『受験生が大学を選ぶわけじゃない、大学が学生を選んでいる』(by 都築先生)

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教室長ブログ

ただ今16時35分…。


今自習に来ているのが3名なのですが、それぞれ簡単に紹介してさせていただきます。


T君・・・今回共通テストで80%オーバー。刈谷市から通塾


K君・・・同じく、今回共通テストで800点オーバー。蒲郡市から通塾(※なお、入塾時は西尾高校で300番台でした)


M君・・・中学2年生、入塾2か月で学年160位から30位まで大幅UP


※なお、イニシャルはご本人の名前とは関係ありません。





う~ん・・・いや、もちろん努力のあり方は人それぞれだとは思いますが、それでもやっぱり、これだけ頑張っている受験生は強いんですよね。



さすがに刈谷市から通塾しているT君は毎日というわけにはいきませんが、それでも週に3回は自習に来てくれています。




【かつて篠原先生が指導していた生徒さんとの間で、こんなやり取りがありました】



もう10年前になりますね。


篠原先生の授業を受けたみなさんは何となく分かると思いますが、とにかく彼は人を惹きつけて、『うわ~・・・なんかすごい!』と思わせるんですよね。



そんなわけで当時篠原先生が指導を担当していた西高男子も、篠原先生の授業を受けるまでは志望校が決まっていなかったのですが、『僕も東大に行きたいです!』と言ってくれたのです。




もちろん、篠原先生も山口も、そんな彼を応援します。


決して軽んじたり、『それは無理だから諦めなさい』とは言いません。



しかし彼が次の一言を発した時、温厚な篠原先生が珍しく厳しい言葉をかけました。




彼は、『もし東大が無理だったとしても、名古屋大学くらいは受かりたいんですよね』



その時篠原先生は次のように返しました。


『君ね、名古屋大学に失礼だよ。名古屋大学に見合うだけの努力もしていないのに、名古屋大学くらいとは失礼にもほどがある。』





至極ごもっともですね。





【みなさんが目指している大学が求める水準は非常に高い】

冒頭紹介したT君が、今回の受験でどれくらい頑張っているのか、ほんの一部だけしょうかいさせていただきます。





これが先週一週間、彼が自主的に持って来てくれた、彼が受験する大学の記述解答です。


余談ですが、旧七帝大一工のような、いわゆる『難関国公立』の解答用紙は白紙です。


白紙がポンと渡されて、『答えを全て文章で書きなさい』、これがデフォルトです。


見ての通り、英語の解答もほとんど記述、それがみなさんが目指している難関大の問題です。


それに対して、私は大学の問題はもちろん、塾生の記述解答にも穴が空くほど目を通して、数時間かけて添削します。




現代文が専門でありながら、現代文の指導は一切やらない山口も、こればかりは全力で取り組ませていただいております。



こうして各大学が作成した問題を見ていると、時々、(一体18年ほどしか生きていない高校生に、どれほどのレベルを求めているのだろうか・・・)と愕然としてしまいます。



しかしもちろん、この大学側の問いかけに応える受験生がいるわけです。


いわずもがな、この大学に挑戦する受験生は、このT君くらいの努力をしてきた努力の人たちです。



山口は『そういう努力の人たちこそ、第一志望に合格するべき』と考えています。




私はよく塾生に、『本気で○○大学に受かりたいと思っているの?』と聞きます。


そりゃあね、みなさん100%『本気です!本気で合格したいんです!』と答えます。



しかし実のところ、そう本人も思い込んでいるだけで、実際のところは(ワンチャン○○大学に合格できたらいいな)程度の受験生も多々います。



大学受験とは本当に厳しく、『やるべきことを100%やり切って、120%の努力をしても不合格になることがある』、そういう厳しい戦いだと思っています。



私も長いことたくさんの受験生を見てきましたので、本気で努力しているのか、それとも抜いて努力しているのかは見れば分かります。

(※努力していない受験生なんていません。

みんな『それなりには』努力しているんです。

そりゃ西尾駅でスケボー滑っている高校生に、『君は何か努力してるの?』と聞いたら、『もちろん努力してるよ!』と答えはするでしょうから)




残念ながら山口がみなさんに出している課題、

①英単語1週間で100単語覚える

②英作文を5文覚える

③英文法課題をやる(30分)




こんなものは努力とは言いませんし、もちろん、難関大に合格する水準の内容ではありません。


そして高校2年生のみなさん、いいですか?


