叱りつけてばかりいると、子供は劣等感を持つようになる
今年の愛知県公立高校入試を振り返ってですが、見た目にはそれほど変化はなかったものの、中身は大分変りました。
もちろん、出題範囲などが変わったりするわけではないですし、相変わらず問題の傾向そのものはそのままでしたので、必要以上に構える必要はありませんが、変化した点については意識しておく必要があります。
まずは数学。
B日程第2問の(2)ですが、選択肢が6つある中で『必要なものをすべて選びなさい。』という問題でしたが、なんと6問中4問が答えという、なかなか答えるのに勇気がいる問題に仕上がっていました。
普通なら6問中2つ、多くても3つくらいであろうという先入観が働いてしまうのではないでしょうか?
この手の問題に取り組むときは、『正しいものを探す』よりも、『間違っているものを探す』という姿勢の方が効果的です。
俗に言う『消去法』ですが、今後はこういった問題がスタンダードになってくるでしょう。
思考力もそうですが、情報をきちんと整理する能力も求められますので、従来通りの暗記型、予習型の学習だけではなく、しっかりと理解したものを復習して、アウトプットまでを固める学習を進めていく必要があります。
さて!
本題に入ります!
今のお仕事に就かせていただくにあたり、山口ですが『心理学』を学び、ついでに資格まで取ってしまいました。
その学んだ内容を踏まえて、今回の『叱りつけてばかりいると子供は劣等感を持つようになる』についてお話させていただきます。
といいましても、そんなに難しい話ではありません。
まずその前に、『叱ってはいけない』というわけではありません。
悪いことややってはいけないことをやってしまったことについては当然叱ることは必要ですが、『叱り方』が大切なのです。
例えばこれは山口が中学時代の実体験。
数学で5点を取ってしまったときに母から言われた言葉です。
『あんた恥ずかしくなかとね!こがん点数ば取って!(訳:あなた恥ずかしくないの!こんな点数を取って。』
『あんだけゲームと野球ばっかりしよったら、そりゃこうなるばいね(訳:あんなにゲームと野球ばっかりやってたら、そりゃこうなるよね)』
『あんたが行ける高校なんてどこもなかけん、高校以外でなんか行くところば考えとかんばぞ(あなたが行ける高校はどこもないから、高校以外で何か行くところを考えておきなさい)』
さてどうでしょう?
この言葉で山口は頑張る気になったでしょうか??
もちろんですが、1ミリもやる気なんて出ませんでした。
ふてくされてしまってますます勉強なんてやらなくなりましたし、家庭の空気も悪くなってしまったので悪循環しかありませんでした。
こうして他人の家庭の様子だと俯瞰できるので、(そんなこと言っても何もプラスにならないのに・・・)と思えるでしょうが、どういうわけか自分自身の身に降りかかると、我を忘れて大切な自分のお子さんを一方的に叱りつけてしまうお母様が多いようです。
言うまでもありませんが、頭ごなしに叱りつけても、子供のやる気を引き出すことにはつながりません。
最初は反発して、それが恒常化してしまうと子供はお小言を無視するようになってしまいます。
なぜそんなことが起こるのでしょうか??