自習に来る必要がない生徒について

カテゴリー :

教室長ブログ

そもそも当塾は、4割の塾生が西尾市外から通塾してくれていますので、『物理的に自習に来ることが難しい』塾生もいます。




それを前提にお話させていただきます。



まず『自習に来る必要がない生徒』はこんな生徒です。






【都築先生、篠原先生のように、自分に足りないものを見極め、自分ひとりで計画的に学習をすすめていける中高生】


最初にお伝えしておきますが、そんな人間は千人にひとりいるかいないかです。


例えば都築先生の場合、中学卒業と同時に渡米し留学、周りに日本人がひとりもいない環境で3年間過ごしています。



渡米にあたり必要な手続きなども、中学生の時点ですべて調べたのだそうです。



そしてアメリカでは・・・当たり前の話ですが、高校の授業はもちろん、日常生活もすべて英語。



『英語を学ぶ』のではなく、『英語で学び、英語で生活する』のです。


毎日毎日辞書を片手に深夜2:00まで勉強して、ホストファミリーから『倒れちゃうからきちんとやすみなさい!』と言われたのだそうです。





そして篠原先生(※もう名前公開してしまいます)。


もう何度も申し上げてきましたが、塾にも予備校にも一切通わず、岡崎高校⇒東京大学ストレートで合格。



幼児の頃から数学に興味を持ち、小学生の頃から一日も欠かさず、毎日2時間勉強し続けたのだそうです。



さらに、『数学の本を原書で読みたい』というただそれだけの理由で、英語で書かれた専門書を読破できるほどに英語力も高めたのだそうです。




さらに言えば、篠原先生はこうも付け足しておりました。


『僕は脳に直接作用するようなものに抗えるほど、精神力は強くないですよ。』


いかにも篠原先生らしい表現ですが、要は『スマホ・ゲーム・タバコ』などのように、脳に強い刺激を与えるものには、篠原先生といえどもどっぷりハマってしまうのだそうです。




そんなわけで、彼はここぞという試験の前には、机と勉強道具以外『すべて処分』するのだそうです。



いちど篠原先生の部屋を写真で見せてもらったことがありますが、(・・・出家したの?)と思うくらい部屋に何もありませんでした。



まあ出家してるのは山口の方なんですけどね(※頭髪的な意味で)。





そんなわけで、『スマホもゲームも遮断して、一日も欠かさず勉強できる』のであれば、自習に来る必要はありません。





【うちの塾生で自習に来なくてもいいのは5人ほど】

はっきりと言ってしまえば、現在刈谷高校・岡崎高校で上位10%に入っている5名です。


彼らは自習に来る必要がありません。


もちろん、結果を出しているからというのもありますが、この5名のうち4名は『刈谷市・岡崎市』から通塾している高校生です。


そもそも物理的に自習に来ることが難しいと言えます。


そして残った1名については、塾とご自宅の距離は歩いて5分程度なのですが・・・彼の場合、中学1年生からずっと通い続けており、もちろん、自分で自学自習できるくらいのメンタリティを持っているから、自習に来る必要はないと自信を持って言えます。




【該当していない高校生で、自習に来ない塾生は退塾した方がいいかもしれません】

そもそも当塾の塾生のほとんどは、『学習に集中できる自習室がある』『いつでも質問できる』という環境に惹かれた入塾を決めたはずなんです。


それなのに自習に来ない、だったらもう辞めた方がいいです。


いつでも自習に通えるにも関わらず、ほとんど自習に来ないということは、『自分ひとりの力で計画的に学習ができる高校生』のはずですから。



うちに通う必要はありません。



この際はっきりと申し上げさせていただくならば、『たったの週1~2回、うちの授業を受けているだけでは成績なんて上がらない』です。


私は入塾時、『授業をうけるのは主に英語・数学だけで大丈夫です』と伝えさせていただきますが、それは『週に1、2回教室へ来てくれたら大丈夫です』、という意味ではありません。



