山口が高校1年生と2年生に厳しい理由

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教室長ブログ

ちなみに高校3年生に対してはそれほど厳しいことは言いません。


受験まであと数か月という切羽詰まった状況で厳しいことを言われてもプラスにはならないからです。


もう時間がないですからね。

そこで誰かにギャーギャー言われたところで、前向きな気持ちになどなれないですしね。


それに高校3年生ともなれば、誰に何を言われるでもなく一生懸命頑張っているはず。


だから高校3年生にあえて厳しい言葉をかけたりはしません。



【高校1年生、2年生に厳しく接する理由】

中学受験を経験してすでに修羅場をくぐっていたり、刈谷や岡崎のように、ほっておいても学校の課題がえぐい高校に通っている高校生は別です。



・・・なんてことを言っちゃうとですね!

(なんだなんだ!?また山口の高校こき下ろしが始まるのか!?)と思われてしまいそうですが違います。


そりゃあですね、高校の先生方だって人間ですから。

『頑張っても頑張らなくても給料が同じ』って言われたら、そりゃあ頑張らないですって。


山口が同じ立場でも絶対にそうします。

・授業の内容は教科書ベース。

・課題は出すけどチェックはしない。

・記述対策や添削は大変なので、12月くらいに共通テスト対策をペロッとやって終わり


いや、そうなりますって。


ちなみにですが不肖山口、前職では年間2,500万円売上の教室を、5年ほどで4倍ほどに伸ばしましたが、給料が100万円(年間)しか上がらなかったので謹んで退職させていただきました。


いや、そりゃそうですって。

きれいごとは抜きにして、生きていく上ではお金は大切。


仕事の質は給料で決まります。


おそらくですが、刈谷や岡崎、旭丘や一宮の先生方は高い誇りと矜持があるのでしょう。


こんな山口ですが、もしも刈谷高校に配属されたらめちゃくちゃ頑張ると思います。


でもですね、ほんの10年前までは、西尾高校も西尾東高校もものすごかったんです。

当時は西高生も東高生も、必死になって課題をこなしていましたからね。



それはさておき話を戻しまして・・・。


しかし、公立高校受験しか体験しておらず、学校そのものがのんびりしている高校に通っている高校生には相当発破をかけます。



高校に入学してから共通テスト本番まで、残された期間がたったの2年と9か月。


これはもう本当に間に合わないんです。


例えば高等英語・・・いや、英単語でいいです。


英単語の学習一つとっても桁違い。


公立高校入試に必要とされる英単語の数は『約1,200単語』ほどと言われています。


ちなみに愛知県の場合もう少し下がって、『1,000単語』という噂もありますね。

1,000単語というとまあまあな量に感じるかもしれませんが、ここには”one””two””dog””cat”なども含まれるため、実はまったく難しくはありません。



一方、大学受験に必要とされる英単語の数は、

『共通テストレベル』・・・5,000単語ほど

『旧七帝大一工、医学部医学科、早慶など』・・・8,000~10,000単語ほど

と言われています。


余談ですが、英検準1級だと12,000単語ほど、英検1級ともなると15,000~20,000単語と言われています。




数はもちろんですが、単語そのものも本当に難しい。


例えば”familiar”という形容詞があります。


この”familiar”、ただの形容詞なのですが、前置詞が異なるとまったく意味が変わります。


be familiar with A『Aについて詳しい』

S be familiar to A 『SはAに知られている』

例文にしますと、

・Ohtani is familiar with baseball. 『大谷選手は野球について詳しい』

・Ohtani is familiar to many people. 『大谷選手はたくさんの人に知られている。』



ただの形容詞ひとつとってもまぁまぁ面倒くさいですね。


また、こんな奇天烈な句動詞もあります。


S have insights into A 『SのおかげでAの本質を理解することができる。』

例えば例文は

Learning English has insights into American. 『英語を学ぶことでアメリカ人の本質を理解することができる。』





“influence A” と”affect A”は共に『Aに影響を及ぼす』という意味ですが、もちろん違いはあります。


同じ意味なら分ける必要がありません。

influence Aは『実体が伴わないものに影響を及ぼす』のに対して、

affect A は『データ上の数字など、対象が具体的なものに影響を及ぼす』という意味です。


もちろん英作文などで使い分けができていなければ、即減点となります。


こちらは英検英作文のテンプレ表現ですが、

have negative effect on A で『Aに悪影響を及ぼす』という意味になります。

Smartphones have negative effect on development of children’s brain.

『スマホは子どもの脳の発達に悪影響を及ぼす。』



・・・とまあ何となく、とりとめもなくいくつか英単語を紹介させていただきましたが、単語一つとっても、とにかく中学校の内容とはけた違いです。



しかしながら、良くも悪くも『それで何とかなるのが公立高校入試』



そのままの感覚で大学受験を目指していくとなると大変な目に会います。


私は英語の指導を担当させていただいておりますが、正直『英単語とイディオムの暗記だけで高校の3年間が終わってしまうのではないか?』と思えるほど大変です。



もし相手が小学生とかなら、山口も根気よく、手を変え品を変えて問いかけていくのですが、残念ながら高校生ともなるとその余裕がありません。



ありがたいことに、本当に厳しい高校は山のように課題を出してくれて、ものすごいスピードで授業も進んでいくのですが、本当に緩い高校に通っていると、生徒達はなかなか危機感を持てません。


ですので!


ここはあえて山口が嫌われ者になってでも、大学受験の厳しさを伝えていきたいのです。



うちのお月謝の名目の中に『管理費』というものも含まれていますが、もちろんその管理には教室の維持だけではなく、こうした厳しい課題の管理も含まれています。


ですので高校生のみなさん、何卒ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。









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