無謀な目標は百害あって一利なし(※多分3分くらいで読めると思います)

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教室長ブログ

例えば偏差値50くらいの受験生がいたとして、いきなり旧七帝大一工や早慶のような大きな目標を掲げても何もいいことがありません。



正確に言えば、目標を掲げることそのものは良いのですが、そこに至るまでに、もっともっと現実的な目標も設定して、まずはそこを目指すべきです。







【小学生がいきなり高等数学の勉強を始めても何の意味もない】

それは想像に難くありません。


誰がどう考えても、『そりゃそうだろう。小学生なんだからまずは四則演算の基礎から固めなきゃ。』と納得していただけるはずです。


当塾は確かに、にわかには信じられないような前倒し指導をしますが、一番重要な基礎土台を無視しているわけではありません。


きちんとやるべきことをやった上で、高負荷、高速度の授業を進めています。



中学生にいきなりベクトルの問題をやらせるようなことはしません。




これと全く同じです。


高校生で偏差値が50ということは、学習の基礎や土台がまったくできていないということです。


これは学年が進めば進むほど危険度が高まります。



偏差値50の受験生が早慶の英語に挑戦すると言うのは、小学生がベクトルの問題に挑むこととまったく同じです。



その練習はなんぼ積み上げても意味がありません。



だから高校3年生だろうがなんだろうが、その大きなギャップを本気で埋めようというのであれば、きちんと

・基礎となる英単語とイディオムの反復復習

・基礎となる英文法を中学生からやり直す。

・基礎となる英文法を毎日5文ずつ暗唱する


最低限これから始めなければなりません。


いきなり早稲田の国際教養や法学部の英文を読み始めても、まったく力にならないどころか、何年経っても結果は変わりません。





高校生諸君、みなさんの志望校判定がC判定未満なら、『現時点ではその志望校は遠く及ばない』ということです。



目標は高く掲げていても構いません。


しかし現実に毎日取り組むべき課題のレベルは、少なくともB判定が出るくらいの大学の対策から始めるべき。




読めもしない英文をいくら読んでも、基礎となる土台無くしてその英文が読める日は永久にやってきません。



四則演算もできないのに、ベクトルの問題が解けるわけがないのと同じです。



高校2年生、高校3年生のみなさん。


次に受ける模試は①『絶対に行きたい大学』、②『ここならまあ妥協してもいいかなと思える大学』③『100%受かる自信がある大学』を書くこと。


何のために志望校を書く欄があれだけ用意されているのか、今一度しっかりと考えてみてください。




君の『行きたい!行きたい!!』という願望だけをそこに書いても、すべてD判定、E判定の結果が返ってきては何の意味もありません。






【高校生の入塾につきまして、今後はある程度の基準を設けさせていただきます】


まだきちんと決めておりませんが、参考までに以下のような感じです。



①偏差値70前後の高校(例、刈谷高校・岡崎高校・東海高校など)

⇒高校2年生の12月まで(※それ以降については応相談)


②偏差値65前後の高校(例、刈谷北高校・岡崎北高校・西尾高校など)

⇒高校2年生の9月まで


③偏差値60未満の高校(例、安城東高校・西尾東高校など)

⇒高校2年生の7月まで



詳細が決まり次第またお伝えしますが、概ねこういった感じです。





私個人は、①に該当する高校であろうが③であろうが、高校1年生の4月時点では大した学力の差はないと考えています。


しつこいようですが、今の愛知県公立高校入試はオールマークで、さらに言えば問題そのものは、10年前と傾向は変わらない上に易化してしまっているのですから、中学校3年間の学びで大した差はつきません。


公立中学校に3年通って、大手集団塾で演習をやりまくったくらいで、劇的な差などつくわけがないと思っています。

(※余談ですが、当塾はその真逆を進んでいます。

記述対策もやりますし、英語と数学については高校の内容まで進めますので。)






差がつくのは高校に入学してから。



一日一日、各高校の指導に応じて、ものすごい速さで、ものすごい差がついていきます。



ものすごい量の課題が出て、凄まじいスピードで授業が進んでいく刈谷高校や岡崎高校と、スタバやミスド、ベルサウォークのフードコートで遊ぶだけの余裕がある高校生が通っている高校の授業や課題の質、量が同じなわけがありません。



従って、大学受験を見据えた時に、難関大を受験するまでに残された時間も平等であるとは思えないのです。





むしろ入塾期限が設けられず、一律同じであることの方がおかしい。


そしてこの危機感は、ぜひ保護者様にこそ抱いてほしいです。


もちろん、本来この危機感を抱かなければならないのは、主役である受験生です。




しかし、彼らや彼女たちが通っている高校が、適切な指導をしていて、適切な課題を出しているのか、当の本人たちには伺いしれないのです。



ただ私は塾生の話を聞いている限り、トップ進学校とそうじゃない高校の間には大きな乖離があると考えています。



残念ながらほとんどの場合、高校生のみなさんが主体的にそのことに気付いて、実際に行動に起こすことは相当難しいです。


厳しいことを言えば、それができるのであれば皆岡崎高校、刈谷高校に合格しています。



だからと言って、是が非でも当塾に来てくださいと言いたいわけではありません。


ですがまずお父様お母様がやるべきことは、情報を仕入れることです。


むしろそれが全てと言ってもいいかもしれません。



東京大学と京都大学は同じような偏差値で、同じような位置づけをされていますが、出題される問題はまったく異なります。


こと英語に関してですが、東京大学の問題は30ページにも渡り、『要約問題』『正誤問題』『自由英作文』『特殊条件英作文』『長文読解』『英文和訳』と多岐に渡ります。


この問題からも分かる通り、東京大学は『与えられた様々な情報を、限られた時間内に多角的に処理し、自分の力で表現できる学生』を求めていることが分かります。


一方、京都大学の英語は至ってシンプルです。

東京大学とは対照的に、問題はわずか『6ページのみ』。

問題そのものも『英文和訳』『(一部)自由英作文』『条件英作文』だけです。


しかしもちろん簡単なわけではなく、むしろ『京大の英語は日本一難しい』とも言われています。


哲学や科学、人文科学などの原文をそのまま出題してくるため、そもそも取り扱われているものが途轍もなく難しいのです。



また問題数が少ないため、1問落とした時のダメージは計り知れないものがあります。



東大のための受験勉強が京大対策を兼ねることはありませんし、またその逆もあり得ません。



そしていわずもがな、とにかくその対策には『信じられないほど膨大な時間が必要になる』のです。



ここでは東大や京大を例に挙げさせていただきましたが、もちろん他大学にも当てはまります。



そしてしつこいようですが、その事実に高校生のみなさんが主体的に気づくことは難しいです。


本来であればその事実を伝えるのは高校教師が担っているのですが、肝心の彼らが何もやってくれないのであれば、お父様お母様がその対策を講じる他ありません。









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