京都大学B判定(記述)おめでとう!
これまたビックリ・・・。
もう言葉もないくらいのものすごい結果でした。

ちなみにこちらは共通テスト模試の結果でして、もちろんこの結果も十分すごいのですが、本当にすごいのはこちらや!

『記述模試の偏差値が76.1でB判定!』
これは本当にものすごいことです。
ちなみにですが彼が受験する予定の京都大学をはじめ、東京大学や去年うちから初の合格者が出た一橋大学などは、『ほとんど共通テストの意味がありません。』
一橋と双璧をなす東京科学大学などは、旧『東京工業大学』時代は共通テストで満点を取っても0点扱いでした。
つまり、俗に言う『東京一工(東大・京大・一橋・旧東工大』などは、『オールマークの共通テストはほどほどでいいから、とにかくうちの記述対策を万全にやってきなさい』と言っているのです。
はっきりと言わせていただくならば、『共通テストで満点とっても、記述対策していなければ100%落ちます』。
そして、そんな彼が受験する京都大学の工学部は、1000点満点取ったとしても『225点に圧縮』。
なんと4分の1まで圧縮されてしまいます。
一方、記述の配点は『4教科800点』、難関大受験において、いかに記述対策が大切なのかが伺えます。
さて、そんな彼の指導ですが、あの篠原先生ですら『さすがに彼の授業には予習が必要ですね』と言っておりました。
旧センター試験の数学を、手を使わずに解いて満点、東大プレでも満点を取ってしまう篠原先生ですら(良い意味で)彼の指導は大変なのだそうです。
言わずもがなですが一山いくらの超絶凡人の山口の場合、正直彼の授業準備と指導は大変なんてものではありません。
当然ですが、現時点でこれだけの偏差値なのですから、『大学受験レベル』という狭い箱庭に限定するならば、もう指導することなんてありません。
仮にあったとしても、うちの塾生のみなさんならば、基本的にやろうと思えば自分でできてしまいますので。
そんなわけで、包み隠さずに言わせていただくならば、山口の英語の授業など、いつ袖にされてもおかしくありません。
そんなことにならないよう、毎日毎日全力で勉強させていただいております。
そしてその努力が、今在籍してくれている塾生のみなさんや、恐らくこれから来てくれる未来の塾生のみなさんに還元できますので、本当にありがたいの一言です。
【彼のように、これから超難関大を受験する可能性がある中高生と保護者様へ】
とにかく一にも二にも記述対策が必須です。
再三お見せしておりますが、例えば彼が受験する京都大学の解答用紙ってこんな感じになります。

