お父様お母様にしっかりと現状を把握していただきたいと願います

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保護者様へ

ありがたいことに当塾の体験授業を受けてくださる中高生、特に中学生には驚かされることが多いです。

礼儀がしっかりとしていて、書く文章もちゃんとしている、そんなお子様が本当に多いです。


しかしその一方で、『漢字を書かない中学生』が非常に増えてきました。


愛知県の公立高校入試がオールマークになってしまった、その弊害が出ているのは明らかですが、正直これほどすぐにその影響が出るとは思ってもいませんでした。


とにかく今の中学生は漢字を書かない、そして恐ろしいことに、そういう中学生が内申43~45あったりするということです。


私山口の偏見も多分に含んでおりますが、『漢字を書かない小学生や中学生は、愛知県の公立高校入試は何とかなっても、その先の難関国公立二次試験は失敗してしまう可能性が非常に高い』、そう思っています。



日本語を漢字で書かない中学生が、どうやって異言語である英語をマスターできるのでしょうか?

はっきりと申し上げますが、『文字をまったく書く必要がない愛知県の公立高校入試で、お子様の学力は測ることはできません』

大体数学の問題がマークって・・・。



これで得するのは学力が低い中学生であって(指運で正解してしまうから)、本来学力が高いはずの中学生は何の恩恵も受けることができません。


誤解を恐れずに言わせていただくならば、『今の愛知県公立高校入試、及びそれに準ずる全県模試などは、学力が低い中学生のためのテスト』と言っても過言ではありません。



【英語力が高い中高生は、総じて日本語力も高い】

ありがたいことに、当塾には英語の成績がずば抜けて高い塾生が何名かいるのですが、最近ではそういった保護者様に『小さい頃どのようにご指導されていましたか?』と確認するようにしています。

そうすると決まって、『自然に本を読むような環境を作ってきました』と返ってきます。


あるお母様は『0歳の頃から周りに本を置いていた』とおっしゃっていましたし、また別のお母様は『本を読み過ぎて時々心配になってしまう・・・』ともおっしゃっていました。


考えてみれば、国語は言うまでもなく、英語や社会、数学や理科に至るまで、教科書や参考書に書かれているのは日本語です。


そもそも高い日本語能力が無ければ、ありとあらゆる教科に対応することができないのです。


また、『漢字で書くのを面倒くさがって、何でも平仮名で書いてしまうお子様』と『目にした漢字を一生懸命覚えて、しっかりと自分の文章を書こうとするお子様』、どちらの学力が伸びるのかは比べるまでもありません。


実際に先日紹介しました中学生の男の子(※中学生にして名古屋大学や大阪大学、早慶などの難関大の文章に挑戦しています)、難解な文法の説明をしてもすぐに理解してしまいます。



『他動詞の名詞化』



『強調構文』



(※余談ですがこれだけのことが理解できてしまうと、学校の授業は物足りなく感じてしまうはずです。

赤チャートができるのに、足し算や引き算の授業を受けているようなものでしょう)



ちなみにこちらの彼ですが、岡崎高校や刈谷高校の終盤で学習するような『強調構文』『否定構文』『無生物主語』『旧情報の先出と新情報の倒置』などを理解しています。


これらはもちろん、彼の英語力の高さに由来するものですが、それ以前に、極めて日本語の能力が高いのです。



【今は公立中学校の先生が『漢字で書けないなら平仮名で書いてもいいよ』という時代なのです】


自分は絶対に公立中学校や高校の教師はやりませんが、万が一やるとすれば、『誤字脱字は一切不可。平仮名の解答も×』と生徒に伝えると思います(※もちろん即刻解雇されると思いますが・・・)



前回と今回紹介した中学生の男の子の中学校で教師がこのように発言したのだそうです。


『社会の先生が平仮名で解答してもいいよって言ってました』


もちろん、彼はずるをするような塾生ではありませんので、『だから平仮名で書いてもいいですよね?』などとは言いませんでした。


逆に山口の方から『極力全て漢字で書いてほしいけど、どうしても自信が無ければ平仮名で書いてもいいよ』と伝えました。

内申点という極めて不可解なものがあるからです。



でもおかしいと思いませんか?


『楽をして全て平仮名で解答する中学生』と『一生懸命頑張って漢字で書こうと頑張る中学生』、後者が損をしてしまう、それが今の公立高校の指導方針です。


どうやってこれで本当の学力をつけるのでしょうか?


だからせめてお父様お母様、『頑張って漢字で書く習慣』、これをしっかりと促していただきたいのです。


当塾に限った話ですが、やはりきちんと漢字で書こうとする中高生は非常に成績がいいです。


私が幣ブログで紹介させていただく『成績優秀者』、例外なく全員が漢字で文章を書き、日本語そのものに長けているということを付記させていただきます。


時間が来ましたので本日はこの辺で!


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