生を左右するかもしれない大学受験と、体育祭と文化祭のどっちが大事なん??
いやね、そりゃあ高校1年生の頃から、コツコツコツコツ地道に勉強を積み重ねてきた受験生なら、そりゃあ青春を謳歌してもいいですよ。
先日少し紹介させていただいた偏差値70の刈高2年生が、『来年団長をやりたいんで、今勉強頑張りたいです。』と言ったのですが、これはOKですよ?
『おまえの話なんか聞いてないわーい!』と思われるかもしれませんが、不肖山口、高校3年生の頃は体育祭・文化祭すべてぶっち、もちろん準備などにも一切参加しませんでした。
もうそうでもしないと受験には間に合いませんでしたので。
そんなわけでもちろん卒アルにもまったく写っていませんし、今でも思い出すのですが、みんながワーワーやってるころに、体育館の裏でひたすらターゲットを暗記しまくっていました。
おかげさまで、同級生と当時の話でも盛り上がることはできませんが、そんなのどうでもいいです。
あの時体育祭だの文化祭だのに参加していたら、きっと今頃ここにはいませんので。
多分地元でアワビ漁とかやってるのかもしれません。
話を戻しまして。
一万歩譲って文化祭や体育祭で忙しかったにしても、山口に赤本を手渡してから一週間、一週間あったわけですから何かはできたはず。
というわけで、ちょっと厳しいお言葉をかけさせていただきました。
まあ集団授業や映像授業ならいざしらず、完全1対1なわけですから、やってるかやってないかは一目瞭然、もちろん厳しい言葉をかけさせていただきました。
しつこいようですが、山口の受験ではないので。
でも、そんな山口よりも赤本をやりこんでいないなんてあっちゃいけないです。
そんなわけで、彼に対する信用が無くなってしまったので、次回からは彼が隅から隅までやりこんだのを確認してから、山口も取り掛かることにします。
これ、2回目なんでね。
もうね・・・、いや、先生と名がつく仕事をやられている方は全員同じ思いだと思うのですが、目の前の中高生には絶対に第一志望に合格してほしいし、それに見合う努力をしてほしいと願っているんです。
授業の準備をしているときだって、(この情報を伝えたら、第一志望合格にまた一歩近づけるはず!)と思っていますし、授業に臨むときはいつも緊張感を持っています。
それが主役である受験生が何もやっていないとなると…。
いや、もう本当にがっかりしてしまうんです。
そこのやる気までマネジメントするのが塾の仕事だろう!という意見もあるかもしれませんが、まあ中学生ならいざしらず、もう半分以上大人である高校生のやる気なんて、第三者の働きかけで何とかなるはずがありません。
みなさんは4,5年もしたら社会に出ていくわけですから、その時に『用事があったので』『体調を崩したので』『誰も教えてくれなかったので』なんて言い訳は通じないどころか、その瞬間に(あ~、この新卒とは仕事できないな)と上司からも同僚からも烙印を押されてしまいます。
やる気なんてものは自分で出してくださいね!
【漫画『二月の勝者』のドラマが10月に始まります!】
おそろしい…。
漫画の実写化は諸刃の剣なので、今からお勧めするのはちょっと勇気がいるのですが、ぜひぜひみなさんにご覧いただきたいドラマですね。
ちなみに原作は、中学受験を舞台にした漫画です。
公立王国の愛知ではあまりなじみがないかもしれませんが、関東や関西圏では割と中学受験は身近なもので・・・、それなりにカルチャーショックを受けるかもしれません。
当然すでに中高生のみなさんが、これを見たところで彼らと同じような経験をすることはできないのですが、少なくとも、『全国にはこんな連中がいて、自分のライバルなんだ』と認識することはできます。
(小学生の頃からそんなに勉強漬けにしなくても・・・)という意見もあるかもしれませんが、事の是非はさておき、しっかりとした学習習慣がついた彼らは、中学の3年間も高校の3年間も、苦も無く受験勉強に取り組むことができます。
一方、学習習慣がつかないまま、中学生や高校生になってしまうと…、まず、大学受験に必要な学習の質と量が把握できません。
(まあ何とかなるんでしょ?)と思ってしまうので、1.2年生の頃にがっつりサボってしまいます。
実際にこれまで何とかなってきたので。
勉強はしなくても公立中学校には進学できますし、よほどのことがない限り、2校受験できる愛知県の公立高校入試で大けがをすることはないでしょう。
でも大学受験だけは何ともなりません。
勉強せずに進学できることはありえませんし(選ばなければそりゃあどこかには受かるでしょうが)、範囲が限られた公立高校入試とは異なり、膨大な量の知識と思考力が問われます(それが良いか悪いかはさておき)。
前もって知っておくこと、そして準備することが大切です。
ドラマがどこまで再現できているのかは分かりませんが、ぜひぜひ受験のディープな世界を体験してほしいなと思います。
でもドラゴ〇桜の例があるからな~…。
というわけで、本日はこの辺で!