イディオムの暗記は受験生殺し!
高校生、特に今3年生を苦しめているのは『イディオムの暗記』です。
これは単語以上に厄介で、何の脈略もないのでひたすら丸暗記するしかありません。
『いやいや!語源とかコアイメージとかあるでしょう!』という意見もあるでしょうし、実際にあるとは思いますが、基本的に何の脈絡もない場合がほとんどです。
例えば”take in”という単語、ネクステでは『騙す』『~を理解する』とありますが、英検準1級ともなるとこれらに加えて、『見に行く』『見物する、眺める』まで覚えなければなりません。
“take”のコアイメージは『いったん自分の中に取り込む』ですが、そのコアイメージからこれらを結び付けるくらいなら、もう気合を入れて丸暗記した方がコスパがいいです。
大学入学共通テストや、偏差値が60くらいまでの大学ですと、覚えなければならないイディオムの数は何と500(ネクステだと501個)、それ以上の難関大や英検準1級クラスとなると、倍の1,000は覚えなければなりません。
常々当ブログで『大学受験は時間との戦い』と言っているのはここにありまして、英語などはできるならば高校2年生の冬に一通り終わらせておくのがベストです。
そして体力的に言えば、イディオムを覚えることは、単語を覚えるのよりもはるかにきついです。
ですから高校生のみなさん、とにかく基本的な英単語は高校2年生の夏休みまでに終わらせてください。
どういうわけだかひと昔と違い、西尾高校や西尾東高校の単語の課題がかなりスローペースなのですが、それでは大学受験の英語は間に合わないということをはっきりとお伝えしておきます。
ちなみに刈谷高校の新2年生は、LEAPが1,300まで終わっています。
比較することはいいことではないかもしれませんが、その良し悪しはさておき、単純な事実として申し上げておきます。
とはいえ!イディオムの暗記は本当に大変ですよね!
こういう時代ですからせっかくスマホを持っているのであれば、勉強に活用してほしいかなと思います。
ちなみに自分の場合、海外ドラマなどでかっこいいフレーズが出てきたらストックするようにしております。
あんまり中高生のみなさんにはお勧めできないのですが、『プリズンブレイク』(※アメリカドラマで囚人が脱獄するという、教育上あまりよろしくないドラマです)
ちょっと完璧に覚えているわけではないので間違いがあるかもしれませんが、アブルッチというマフィアが、主人公のスコフィールドにこういうのです。
“You had better take care of your business, otherwise I’ll take care of you.”
『ちゃんと自分の仕事をしろ。さもないと、おれがおまえを始末するぞ。』
ここでは”take care of”というイディオムが登場していますが、1回目は『~の世話をする』、2回目は『~を始末する』という物騒な意味で使われています。
ついでに言えば、”had better”『~した方がよい(ただし目上の人に使うのは失礼)』も受験では必須のイディオムですね。
こんな風に何かを身近なものや、興味があるものをきっかけにして覚えていけるといいなと思います。
とはいうものの・・・、まあなかなかそう都合よく、かっこいいフレーズがあるわけではないのが辛いところですが…。
さて、改めて再確認ですが、大学受験で必要となる英単語は約5,000語(中学生3,000語+高校生2,000語)、難関大となるとプラス2,000単語は必要となります。
イディオムは500、難関大だとプラスさらに500。
口で言うのは簡単ですが、これらを本気で覚えようとしたら軽く1,000時間はかかります。
1,000時間ですよ!?
連日お伝えしておりますが、高校3年間で勉強に費やせる時間が大体4,000時間、その内の4分の1を英単語やイディオムの暗記に費やさなければならないということになります。
こんな大変なものを高校2年生や3年生まで放置してはいけません!
学校の先生がそれほど厳しくないのであれば、自分の意志で主体的に取り組んでください!
それが難しければ、ぜひぜひ当塾の体験授業を受けに来てください。
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