中高生のみなさんへ
今回のブログは、完全に中高生のみなさんに向けたものです。
したがって、多少厳しい口調になっているところもありますが、その点はご容赦くださいませ。
さてそれでは・・・。
4年に一度のサッカーの祭典、ワールドカップが世界を熱狂させている。
昨日の試合では見事日本が、格上のコロンビアに勝利した。
ワールドカップに出場している国や選手たちは、もちろん世界で活躍するプレイヤーばかりだ。
さて、そんなサッカーの代表選手が、もしこう言ったらどう思うだろうか?
『ワールドカップイヤーの一年だけ、めちゃくちゃ練習しました。』
まあそんなプレイヤーはいないだろうが、もしもこんな発言を聞いたらほとんどの人はあきれ返ってしまうだろう。
国や人種は違えど、すでに栄光を手にした世界で活躍する一流のプレイヤーが、それこそ地位も名誉もかなぐり捨てて、必死に練習してあの場所に立っているのに違いない。
そしてスポーツは変わるが卓球の伊藤美誠選手。
少し前にテレビ番組で見たのだが、彼女はなんと4歳の頃から、毎日7時間卓球の練習をしているらしい。
それも母親がつきっきりで、自宅で練習できるように改築して、泣こうが喚こうが、眠くて倒れそうになっても無理やり奮い立たせて練習したらしい。
正直いうと、山口個人はやり過ぎだと思っている。
しかしここでは山口の主観的な感想はどうでもよくて、それくらい何かを犠牲にして、時間もお金も捧げて始めて世界で戦えるだけの力がつくということ。
あの天才的なプレイヤー、リオネル・メッシ選手だって、もちろん元々の才能はあっただろうが、バルセロナの下部組織で幼少の頃からサッカー漬けの生活を送ってのだそうだ。
テニスの錦織選手だって、己を鍛える場所をアメリカのアカデミーに移し、1時間に50万円のコーチ代を払って、マイケルチャンコーチの指導を受け続けたのだそうだ。
もちろん、そんな英才教育を受けなくても、本当個人の資質と努力だけで活躍する人たちはいるだろう。
ただし問題はそこじゃない。
第一志望に合格したいと思っているみなさん、みなさんにとって、高校受験も大学受験も人生でただ一度きりの戦いである。
そしてその戦いの場所には、全国の強力なライバル達がいることを忘れてはいけない。
旧帝大、早慶上智、医学部医学科などには、小学生の頃から中学受験のために、毎日3時間以上の学習を積み上げてきたライバル達ばかりだ。
もちろん、中学に入ってからも専門の塾や予備校に通っている連中だっている。
だからと言って、みなさんに中学受験であったり、大手の予備校などを勧めているわけではない。
ただただ、腹をくくってほしいと思っている。
やりたいことも我慢して、小学校の頃から毎日3時間以上の勉強を積み重ねてきて、勝負どころではの1日10時間の猛勉強をしながら、小学校・中学校・高校生活を送ってきた連中と戦おうというのならば、これはもう腹をくくって、せめて残りの1年や2年は彼ら以上の勉強をしなければならない。
逆の立場になってみてほしい。
もしも君が小学校4年生の頃から、やりたいことも我慢して大手の中学受験専門の塾に週3で通い、授業がない日はもちろん自宅で缶詰で勉強、私立の中学に合格してからもプロの先生方のハイレベルかつスピーディーな授業に必死でくらいついて、加えて予備校などの講習を受け、そんな生活を中学・高校と過ごして、『ラスト1年だけ頑張りました!』なんて同級生が君の第一志望に合格して、肝心の君が不合格だったらどう思う??
いや、もちろんそんなことだってあるかもしれないだろうが、やりきれないだろう??
大谷翔平選手、リオネル・メッシ選手・錦織圭選手・伊藤美誠選手・・・挙げるとキリがないが、世界で活躍するトップアスリート達が、たったの1年頑張った素人に負けることがあるだろうか??
これを諸君の受験に置き換えてみてほしい。
もちろん、世界のトップアスリートに勝つことと、みなさんが第一志望に合格することは、同じ土俵ではないので比較なんてできない。
でも、やらなければならない努力の質や比重に、それほど大きな違いがあるだろうか??
だから手遅れだ、なんて言いたいわけではない。
最初にお伝えした通り、腹をくくってただただ頑張れと言いたいだけである。
今までも『ラストの1年で偏差値が20UP』『ラストの一年で学年の真ん中くらいから刈谷高校に合格』『偏差値50台から医学部医学科に逆転合格』みたいな大逆転の例はたくさん見てきたが、みな共通しているのはただ『全てを勉強に捧げていた』ということ。
君の第一志望が、それほど遠いものでなければ、それなりの努力でいいのだと思う。
ただし、君の行きたい学校と、君自身の偏差値が10以上離れているのであれば、これはもう色々なものをかなぐり捨てて、勉強するくらいのつもりでいてほしい。
もちろん、『そんなことしなくても、誰でも簡単に第一志望に合格できますよ!』なんて塾や予備校があるのであれば、迷わずそちらを選ぶだけだ。
当塾では絶対にそんなことは言わない。
もしも少しでも共感できるものがあるのであれば、いつでも待っているので体験授業を受けに来てほしい。
それで(何か違うな・・・)と思うのであれば、他の塾を選べばいいだけなのだから。
ただどの塾を選ぶにしても、君自身が頑張らなければならないことにあまり変わりはないので、ぜひぜひ覚悟を決めて頑張ってほしい。