成績優秀者発表!(国語ってどうすればいいの??)
さて、先日お話しておりました通り、本人の許可が取れましたので、成績優秀者のご報告をさせていただきます。
鶴城中学校3年生の塾生です。
文句なしに素晴らしいですね!
実のところ、前回より少し順位は落としているのですが、誤差の範囲ですので気にすることはありません。
ただしこの時期からは、これまで勉強してこなかった組、また、今回順位を大幅に落としてしまったライバル達が、捲土重来の思いで夏に巻き返してきますので、それに負けないように、彼ら以上の努力を積み重ねる必要があります。
さて、彼の個票なのですが、5教科の中で唯一国語の成績が少し悪いですね。
ただし悪いといいましても、他教科と比べての話です(鶴中は学年300人を超える生徒数ですので、これでも充分に良い成績なのです)。
あと、国語に関してですが、これほどあてにならないものも珍しいです。
とはいいましても、今でこそ英語メインで指導させていただいていますが、山口の元々の専門は国語です。
客観的な判断はみなさんに委ねるとして、毎日こうして2,000字を超えるブログを更新し続けていますから、とにもかくにも自分自身は文章を書くのも読むのも大好きです(ただ、客観性で言えば、日本語よりも英語の方がはるかに分かりやすいので、今は英語を中心に指導させていただいております)。
そこで本題に戻しますが、みなさんが気にされるいわゆる『読解力』と国語の点数そのものは比例しないこともあります。
ただしここで誤解のないようにお伝えしておきたいのは、国語という教科が悪しきものだというわけでもありませんし、ほとんどの場合においては、やはり『読解力』と国語の点数は比例していることの方が多いです。
飽くまでも、『比例しないこともたまにある』というだけですので・・・。
で、今回紹介した彼に関して言えば、充分に読解力は持っているのです。
そうでなければ英語や数学でこの点数はとれませんから。
こんな例があります。
センター試験には大問2で、必ず小説の問題が出題されるのですが、その小説の作者が問題を解いてみたところ、間違えたというのですね。
ちなみにこちらの作者の方ですが、『断じてそんな心理描写で書いたつもりはない!』とまで言い切ったのだそうです。
また、天下の慶應大学ですが、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらではそもそも試験科目に国語がありません。
それは国語のテストというものに、思考力や読解力が測れるものではないと考えているからです。
【慶応文系の入試には国語の試験がない。これにはいろいろエピソードがあるが、丸谷才一という文芸評論家が、自分の書いた文章が慶応の法学部で出題されているのを見て、問題がおかしいと指摘したことがある。法学部は1970年代以前、4教科入試で国語を出題していたことがある。個人的には、法学部の国語は、標準的な出題で、良問だったと思います。数学も教科書レベルの、文系としては適切な出題でした。しかし、国語には批判もあったのですね。
また、慶応出身の作家、遠藤周作も、国立大学の入試に作品が取り上げられ、著者の気持ちを選べという設問を見て、違和感を覚えたという話は有名だ。
受験国語では、難問題とされた文章に、小林秀雄、三木清などがある。現在はあまり出題されていないが、昔、受験生の頃、格闘した。
また、慶応文学部長だった池田弥三郎は、国語の入試はそもそも試験として問題が多いので、入試から外したと述べ、実際、なくなっている。三雲夏生先生が文学部長の時、小論文が導入された。
ところで、受験国語は大半の受験生には避けて通れない科目のひとつなのだが、どうやって解けるようになればよいのか、難しい科目だと思う。単純に学習量に比例しないし、暗記でも太刀打ちできない。
そんな国語であえて難問を出すのが早稲田大学で、東大より難しいという意見もある。少なくとも、東大、京大と並んで難問を出すと言ってよい。しかも、紛らわしい選択肢で答えるものが多い。
丸谷才一は、受験国語で小林秀雄を出すべきでないと主張しています。】
