『毎日どれくらい勉強すれば第一志望に合格できるのか?』
山口はよくブログで、『第一志望に合格するために必要な学習時間は、”4,200時間以上”』と書いております。
しかしながらこれは飽くまでも一般論の話です。
例えばの話、英語と日本史しか勉強をしていない山口が、これから東京大学を目指すとなると、控えめに見積もっても”6,500時間以上の学習が必要になる”だろうと思っています。
自分数学がニガテなもんで・・・。
そして、高校3年間で6,500時間以上の学習を確保することは、無理とは言わないまでも、相当に難しいです。
そんなわけで、一口で『4,200時間以上の学習』とはいっても、これは相当に優秀な高校生が、何の無駄もなく学習を積み上げ続けた場合の話です。
『ニガテ教科がある』
『第一志望のとの偏差値ギャップが10以上ある』
『模試でD判定、E判定しか出ていない』
のであれば、とてもじゃありませんが4,200時間では不十分です。
そして常々申し上げておりますが、高校3年間(※正確には2年9か月)で、毎日どれくらい勉強すれば『4,200時間』に達するのかというと、
1年生・・・平日2~3時間 休日4時間以上
2年生・・・平日3~4時間 休日6時間以上
3年生・・・平日4時間 休日12~15時間以上
これを3年間、一日も休まず継続できてはじめてこの数字を達成することができます。
そしてこれも同様に、毎回同じことを言ってしまっていますが、高校生のみなさんにとって重要なのは、『高校3年生よりも2年生、2年生よりも1年生』、ということです。
高校3年生なんて誰でも勉強しますので。
ここでみなさんがどれだけ全力で頑張ったとしても、周りのみんなも同じだけ頑張っているわけですから、高校3年生で差がついたり、偏差値が上がることはありません。
そして何よりもここが重要なのですが、『高校1~2年生の間に、しっかりと勉強を頑張れるだけの土台を作っておく』こと、ここに尽きます。
高校3年生から頑張っても手遅れなのですが、それ以前に、2年間も勉強をサボった受験生が、いきなり『平日4時間、休日12~15時間以上の勉強』なんてできるわけがありません。
それ以前に、何をやったらいいのかもわからないはずです。
だから高校1年生のスタートから、しっかりと学習する習慣をつけてください。
そして願わくば、その土台は中学生から・・・可能ならば小学生の頃から作っておいてほしいです。
『三つ子の魂百まで』と言いますが、幼児や小学生の頃に、きちんとした学習習慣がついていないと、中学生から勉強を頑張ることはできません。
もしかしたら、『小さい頃は子どもを伸び伸び育ててあげたい』という教育方針から(※もちろんその方針は正しいのですが)、最低限の学習習慣すらつけることなく中学生に進んでしまうお子さんがいます。
そして人生初の中間テストを受け、人生で初めて学力で順位をつけられてしまいます。
そうして焦るのは、実はお子さんではなく親御さんです。
思ってもみなかった結果を目にして、厳しくお子さんを叱責してしまいます。
『普段ゲームやスマホばかりやってるからでしょ!』
『こんな成績じゃどこの高校にもいけないよ!』・・・的なことをお子様にぶつけてしまうのですが、残念ながらお子様には何の責任もありません。
『学習することの大切さ』
『我慢して努力した後には、もっともっといいことがある』
そういったことを伝えていくのはお父様とお母様の責任です。
お子さんからしたら、(・・・今までそんなこと全然言わなかったのに、どうしてお母さんやお父さんは、突然『スマホをやめろ!』とか『勉強しろ!』なんて言うんだろう??)としか思えないんです。
そして生まれてから12年間、やりたいことを好きにやって、勉強習慣も特につけられないまま中学生になってしまったので、この段階で『スマホを我慢しろ!』『勉強をやれ!』なんて言われてもできません。
先日のブログでもお伝えしましたが、仮に私が『明日から中国語と韓国語を勉強しろ!』と言われても、全く興味がないからできないのと同じです。
それは高校生でも同じです。
高校1年生で頑張れなかったら、高校2年生でもダラダラと過ごすでしょうし、3年生になっても頑張ることなんてできないんです。
もしかしたらおしりに火がついて、一見遮二無二頑張れているように見えるかもしれませんが、実際のところは慌てふためいて右往左往しているだけです。
そしてこれまたしつこいようですが、『勉強をやりたくないのであれば、無理してやらなくてもいいです』。
好きなことを好きなようにやればいいです。
ただし、やるべきことを頑張らないくせに、『○○大学に行きたいんです』、なんて図々しいことは言わないこと。
そしてお月謝がもったいないから、自分の口でお父さんとお母さんに、『お金がもったいないから塾をやめたいです』と言うべきです。
でもそれは別に悪いことじゃないです。
やりたくもないことにお金をかけるなんて、ただただもったいないというだけの話ですので。