みなさんの大学受験、共通テスト本番まで『あと341日』しかないんです。


しつこいようですが、当塾が高校2年生の入塾を締め切るのは『間に合わないから』



どんなに能力が高くても、時間の問題だけは解決できません。



今うちに通っている高校2年生で、自信を持って『第一志望に合格できる』と言えるのは『2人だけ』です。


『その2名に、僕は(わたしは)入っていますか?』と聞く勇気があれば、ぜひ聞いてください。


忖度なくお答えしますので。





【これからますます、愛知県の中高生の学力は下がっていきます】

公立高校入試がオールマークになったことも衝撃ですが、公立中高一貫校が増えだしたのも非常にまずいと感じています。


私はここ数年、『接続詞』を『せつぞくし』、『動詞』を『どうし』と平仮名で書いた西尾高校生に愕然としたことがあります。


しかしながら彼らや彼女たちは被害者です。


マークを塗りつぶすだけでいいのであれば、漢字を書く必要はありません。


マークを塗りつぶすだけでいいのですから、英語のスペルミス、三単現、時制などに配慮する必要もありません。


数十万人の受験生の採点を短期間で終わらせなければならない大学入学共通テストや私立大学の受験ならいざ知らず、子どもの能力が伸びる最後のチャンス、『中学校3年間での学び』がオールマークになってしまったら・・・そりゃあ読む力も書く力もつくわけがない。



そんな状態で仮に進学校に受かったとしても、次の3年間で記述力なんて身につくわけがありません。



そしてよく分からない、『公立中高一貫』。


いわゆる開成・灘、早慶、東海、滝のような『超難関私立の中高一貫』は分かります。


しかし『適性検査』で子どもたちの何が測れるのでしょうか?



一応名目としては、『思考力や判断を身に付けること』が目的らしいのですが・・・。


正直私などは、『明和高校、刈谷高校、西尾高校の特急フリーパス券を欲しい小学生が集まるだけなのでは??』と下衆な勘繰りをしてしまうのです。



適性検査ももちろん良いとは思いますが、試験をやるならば、きちんと難度の高い課題も出すべきだと私は思います。



ともあれ、『公立中高一貫校』というよく分からないシステムが追加されたことで、愛知県の中高生の学力はさらに下がると私は懸念しております。


(とはいえ、下がるのは真ん中から下位の層だと思われます。
各高校の上位陣は変わらず高い水準を維持するはずです)。




【受験生が大学を選ぶわけじゃない、大学が学生を選んでいる】


厳しい厳しいと言われている山口ですが、(鬼の)都築先生はさらに厳しい・・・。


山口の厳しい声掛けでも頑張れない受験生は、最終的に都築先生が指導することになるのですが、まあめちゃくちゃ厳しいです。


『あなたは○○大学に行きたいのかもしれないけど、○○大学の方はあなたに来てほしいなんて思ってないよ?』


きつい!

きつすぎる!!


でも都築先生の場合、愛情がこもっているからなのか、これで不貞腐れる受験生はほとんどいません。


実際にこれを言われた受験生ですが、東高のビリ(298番でした)から第一志望の中京大学に合格しております。



ただ都築先生は厳しいだけではなく、本当に頑張れない受験生には『英単語1週間で5単語覚える』という課題を出したりしています。


ただしその場合には、『この努力では○○大学は無理だけど、それはしっかりと自覚してね』と付け足しています。




【2025年度4月以降の新規ご入塾について】


多数のお問合せをいただきましてありがとうございます。

一旦山口と都築先生については締め切らせていただきます。










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