高校3年生にとって、夏休みは最後のチャンスです
逆に言えば、夏休みに頑張り切れなければ、おそらく大学受験は失敗してしまいます。
巷でよく『夏は受験の天王山』なんて言われたりしているわけですが、そういう抽象的な話ではありません。
①夏休みが終わったら、もうまとまって勉強できる期間はない
②夏休みすら頑張り切れないのであれば、精神的に大きなプレッシャーがかかる受験間際、受験本番を乗り切れない
この二つの理由からです。
山口はよく、高校3年生に『平日4時間、休日12~15時間以上勉強してほしい』とお願いしていますが、言わずもがな、『休日にどれだけ集中して量を積めるか?』というところが最重要です。
平日はほぼ勉強できません。
みなさんが望むかどうかに関係なく、学校の授業と補習があるからです。
みなさんがどれだけ(この授業、受験に必要ないんだよね・・・)、(あの先生の授業、全然分らないんだよね・・・)、と思っていても、その授業は受けなければなりません。
朝起きてから帰宅する夕方まで、みなさんはおそらく9時間ほどは自分の時間を取ることはできません。
本当に自分がやりたい勉強ができるのは、ごく限られた週末、たまにある祝日くらいのものです。
1年間を通して、唯一まとまった自分の学習時間を確保できるのが夏休みだけなのです。
この貴重な夏休みで、共通テストはもちろん、第一志望の二次対策まである程度算段を立てておかなければなりません。
そして②ですが、言わずもがな、大学入学共通テストは長丁場です。
早朝6時前に起きて、18時前まで集中力を持続させる、それが二日間も続くのです。
これだけでも相当きついのに、翌日には自己採点をして、すぐに第一志望の二次対策の大詰めに入らなければなりません。
そして残念ながら、ほとんどの受験生はB判定かC判定が出ます。
当然ですが、ほとんどの受験生が、余裕でA判定が出るような大学を第一志望には定めていません。
今の自分にとって、高嶺の花だから第一志望なんです。
念を押しておきますが、まずA判定は出ません。
第一志望でC判定が出てしまった・・・そんな厳しい状況で、それでも第一志望の大学に立ち向かっていけるかどうかは、受験生がそれまでに、どれほどの努力を積み上げることができたかにかかっています。
『自分は夏休みに、あれだけ頑張ったんだ!自分以上に頑張った受験生はいない!』、そう思える受験生だけが第一志望の合格を勝ち取れるのです。
予断ですが、昨年度一橋大学に合格した刈高生も共通テスト判定はC判定、2年前に京都大学に合格した一宮高校の女の子にいたってはD判定とE判定が出ていました。
それでも山口は、二人とも『君なら大丈夫!第一志望絶対に合格できるよ!だから志望校を下げる必要なんてないよ!!』と自信を持って伝えました。
それはこちらの2人が、誰よりも努力を積み上げていたからです。
本当に申し訳ない、今年度の高校3年生4名は非常に優秀ですが、努力の積み上げという点では『大丈夫!』とは自信を持って言えません。
自信を持って背中を押せるのは、相変わらずひとりだけ。
もう一人はあるいは・・・というところです。
本当に厳しい物言いで申し訳ないのですが、あとの二人はもっと本気で頑張らないといけない。
もっともっと自習に来ないといけないし、離席の回数も減らさないといけない。
願わくば、この教室に来るときもスマホも自宅に置いてきた方がいい。
ご自宅に連絡しないといけないのであれば、教室の電話を使ってもらっても構いません。
そもそも、スマホなんて君たちが生まれる前には存在すらしていなかったのだから。
とはいえ、山口ができるのはここまで。
私達は経過に対する責任は負っていますが、結果責任は一切負いません。
もちろん、これから先も最後まで背中を押し続けますが、頑張るか頑張らないかは君たち次第です。