小出監督って知ってますか??
みなさん、小出監督ってご存知でしょうか??
あのシドニーオリンピックで優勝した高橋尚子選手や、有森裕子選手などを育てた名監督ですね。
すみません、実は私全然小出監督がどんな人なのか、よく分かっておりませんでした。
てっきりいつもニコニコした優しい監督なのかと・・・。
ところがどっこい、めちゃくちゃ緻密な理論に基づいて指導されていたんですね。
よく考えたら、オリンピックメダリストや世界陸上のメダリストを何名も輩出しているのですから、そりゃあそうですよね。
『マラソンは毎日走っても完走できない』(小出義雄著より抜粋)
さすがにここで詳細にお話するわけにはいきませんが、とにかく細かい!
心拍数やピッチ、ペースなどはもちろんのこと、選手一人ひとりに合わせてめちゃくちゃ細かいメニューを考えられていたんですね。
そう、これはいわゆる『完全1対1のマンツーマン指導』。
高橋尚子選手などは最初、小出監督が所蔵していたリクルートに『入部させてください』とお願いにいくのですが、最初は門前払い(※当時のリクルートは大卒選手を採用しない、というルールがあったからです)。
その小出監督がリクルートから積水化学工業に移籍した時には、高橋尚子選手もついていったのだそうです。
もちろん、高橋尚子選手に光るものがあったのは当然だとしても、やはり小出監督の手腕があって開花したのは間違いないでしょう。
とはいえ、あの小出監督のあの笑顔からは想像もつかないほどの厳しいトレーニングです。
『お前には素質がないんだ。だからトレーニングは世界一やらなくちゃいけない。』
『上りっぱなしの24km』
『オリンピックの直前に43㎞を13回』
正直尋常じゃないです。
(同著より引用抜粋)
続きが気になりましたら、ぜひぜひ購入してみてください。
やっぱりこういったものすごい結果を出す裏には、私たちには想像もつかないような努力があるわけですね。
みなさんの受験も同じです。
オリンピックの舞台も受験の本番も、回数で言えばそんなに多くはない。
だけどその1回、多くても数回しかないであろう本番のために、何か月も何年も、気が遠くなるような努力を積み上げて、はじめてすばらしい結果を出すことができます。
たったの数か月しか練習していない山口のような人間が、『オリンピックのマラソンで金メダルを獲りたい!』と言っても鼻で笑われるのが関の山、もしもそれが本気だとしたら、狂人だと思われてもしかたないです。
大学受験も同じ。
いわゆる『難関大』とされる大学に合格するためには、気が遠くなるほどの量の努力、それも中身がしっかりと伴った努力が求められます。
たとえ毎日走ったとしても、山口のように『自分のペースで毎日ダラダラ8km走る』だけでは、オリンピックどころか西尾マラソンの出場すら不可能です(※というわけで、今年の西尾マラソンには出場しません。出ても半分過ぎたあたりで歩いてしまうことが目に見えていますので)。
今高校1年生、2年生のみなさん。
3年生の4月から頑張って、『第一志望に合格したい!』なんてムシのいいことを考えてはいけません。
それは、アラフィフ山口のマラソンと同じくらい無謀というものです。
【ここから先は読む必要のない、山口のランニング備忘録です】
と、いうわけで、2024年の7月くらいですかね。
『さ~て、そろそろマラソンの準備でもするか!』、と思い全力疾走したところ3kmくらいでダウン。
(自分の8年にも及ぶ努力はなんだったんだ・・・)と絶望してからのお話です。
7月末あたりに『ガーミン265』というちょっと高価なランニング用の時計を買いました。
いや、これがすごい!
ラップや心拍数などはもちろんのこと、その時の頭の上下動や歩幅、エネルギー消耗量や発汗量、その他もろもろ膨大な量のデータがリアルタイムで送られてきます。
科学の進歩ってすごい・・・。
そんなわけで、本格的にランニングの練習を始めたのは昨年の9月の1日、当時は全力疾走すると3kmしか走れず、1kmのラップも7分だった自分がついに4か月でここまでパワーアップできました!
!!
・・・あれ?
あんまり凄さが伝わらない・・・。
いや、確かにこの記録自体は全然まったく大したことないんですけどね。
でも1km走るのに『7分』もかかっていた自分が、20km以上の距離を5分台で走り続けることができるようになったというのは結構すごいことだったり・・・ラジバンダリ。
これなら1年後には西尾マラソンくらいなら出れるようにはなりそうです。
これを見ているみなさんの中には、もしかしたら『え?20㎞以上走れるんならフルマラソンも走れるんじゃないの?』と思った方もいるかもしれません。
残念ながら『絶対に無理』です。
フルマラソンどころか、30kmも走れません。
もう本当に、足が一歩も動かなくなるんです。
物理的な理由で。
もしかしたら根性論で、『死ぬ気で頑張れば足くらい動くでしょ!』と思う方もいるかもしれませんが、本当にぴくりとも動かなくなるんです。
これはただのトレーニング不足。
心肺機能も体全体の筋力もまったく足りておらず、さらに言えばちょっと体重も重すぎるんですね。
だから今から数か月努力した程度では、フルマラソンの完走は無理です(もちろん、後半歩いてもいいなら完走は可能ですが、自分の中ではそれは完走とは言いませんので)。
とはいえです。
ちゃんとお金をかけて環境を作り、正しい練習法でトレーニングを続けたら、たったの4か月でハーフマラソンをこれだけのタイムで走れるようにはなりました。
やっぱり練習量はもちろん大切なんですけど、きちんと理にかなった内容じゃないと効果は出ないんですね。
あのままダラダラ何の負荷もかかっていない『ジョギングもどき』を続けていたら、10年後も同じ・・・どころか、加齢でどんどん衰えていたと思います。
しつこいようですが勉強も同じ。
刈谷や岡崎の合格実績がすごいのは、シンプルに『理にかなった指導と課題』が提供されているからです。
もちろん、西尾高校や西尾東高校にも負けず劣らずの受験生はいるとは思いますが、それはたまたまその子たちが『それだけの力を持っていたから』かもしれません。
むしろその子たちが刈谷や岡崎に行っていたら、違う結果が出ていたのかもしれません。
山口のランニング程度なら趣味の領域で済む話なのですが、受験はそうはいきません。
中高生のみなさん、ゆめゆめお忘れなく・・・。