今年も現代文の講習がスタートします!
文章のクオリティはさておき、山口は大体3,000~8,000字くらいのブログをほぼ毎日書き連ねております。
まぁ駄文ではありますので、それ自体はそんなに大変なことではないですが、一応これだけの量を毎日書くとなると、それなりの経験値がないと難しいというのも事実です。
さて、これまた私事で恐縮なのですが、山口は中学2年生の頃に学年ビリではあったものの、自分で言うのもなんですが、いわゆる国語の能力では誰にも負けなかったので、他教科(特に英語)が伸びたと信じております。
そしてその国語力、具体的には読解力や記述力ですが、これは持って生まれたものではなく、練習によって培われるものだと断言できます。
もうここでは載せませんが、その学年ビリの頃の自分の文章は、とてもじゃありませんが読めたものではありません(苦笑)。
多くの受験生、特に高校生がニガテとしている現代文ですが、これは正しい練習法で100%上がるということを改めてご紹介させていただきます。
【現代文は正しい練習の積み重ねで100%得点源にできます】
たま~に『現代文はセンスだからなかなか上がらない』とおっしゃる方がいたりしますが、断じてセンスなどという曖昧なものではありません。
他の教科と同様に、積み上げにより力をつけることができる教科です。
以前にもお伝えしましたが、
①スマホなどではなく、活字のものを少しでもいいので読む(20分程度でOK、毎日が望ましいが、難しければ週3ペースでも可)
②必ず『自分の言葉でまとめる』をゴールにする(めちゃくちゃ短くてもOK!)
とりあえずはこれだけです。
いざ高校3年生となり、過去問などを使って実践的な練習をやる段階に入ったら、これに加えて
③問題文すべての段落に番号を振り、それをさらに序論⇒本論⇒結論の3段階に分けて要旨要約をする
以上です。
ただ、①~③までをやるとおそらく2時間近くはかかりますので、基本は①だけでもいいのですが、正直漫然と読むだけだとあまり効果はありません。
例えばの話、『技術の使用という場面に着目したとき、技術が介在することで人間-技術-世界という関係に変化が生じる。人工物と身体とが一体化し、人工物を見たり触ったりするのではなく、人工物を「介して」何かを捉えるようになる。アイディはこれを・・・(ー直江清隆「技術観のゆらぎと技術をめぐる倫理」より抜粋』
こんな文章が延々と続いたとして、『ただただ文字を網膜に写すだけの行為』を読解とはいいません。
これを100回200回繰り返しても、本当に文字を目で追っただけで、時間の無駄ということになります。
それくらいなら、英単語の一つも暗記した方が有益です。
どんなに短くてもいいので(というより”短い”方が難しいのですが)、『自分の言葉でまとめる』をゴールにしてください。
ちなみに赤線と青線に分けてラインをひいてありますが、これには理由があります。
すべての現代文の文章は、『対比』により成り立っています。
例えばの話、体験授業を受けに来てくれたお母さんに対して、山口は大体一通り次のような話をします。
『完全1対1です!』
『演習授業でアフタフォローも万全です!』
『自習室はいつでも利用し放題です!』
『難関大レベルの質問もすべて対応しますよ!』
ただ、これだけではおそらく(ふーん、そうなんだ)くらいの反応しか得られません。
自分のいいところをひたすら並べただけですので、お母様方のハートにはそんなに刺さらないのです。
一番簡単なのは比較対象を引き合いにだすこと!
『○○○さんは(うちと違って)1対3ですよ!』
『○○○さんは(うちと違って)お月謝2倍くらいかかりますよ!』
『○○○さんは(うちと違って)質問対応していませんよ!』
と比較対象を作ってあげた方が(端的に言えば『他塾の悪口を言った方が』)、お母様たちの頭の中で、具体的に比較ができるので、言っている内容が同じであっても、聞いている人には刺さりやすいのです(※ちなみに山口は他塾様の悪口を言ったりはしませんよ!)