また、2013年のセンター試験では、オールマークであるにも関わらず、50万人超の受験生がいて、満点が1人もいなかったというのは、語り草になっています(マーク式で満点が0名というのは絶対にあってはならないことです。誰が見ても正しい答えが存在しないということですから)。
なお、『それだけ難しかったんだから、さすがに次のセンター試験は易化するだろう。』と言われていた翌年の2014年のセンター試験、なんとさらに難化してしまい平均点は100点以下になってしまいます(200点満点ですので50%未満ということですね)。
ただし、だからと言って国語をやらなくていいという理由にはなりません。
客観的な採点基準がないとはいえ、やはり文章をしっかりと読解し、思考し、正しく情報を処理するという能力は、国語という学問で養われるものですし、それはその他の数学や英語などの教科にも間違いなく大きな影響を及ぼすものであります。
国語は間違いなくきちんと勉強しなければなりません。
とはいえ、(・・・じゃあ何からやればいいんだろう??国語なんて勉強しようがないんだけど。)と思うかもしれませんが、100%存在します。
自分の体験談になってしまいますが、学年ビリからマックス学年3位まで成績が上がったとき(ちなみに1学年300人弱くらいの学校でした)、間違いなく一番貢献したのは国語力の向上です。
点数そのものは単純な暗記で引っ張りましたが、相対的に見たときに、5教科全体の土台を作り上げたのは国語です。
以前にも紹介させていただきましたが、これが中学2年生のときの山口の作文ですからね・・・(苦笑)。
まあこんな文章を書いていた自分が、最終的にはみなさんに国語を指導させていただくまでに至ったのですから、みなさんの国語力は確実に上がります(ただし楽とは言いませんが・・・)。
じゃあその国語力、どうやってあげるんじゃい!と思われたみなさんのために、もうひと踏ん張り遅筆を走らせたいところではありますが、時間がないのでまたの機会に!
そんなわけで普段大学受験のことばかりブログで書いていますが、当塾は元々中学生ターゲットの学習塾ですよ!
理由は簡単。
中学の頃が一番大切だからです。
これまでも大手学習塾を渡り歩いて、本当にたくさんのこんな中高生を見てきました。
『中学校の頃は成績が良かったけど、進学校に入った途端に成績がガタ落ちしてしまった。』
原因はただ一つ。
中学生の頃に正しい学習法で勉強しなかったからです(特に英語)。
中学校で使用されている教科書やテキストは間違いなく良質なものですが、高校に合格させるためだけに叩き込まれる『返り読み(英語を日本語の語順で解釈、読解させる学習法)』のために、中学校のテストではほぼ満点を取っていたけど、高校に入学した途端にまったくついていけなくなってしまったということは本当によくあることです。
その状態からスタートすると、まずは中学時代に学んだものを一度全て捨て去る必要があります。
これがまったくの無駄かつ当の生徒達にとっては苦痛!
正しいと思って学んだことや習慣を変えることは、並々ならぬ努力と苦痛が伴います。
まして、そのやり方でよい成績を取っていたのならばなおさらです。
中学校の頃に学校や塾で学んだやり方で100点を取っていたのに、急に『そのやり方ではまずいから、今日から180度違うことをやるよ。』と言われても信用ができないでしょう??
山口が学習のやり方や姿勢を矯正できたのは、自分が中学生だったからです。
だから中学生諸君!ぜひ一度体験授業に来てほしい!
みなさんの最終目標が『高校に合格することです。』なら何も言うまい。
だけれども漠然とでもいいので『大学に行きたい』と思っているのであれば、今のやり方を変える必要があるのかもしれない(もちろんないのかもしれない)。
ご多分に漏れず、当塾も体験授業そのものは無料なので、ぜひぜひ気軽に受けてみてほしいですね!
そんなわけで色々語りたいことは山ほどあるのですが、3,000字を超えてしまいましたので、積もる話はまた後ほど!
今日も一日頑張りましょう!