山口でもできる、東大生と共通の学習法
以前勤務していた塾でのお話。
現役で岡崎高校から東大へ合格したS原先生が、山口のデスクの引き出しの小説を見て一言、『あ、星新一じゃないですか。僕も読んでましたよ。母が好きだったので。』
通ってきた道も性格も、何もかも違うS原先生と数少ない共通点の一つが読書でした(ゲームが大好きという勉強とは全く関係のない共通点はあったのですが・・・。)
そう、読書なんてものは学年ビリの学力だった山口でもできることです。
私は勉強はそりゃあとてもとても嫌いでしたが、なぜだか読書はまったく苦ではなく、小学生の頃から年間50~100冊は読んでいました。
別に自慢しているわけではないのです。
生粋の日本人が、日本語の本を読んでいるだけですので・・・。
しかしながら、この習慣はその後の人生に大きな影響を及ぼしたと思います。
学年ビリの状態から、最高で学年3位まで(288人中)順位を半年程度で上げることができたのは、読書という強力なバックボーンがあったからだと思います。
正直学力としては最低でしたが、今思い返してみても、文字を読み、自分でしっかりと理解し、アウトプットするという能力においては、自分で言うのも憚られますが当時の同級生の誰にも負けていなかったと自負しております。
そして、英語や数学の学習よりも、自分にとっては本当に有益なものだったと確信もしています。
さてこの読解力ですが、誰でも必ず上がると断言できますが、一番時間がかかるものです。
できればなのですが、もし読解力を今以上につけたいと希望しているのであれば、
・1日20分程度で良いので活字を読む
・10分程度で良いので、その読んだものを客観的にまとめてみる
ということをやってほしいです。
よく一にも二にも『とにかく本を読みなさい』という先生がいらっしゃいますし、それそのものはもちろん間違っていないと思うのですが、それだけでは足りない場合があります。
考えることもなく、ただただ字を読んでいるだけの状態になってしまう中高生がいるのです。
そこでゴールに、『客観的に自分の言葉でまとめる』という目標を設定することで、主体的に、しっかりと読解するんだという意志を持って『読むこと』に取り組むことができます。
ただただ考えなしに読むだけでは、思っているような効果は期待できない可能性があります。
さて、大切なのはこれを自分の意志でやり続けるということ。
正直これ、大変ですか??
いや、ゴールに『読んだものをまとめる』というひと手間を置くだけで、この課題は一気に面倒なものになりはするのですが、そうは言っても『日本語を読んでまとめる』だけなんです。
それも30分程度。
厳しい物言いになってしまいますが、こんなことは勉強でも何でもないので、誰に言われなくても自主的に取り組んでほしいのです。
・・・と偉そうに言ってはいますが実はこれ、山口が小学生の頃から父親に強制的にやらされていたものなんですね。
偉そうに『自主的に』なんて言ってごめんなさい(笑)
でも毎日の習慣になってしまえば、まったく苦ではなくなりました。
何度も言いますが、『日本語の文章を読んでいるだけ』ですので・・・。
父は学習面については特に何も言わなかったのですが、よく分からないところでめちゃくちゃ厳しくて、この課題をクリアしなければ夕食が食べられませんでした。
ただし、本当に勉強のことは何も言わなかったんでけどね。
中学2年生の頃に担任の先生に『おまえみたいなバカは学校来なくていいぞ』と言われ、本当に学校に行けなくなり、学年ビリという最悪の結果が出てしまったときも、特に何も言われませんでした。
ただし、『毎日本を読んでまとめる』という課題だけは滞ることがありませんでしたが。
でもおかげさまで、その後の大幅な成績アップにつながりましたし、何よりもこうして今、ここ西尾で多くの塾生に指導をさせていただくことができ、ほぼ毎日、駄文ではありますが2,000語前後のブログを更新することができています。
今回もご多分に漏れず、収集のつかない文章になってしまいましたが、少なくとも『本を読む(しかも日本語)』なんてことは誰でもできます。
そして理系バリバリの東大生でも『読書』はやっているんです。
言うほどのことではないから言わないだけで。
そして文字を情報として読み取り、理解するという行為は、国語だけではなく全ての教科につながるものです。
読解力を上げたいと思っている中高生、また勉強は大嫌いで何から手をつけたらいいか分からないと思っている生徒、読書はすべからくみなさまに大きな効果をもたらしてくれることを約束します。
ただし時間がかかることを肝に銘じ、絶対に継続することを守ってください。
そもそも、『たった30分字を読んでまとめる』程度の負荷をきついと感じるようならば、大学受験のための勉強など覚束ないのではないでしょうか??
そんなもの必要ない!と思うのももちろん自由なのです。
事実、本を読むという習慣がなくても、良い成績を取れている中高生はいるはずです。
何を信じるかはもちろん諸君の自由なのですが、もしも共感していただいて、『よしやるぞ!』と思ってくれたのであれば、それは貫いてください
それは中学1年生も、センター試験まであと2か月を切った高校3年生も変わりません。
さて、授業が始まりますので今日はこの辺で・・・。
今日も一日頑張りましょう!