マークは冒頭のⅠ、(2)の小問4題だけです。

何度も何度も申し上げておりますが、一番記述力の伸びが期待できる中学3年間に、愛知県の公立高校入試、つまり『オールマーク』に順化してしまうことは危険極まりない、というか絶望的です。
オールマーク対策に終始すれば、もちろん岡崎高校や刈谷高校に合格することも可能かもしれません。
しかしそれだけです。
折角岡崎高校や刈谷高校に合格したとしても、貴重な中学3年間で記述の練習を怠った高校生が、次の3年間で記述力を身に付けることは相当に難しいのです。
なお、難関大になればなるほど、記述力を重視する傾向にあります。
マークシートを塗りつぶすだけでは、みなさんの記述力は決して上がりません。
とても大切な『漢字をミスする』『英語のスペルをミスする』『三単現のSや時制のミスをする』、そういった貴重な機会を奪われ続けてしまうのです。
もう一度繰り返しますが、今の愛知県公立高校入試のカリキュラムに沿った、公立中学校の授業を3年間受け続けると、『読むことはもちろん、自分の言葉で文章を書けない高校生』になってしまいます。
そうならないためにも、とにかく本を読み、実際に自分の手で文章を書く機械を設けてください。
【ものすごく嬉しい誤算】
幣ブログをお読みいただいている皆様はご存知の通り、当塾では入塾時期ややる気において制限があります。
刈高生や岡高生であったとしても、『新規ご入塾は高校2年生の12月まで。1月以降はお断り』というのがその制限なのです。
今でも覚えておりますが、彼のお父様が『西尾に面白い塾があるから、締め切りになる前に体験授業を受けに行こう!』と仰ってくださったのが昨年の11月(本当にありがとうございます)。
山口の皮算用では、今年の11月くらいには一通りの対策は終える予定だったのですが・・・。
なんと夏休み前の時点で一通り終わってしまいました。
数学についても篠原先生に確認したところ、『もうすぐ京大の20年分は終わってしまいますね』、とのことで、これから先はさらに遡って50年分の過去問をやるか、それとも東大の過去問に挑戦してもらうか、あれこれ悩んでいるようです。
英語に関してはそうですね・・・、実はもうすでに京大レベルは終わっており、今は科学や哲学、人文学などを原書で読む練習に入っております(※なお、難しさの定義は色々あるとは思いますが、京都大学の英語は日本で一番難しいと言われております)。
そんなわけで私もこの一年は必死に勉強させていただきました。
当然ですが、彼をはじめとするうちの塾生のみなさんくらいのレベルになると、『大抵のことは自学自習で何とかなってしまう』からです。
はっきり言って、なんぼ難関大の問題と言っても、彼らや彼女たちレベルなら、赤本の過去問解いて、自分でテスト直ししてしまえば完結してしまいます。
当り前の話ですが、私たちは安くはないお月謝を頂戴しているのですから、みなさんの知的好奇心を刺激し続けるべく、それ以上のものを提供しなければなりません。
しかしながらこんなに幸せなことはありませんね。
みなさんの指導をさせていただくことで、自分自身もまだまだ勉強をさせていただける、まだ自分が知らなかったことに出会えること、そしてそれをみなさんに還元できることは至上の喜びです。
またそんな彼に、『山口先生や篠原千セに出会えて幸運だった。』と言っていただき、これまた何にも代え難い賛辞だと噛みしめております。
ただ本当に幸運なのは、一切の宣伝広告を打たない場末の学習塾であるにも関わらず、見つけていただいた当塾の方なんですけどね。
いや、本当に見つけていただいてありがとうございました。
とはいえ、もちろん受験の本番はまだまだこれから先。
すでにこれだけの結果を出してくれているのですから、私たちは彼を絶対に合格させなければなりません。
今回のこの結果はもちろんものすごいのですが、兜の緒を締め有終の美を飾るべく、これから先もこれまで以上に全力で指導させていただきます!

【中高生のみなさんにも参考にしてほしいこと】
そんな彼ですが、みなさんに参考にしてほしいところはいくつかあります。
①勉強をするときは集中する
②勉強時間をしっかりと確保する
③課題はしっかりと取り組む
なんだ、当たり前のことじゃん、と思うかもしれませんが、彼の場合はその精度が非常に高いです。
まず①ですが、教室に来るとほとんど席を立ちません。
山口が見ている限り、土曜日や祝日などの長丁場でも、お手洗いで2~3回席を立つかどうかです。
もちろん、スマホ片手に外出するなんてことはやりません。
②にしてもそうです。
この春休みの一週間、なんと『合計77時間勉強(一日11時間)』したのだそうです。
今の時点でこれだけの成績を取っているにも関わらず、です。
なおさらに付け足しておくと、先日のブログで紹介した刈高生と同じく、とある体育会系の部に所属しておりました。
部活は勉強できない理由や言い訳にはなりません。
③にしてもシンプルですがものすごい。
理系の彼にはかなりきつめの分量の課題を渡しておりますが、授業が終わるとすぐにその課題に取り掛かっています。
これ、シンプルですがものすごく大切です。
当塾は『完全1対1のマンツーマン指導』であるため、当然授業が分かりやすいことは大前提です。
1対1で指導させていただきながら理解が100%でないのであれば、それはすべて教える側の問題です。
とはいえ、その100%で理解してもらったものも、放置してしまえば簡単にゼロになってしまいます。

恐ろしいことに私たちは、100%で理解できたものも翌日には『8割弱忘れてしまう』のです。
そして何よりも恐ろしいのは、『実は学んだ直後こそ、忘れ方のふり幅が大きい』ということです。
私たちは『たったの20分で半分近い内容を忘れてしまう生き物』なのです。
だから一生懸命学んだ直後こそ、さらに復習しないと定着してくれないのです。
もしもみなさんが、『一生懸命勉強して、きちんと理解もしたはずなのに、しばらくすると忘れてしまう』というのであれば、それはただの復習不足です。
以上です。
山口が彼を見ていて、『すごいな』と感心するのはこの3点です。
そしてこれはこれまでに難関大に合格していった卒塾生のみなさんとも共通している点でもあります。
もちろん、これは簡単なことではありません。
しかしながら、みなさんが難関大に合格するためには、この『凡事徹底』を誰よりも実践しなければなりません。
勉強に限ったことではありませんが、負けるのには必ず理由があります。
こと受験に関して言えば、『当たり前のことができていないだけ』、それに尽きます。