本当に嬉しいことに、山口の体験授業を受けてくれたみなさんが、『すごく分かりやすかった!』と言ってくれます。



しかしながら、『授業が分かりやすい!』からと言って、普段の学習の負荷が減っても良いと心得違いをされるのであれば、私の指導はむしろマイナスということになります。



私の授業など、せいぜい1週間に1回だけ。


言わずもがな、『残りの6日間』の方がはるかに重要です。


その大切な6日間を、私の指導のせいで蔑ろにするのであれば、私の授業など受けない方がマシです。




【世の中には素晴らしい参考書が溢れていますが・・・】


世の中にはものすごく素晴らしい参考書や問題集が溢れかえっています。

山口もその恩恵にあずかっておりまして、数多くの素晴らしい参考書から知識をいただいて、それをみなさんにお伝えしているに過ぎません。


当然、山口が新しく生み出した知識などは何一つありません。



であるならば、究極のところ、中高生のみなさんは素晴らしい参考書を手元に置き、自分の力で学習すればそれで充分、ということになります。


ところがなかなかそうはならない。


これはスポーツなどにも言えることで、世の中には素晴らしい教則本や実際にプロが指導する動画などが溢れかえっております。



最近私が個人的にハマっているランニングについても、あの小出監督が執筆した本などがあり、これまた『小出監督が書いた本さえ読めば、マラソンのノウハウを知ることはできる』、ということになります。



しかしだからといって、有森裕子選手や高橋尚子選手が、『じゃあ小出監督の練習法だけ分かればいいや』となったのでしょうか?



小出監督の著書に書いてありましたが、小出監督は当初、有森裕子選手の入部は何度も断ったのだそうです。


『君には走る才能がない』、ときっぱりと伝えたのだそうで。


それでも何度断られても、有森選手は小出監督の下で指導を受けたいと懇願したのだそうです。


高橋尚子選手も同じです。



当時小出監督が所属しているチームが、『大卒の選手は採用しない』という方針であったにも関わらず、これまた何度も何度も小出監督を訪問して、何とか入部させてもらったのだそうです。



オリンピックで金メダルや銀メダルを獲るようなトップアスリートでも・・・いや、トップアスリートだからこそ、優れた環境を求めるのでしょう。



勉強の話に戻ります。



しつこいようですが、世の中には素晴らしい参考書が溢れかえっています。


それさえしっかりとこなして、計画的に学習を進捗させることができるのであれば、うちの塾に通う必要はありません。



もう一度自習に来ない中高生に問いかけたい。



君たちは本当に自習に来る必要がないのでしょうか?(※物理的に通塾が困難な塾生は除きます)







【おそらくはお父様お母様からも働きかけてくれているとは思いますが・・・】


これは私個人の予想です。


おそらくはお父様お母様も、『自習に行きなさい』と働きかけてくれていることと思います。


しかし自習に行かない中高生は、おそらくこのように返してくるでしょう。


『塾の自習室は勉強に集中できない』

『家で勉強した方が効率がよい』


もしこれが事実ならば、当塾はご子息ご息女に合っていません。


誤解のないようにお伝えしたいのですが、『間違っている』と言いたいわけではありません。



もしかしたら私たちが授業をしている声や雑音などが、集中力を阻害している可能性があるからです。



とはいえ、私は塾生全員の学習の様子を観察しておりますが、耳栓をつけて学習している塾生もいます。




おそらくは自分なりに、自習室に通いながら最大限集中できる環境を工夫して作り出しているのでしょう。



私は我が子を含め、子どもを(良い意味で)信用していません。



厳しい言い方をすれば、『本当に自習室に通う必要がない中高生』と、『ただの怠惰で自習室に来ない生徒』は見れば分かります。



そして後者に関しては、残念ながら当塾に1年通っても2年通っても、望むような成果は期待できません。



いたずらにお金がかかってしまうだけなので、本当の意味で『自分に合った学習塾』を探すべきです。



しかしながら、お子様が自習室に通わない原因が、当塾にあるのか、それともご本人にあるのかは一考の余地があると私は考えます。



本当に当塾がマイナスな要素を抱えていて、お子様が自習室に行きたがらないのであれば、それこそ当塾に安くはないお月謝を払って通う必要はありません。




私は私自身も含めて、『自分ひとりの力で大きな目標を達成できるほど強い人間はそうはいない』と思っています。



しつこいようですが、オリンピックに出るようなアスリート、甲子園を目指している球児こそ、よりよい環境を求めています。



そして当塾には、自習に来なくても難関大に合格できるような中高生はほんの一握りしかいない、私個人はそう思っています。






Monthly Archives

月別記事