じゃあ英会話スクールに通えばよいのか?
こんにちは!
先日のブログで、『受験英語がコミュニケーションに重きを置きはじめているのではないか?』という話をさせていただきました。
そうなると、『じゃあ今後は塾や予備校よりも、英会話スクールに通えばよいのか?』という答えが出そうになりますが、ことはそんなに単純ではありません。
厳しい言い方をすれば、これまでも英会話スクールというものは、少し街を歩けば目にしてきましたし、英語に堪能な人の数がそれに比例しているとはお世辞にも言い難いでしょう。
これは自分自身を教える側に置いてみるととても分かりやすいです。
例えばの話、みなさんがアラビア語をまったく話せないとします。
その状態でサウジアラビアに行って、『日本語を学びたいです!』というサウジアラビア人に、日本語だけを使って日本語をマスターしてもらうことができるでしょうか?
これは相当に厳しいはずです。
もちろん英語でも同じです。
みなさんが今からアメリカへ行って、日本語に興味があるアメリカ人に日本語を教えることができるでしょうか?
そうなんです。
言葉を教えるとなると、当然母国語はもちろんのこと、教える相手の言語にも精通していないと教えられるわけがないのです。
もちろんきれいな発音などを身に着ける上では、特に文法など必要ないと思います。
例えば先日紹介した『upstairs downstairsは名詞ではなく副詞である』というセンター試験の問題。
副詞や名詞、自動詞といった品詞の説明ができなければ、おそらく『そういうものだから覚えておきましょう。』という解説になると思います。
もちろん、この問題単体ならそれでよいでしょう。
ただしその先の『関係代名詞、関係副詞、接続詞、強調構文』などといった単元をマスターしていくには、先に紹介した品詞の理解は絶対に必要となります。
だからできれば、『downstairs upstairs downtown abroad there here homeなどの単語は、一見名詞に見えるけれども実は副詞なので、自動詞の目的語となる場合には前置詞をつけてはいけない。
(例)×I will go to abroad.ではなく○I will go abroad.』
・・・という説明ができなければなりません。
これは日本語に不慣れなネイティブスピーカーにはできないことです。
ですから、もし英会話スクールを検討されるのであれば、そのネイティブ講師が日本語を話せるのかどうかということは必ず確認してください。
山口はとある外語学院に通っていたことがありますが、残念ながら日本語に堪能なネイティブスピーカーは1人もいませんでした。
それでも、そのスクールはナーサリーという幼児英会話に重きを置いているスクールだったので、それでも充分機能していたのです(ネイティブスピーカーと幼児が歌を歌ったり、お遊戯をして英会話をマスターしていくものです)。
簡単な日常会話ならそれでもよいでしょう。
ですがある程度の内容を相手に伝えて、相手が話している内容をきちんと理解するということを目標とするならば、正直言って日本語が話せないネイティブスピーカーから得られるものは、期待しているほどのものにならない可能性があります。
英会話スクールに通っているのに、あまり英語が上達していないな・・・と感じているのであれば、それはみなさんのせいではなく、学ぶシステムに問題があるのかもしれません。
・・・というわけで、高校3年生諸君!
いよいよあと少しです!
今が一番しんどい時期ですが、これさえ終われば最高のキャンパスライフが待っていますよ!
ガチンコで『一日10時間勉強』してください。
できます。
できますよ!
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。