時間とお金と労力を犠牲にしなければ英語は上達しない
【今回のテストで英語満点の中学生が3名!(今のところ)】
10月のブログで、『緊急で中学生の塾生を、山口が臨時講習で指導させていただきます!』とお伝えしましたがなんと・・・。
100点2名、90点以上4名というものすごい結果になりました!
もちろん、許可がいただければ今週お伝えさせていただきます・・・が!
基本的に英語と言う教科には即効性がありませんので、ほんの数コマ程度山口が指導したからと言って結果が出るわけではありません。
ですので、この素晴らしい結果は偏に中学生のみなさんの努力によるもの、山口の力があるとすればほんのちょびっと背中を押せたかな?くらいのものです。
【時間とお金と労力を犠牲にしなければ英語は上達しない】
・・・森秀夫先生が言ってました!
山口じゃないですよ!
とはいっても山口も常々似たようなことは言っていますが・・・。

『Sacrifice time and money』のところにこう書いてあります。
『時間的・金銭的な犠牲を払います。自分の大切な時間とお金を惜しみなく使わなければ英語力は向上しません。言い換えると、時間もお金も犠牲にできない人は、英語力を向上させることはできないのです。(4コマ漫画で英語1分間スピーキング、より抜粋』
しかしこれは別に英語に限った話ではなく、すべての物事に共通するものです。
スポーツ然り、趣味然り、車や家にしても、それなりのものを求めれば時間もお金もかかるものです。
こと英語に関して言えば、本当に真の英語力を身に付けたいのであれば、アメリカに海外留学するのが一番です。
その場合、1年間で400万円(ハイスクール)から700万円(大学)ほどかかると言われています。
最低でも1カ月あたり30万円強かかるということですね・・・。
【だったらせめて時間と労力を捧げてほしい】
それも膨大な時間を捧げてください。
当塾の塾生たちの英語の偏差値ですが、恐らく全員平均しても65を超えています(山口調べ)。
そんな塾生達に常々、毎日必ず英語だけでも1時間以上学習するように伝えています。
そしてこれももう耳にタコができているかもしれませんが、『英語以前に日本語が重要』です。
公立高校入試程度ならそんなことはないかもしれませんが、少なくとも大学受験においては、土台となる日本語の語彙力や文構造が一定の基準に達していない限り、英語の点数が伴うことはありません。
そのために、とにかく『本を読んでほしい』ですし、日本語、英語関係なく、実際に自分の手で文章を書いてほしいのです。
その積み上げ無くして、大学受験レベルの英語の対策は不可能です。
山口も間もなく50歳になりますが、未だにその練習は毎日続けています。
① It’s tempting to assume that invention occurs practically overnight. ② If in January you wouldn’t know what messenger RNA was if it walked up to you on the street, and by July you’ve read all about it and are getting a vaccine that uses it, you might think it went from idea to reality in just six months. ③ But innovation does not happen in an instant. ④ It takes years of patient, persistent efforts by scientists―as well as funding, smart policies, and an entrepreneur’s mindset to get an idea out of the lab and into the market.
英単語も英文法もそれほど難しいものは使われていませんが(むしろかなり簡単な方かもしれません)、誰が読んでも納得のいくような日本語訳を生み出すのはそれなりに大変かもしれません。
ちなみに手書きで汚いですが、山口はこのように訳出しました。

(このように、殴り書きでもいいので一度書き出してから推敲、解答用紙の清書へと移っていきます。いきなり100点の解答を作ろうとしても、大体失敗してしまいます。少なくとも凡人の山口は。)
『①発明は実際のところ、一夜にして起こるものだと考えたくなってしまうものだ。
②仮にもし1月の時点で、メッセンジャーRNAがどういったものなのか露ほども知らなかったとして、7月までにそれに関する文書を一通り読み込み、そのRNAを用いたワクチンを接種するようなことがあれば、たったの半年ほどの期間で、RNAに関するアイディアが実用化したのだと思うかもしれない。
③しかし現実には、技術革新というものはすぐさまに起こるものではない。
技術革新に付随するアイディアを、自分の研究室から実際に市場へと送り出すには、成功以上に失敗を経験する運命にある科学者の、筆舌に尽くしがたい忍耐と絶え間ない努力、そしてさらには資金繰りや周到なプランニング、起業家としての側面も求められる。』
この山口の和訳に対する評価はさておき、このくらいの文章で良いのであれば、絶対にみなさんも書けるようになります。
ただそれでも、『短時間でお手軽に』などと言うつもりはありません。
むしろ短時間でお手軽に英語や日本語をマスターしたいのであれば、当塾はまったくその希望には応えられませんし、向いていません。
頭であれこれ考えるだけではなく、何度も何度も英語と日本語を繰り返し読み込み、自分の手で書く、この当たり前の繰り返し無くして言語力の向上はありえません。
当塾の塾生諸君はもちろんですが、これから塾生になるかもしれない中高生のみなさんも、とにかく覚悟を決めてほしいです。

(当塾の塾生が書いてくれた素晴らしい解答。これは英文和訳問題ですが、このように難関大の解答はほとんどが記述です。
見ての通り、そもそも日本語が書けなければ話になりません。
今は漢字を書こうとすらしない中高生が増えてきましたが、公立高校入試のオールマーク化がどれほどの弊害を生んでいて、大学入試にどれだけ不利になっているのかを今一度考えてみていただけたら幸いです。)
もちろん、一緒に頑張ってくれるのであれば、成果は必ずお約束いたします。
私自身中学校時代、英語で0点を2回とったことったことがあり、国語についてもずーっと1桁台の点数でしたので、英語や国語の力をつけるために何をすればいいのかは、誰よりも心得ているつもりです。
私達がみなさんに求めるのは、ただただ『努力とそれに伴う時間だけ』です。
才能は要りません。
私たちは普段から日本語を操り、アメリカへ行けば幼児でもホームレスでも英語を話しているのですから。
★とにかく母語である日本語を大切にして、普段から漢字を書いてください。
もちろん、漢字で書こうがひらがなだけで書こうが、意味は伝わります。
しかしながら実際の大学入試の採点で、ひらがなだらけの、およそ努力の痕跡も見られないような解答用紙を見させられる試験官の立場になってみてください。
『漢字で書けるものも書こうとする努力すらしてこなかった受験生の解答』
『小学生の頃からきちんと日本語に向き合い、語彙力も十分で、正しい漢字を用いて作られた受験生の解答』
難関大がどちらを求めているのかは明らかです。
数年前、尾張小牧の外国人中学生が、『日本人は漢字を読めて、私たち外国人は漢字が分からないのだから、学校の授業や公立高校入試をすべてひらがなにしてほしい』と訴えておりましたが、図らずとも今、愛知県の公立高校入試はそうなりつつあります。
『漢字が読めない、書けない』というのは、そういう日本語を大切にしていない外国人(全員がそうだとは言いませんが)と同じですし、ご自身の将来も、同じような環境に身を置くことになるかもしれないと考えるべきです。
同じような環境とは、日本語が疎かでも十分にやっていける職場環境、周囲に集まってくる友人たち、ということです。