下世話な話ですがお金のお話です

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教室長ブログ

山口は前職で、『生徒には絶対お金の話をしてはいけない』と釘を刺されておりました。


今でもこれはある意味では正しい考え方だと思っています。


良し悪しの判断は個人に委ねられますが、

『子どもに不要なお金の心配をさせてはいけない。お金が無いから勉強ができないというのは親の都合であって、その負担を子どもに押し付けてはいけない』


という考え方があります。


『うちにはお金がないんだから、絶対に国公立に行ってね。私立には行かせてあげられないよ?』


などがそれに該当します。



子どもがお金の心配をすると、学習意欲を失うというものですね。



ただ、本当に余計なお世話だとは思いますが、山口は塾生のみなさんにお金の話をします。


『君たちがここで授業を受けるのに、お父様お母様がどれほど影で努力されて、君たちのことだけを思って日々を過ごされているか、考えて見た方がいい』

的な話をしたりします。



さらに厳しい言い方になりますが、やる気がなかったり、課題をきちんとやってこなかった塾生に対しては、


『そんなにやる気ないんならうちの塾なんてやめた方がいいよ?お金がもったいないから』


と言うこともあります。




私達が公務員である公立高校の教師と違うところは、本当に下世話千万甚だしいのですが、


『安くはないお月謝をいただいて指導をさせて頂いている』


この一点につきます。



自分が公立中学校や高校の教師のように、『どれだけ頑張ろうが、その逆にサボろうが給料が変わらない』のであれば、こんな話はしないでしょうし、指導にも力は入れません。



お役所仕事というと言葉は悪いですが、最低限の指導しかしないと思います。




【日々の復習を怠るようであれば、うちに通う意味なんてありません】


ありがたいことに、当塾の指導はとても分かりやすいとご好評いただいております。


しかしそれは当たり前と言えば当たり前の話で、『完全1対1』で指導をさせていただいているわけですから、これで分かりにくかったら単純に私たちの指導力不足です。



ただ、一回一回の指導が分かりやすいからと言って、学習者が日々の復習を怠るようであれば、指導の成果はゼロに等しいです。



私はよく入塾時に、『人間の記憶力は大したことがなくて、100%で理解していても次の日には8割方忘れてしまう』という話をさせていただきます。




一日後というか・・・恐ろしいことに20分後には半分近く忘れてしまうのだそうです。



だから当塾は授業直後の演習授業を大切にしていますし、次の授業までの課題をさらに重要視しています。



しかし入塾したばかりの中高生にはなかなかこれを理解してもらえないので、山口は必ず前回授業の復習から入り、その精度が低ければはっきりとこう伝えます。



『今からまた1時間かけて前回の復習をやる。だけどこれがどれだけ無駄なことか自覚してほしい。君がきちんと復習していれば、この時間に新しいことを学ぶことができたはずなんだけど、君が復習をサボったから、僕はもう一度前回とまったく同じ授業をやるよ?』

さらにこう付け加えます。


『もちろん、時間の無駄であることは言うまでもないけど、もっと無駄になってしまうのは、この時間にお父様とお母様がお金を払っているということ。ご両親に申し訳ないと思いながらこの授業を受けてほしい。』


と伝えます。



余計なお世話かもしれませんが、ここまで伝えるとほとんどの塾生は復習の大切さを理解してくれます。



お金の話は下世話な話ですが、『高齢化社会』『増税』『止まらない円安物価高』『学歴による賃金格差の拡大』・・・、私たち大人はもちろんですが、それ以上に中高生のみなさんにはお金に苦しむことになります。


きれいごとは抜きにして、お金が無ければ満足のいく暮らしはできない・・・どころか、結婚や家庭を持つことすら危うくなります。



もう今の時点で、出生率が低下しているだとか、若者が車を所有できないだとか、恋愛すら満足できないだとか・・・、金銭的な問題が原因で、今の若者はますます苦しめられることになります。



中高生諸君、君がイマイチそのことに対してピンと来なかったり、危機感を持てないのは


『お父さんお母さんが君たちを守ってくれているから』


ただそれだけ。


もう数年もしたら、今度は君たちは自分の力で仕事を得て、やらされる仕事じゃなく、自分から切り開いていかなければ満足のいく収入なんて得られない。


人に言われてできる仕事なんて、正直日本語が不自由な外国人でもできるだろうし、これからはどんどん仕事が機械に奪われていくだろう。





うちの月謝を払うために、お父様お母様がどれほどの時間を犠牲にしてお仕事を頑張っておられるのか、ぜひ考えてみてほしい。


そして君たちが何の心配もなく、目標に向かって勉強ができるというのは途轍もなく幸せなこと。


そんなことも分からずに、『勉強がしたくない』『部活が忙しいから宿題ができない』なんて思ってんのなら、勉強なんてやめたらよろしい。


少なくとも、うちの塾の指導理念にはまったく合わないので、違う塾で頑張った方がいいと思う。





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