話を元に戻しまして…。
そんなわけで、普段現代文を読む際には、漫然と文字を目で追うのではなく、筆者の主張と同時に、対比されているものが何なのかを見極めながら読む必要があります。
例外なくすべての現代文は『対比構造で』『序論⇒本論⇒結論』の構造で書かれています。
そしてここからが本番ですが、高校3年生になり、いざ現代文の対策を取る段階まで来たら、要旨要約の練習をしてください。
ちなみにこんな感じです。
ポイントは、『本文の言葉7割 自分の言葉3割』くらいでまとめるということです。
本文の言葉を抜き出すだけでは練習になりません。
飽くまでも、自分の言葉を使ってまとめることをゴールにしながら文章を読んでいくことが目的です。
そして今更なのですが、こればかりは『第三者の添削』が不可欠です。
自分で好きなように書きなぐっても、それが客観的な文章なのかどうかは第三者にしか判断できないからです。
そんなわけで、今年もついに現代文の講習がスタートします!
でも今年は『3枠まで』とします。
もうすでに一人お申し込みをいただきましたので、残り2名(高校3年生のみ)となっております。
いや、もうこれ本当に大変なんです…。
もちろん自分でも一度読んで、問題を解いて要旨要約もやって、その上で塾生一人1人の文章を読んで添削していくので、準備と実際の授業で『4時間』はかかるんです。
昨年度は名古屋大学、広島大学、愛知県立大学、静岡大学を受験した塾生を指導させていただいたのですが、正直これで体重が7キロ減りました(笑)。
ただ、全員が合格を勝ち取りましたので、頑張ったかいは本当にあったと今でも思います。
そして改めて念を押させていただきますが、『現代文の読解力は、そのまま英語の読解、英作文につながる』ということです。
国公立の和文英訳や英作文などは、現代文の力がないとかなり厳しいということを最後にお伝えさせていただきます。
【最後に】
毎年毎年かなりの割合で、『現代文がニガテなんです。』という相談を受け、その都度その都度『まずは20分でいいので、毎日文章を読もう』『できれば自分の言葉でまとめてみよう』と伝えるのですが、2~3か月後に改めてそれをやっているかどうか確認すると、ほとんどの場合が『…やっていません。』と返ってきます。
いいんです。
もちろんやるもやらないも個人の判断ですし、自分の意志で『やらなくてもいい。』と思ったのならやる必要はないと思います。
だけど!
本当に(現代文ニガテだなぁ~…)と思っていて、ましてや文系国公立で記述が必要なら、最低限『読む』だけでもいいからやらないと!
すべてにおいて言えることですが一事が万事、やっていないことができるようになるわけがありません。
『現代文の対策のために文章を読む練習をしない受験生』は、『英語の対策のために英単語を覚えようともしない』傾向にあります。
そしてこれが普段常々申し上げていることにつながっていくのですが、英語や数学以外の教科を3年生になって集中して頑張るために、『1,2年生の間に英語と数学を固める』必要があるのです。
仮に英単語やイディオムを放置してしまったら、3年生になってからの1年間はおそらくそれだけで終わってしまいます。
みなさんが『英単語やイディオムを見た瞬間に暗記できる』という特殊能力の持ち主ならいざ知らず、そうじゃないならおそらくそれだけで膨大な時間を費やすことになるはずです。
だからこそ、そんな手間がかかる面倒くさい『英単語やイディオムの暗記』は、1年生2年生の間に終わらせておかなければなりません。
欲を言えば、2年生の秋口からは実際に第一志望を想定して、計画的に対策を取っていきたいところです。
そして3年生になってからは、今回取り上げた『現代文』『古文・漢文』『地歴』『理科』などに力を入れていくのがベストなのです。
少なくとも塾生のみなさんに知ってほしいのは、本当に・・・本当にいやがらせで『単語単語ォーーーーーーー!』と言っているわけではなく、入試本番で致命傷にならないように、心を鬼にして言っているのです。
だから、あれ?ちょっと今回の主旨と逸れましたが、とにかく英単語は暗記すること!
そして現代文が本気でニガテだと思っているのであれば、それは行動にうつしてください!
(ニガテなんだよな~…)と思っているだけでは、君の読解力も記述力も上がることはありませんよ!