山口はネクステージ大好きですよ!
昨日のブログを読み返すと、若干受験生のバイブル『ネクステージ』の悪口を言っているような誤解を与えかねないと思ったので、この場を借りて言い訳させていただきます。
『山口はネクステージ大好きですよ!』
どれくらいかというとこれくらいです。
ここにあるのは全てネクステージ関連ですね。
何名か尊敬している英語の先生がいらっしゃるのですが、そのうちの1人がネクステージを編まれている『篠田重晃』先生なのです。
場末の塾講師、山口が悪口を言うわけがないですね。
ただしこの『ネクステージ』、非常に素晴らしい問題集ではありますが、以下の条件を満たしていないと毒にもなりかねません。
・英語の偏差値は55以上ある
・『Forest』もしくは『Break through』などの参考書を一通り終わらせている
・分からない文法用語はまったくない(※これは文法を100%理解しているという意味ではありません。飽くまでも文法用語そのものを理解しているかどうかということです)
ネクステージという本は網羅系問題集であって、参考書ではありません。
解説の丁寧さよりも、可能な限り国内の大学の全ての問題に対応できるかどうかに重きが置かれています。
例えば受験生が苦手としている『強調構文』の解説、ネクステージではこのように書かれています。
【It is …that~『~するのは…だ』の形で、完成された英文を前提としてその中の強調すべき語句をIt is とthatではさんだものを強調構文という。なお、強調構文で強調できるのは名詞表現と副詞表現。形容詞表現と動詞表現は不可。また、名詞表現で『人』を強調する場合はthatの代わりにwhoやwhomを、『人以外』を強調する場合はwhichを用いることもある。ー瓜生豊、篠田重晃著『ネクステージ』P181より参照】
これをパッと読んで理解できるのであれば、世の中に学習塾や予備校は必要ありませんね。
少なくともこれを理解しようとするならば、『接続詞、または関係代名詞としてのthat』『名詞と副詞、名詞節と副詞節』最低でもこれらの文法用語を完璧に理解していることが必要となります。
しかしながら、ネクステージはその膨大な問題の量を網羅することにより、1問1問の解説のボリュームが犠牲となってしまっているのです。
何せ1,400問近くありますからね。
したがって、ネクステージはもちろん全受験生マストのバイブルではあるのですが、これに手をつけるならば『ある程度の英語の下地が出来上がっていること』または、『解説が分からなかったとき、すぐに誰かに質問ができる環境』いずれかを満たしておく必要があります。
そんなわけで、当塾は質問いつでもwelcomeです!
自習の時間などを使ってどんどん質問に来てくださいね!
さて、せっかく乗りかかった舟なので、強調構文についてお話してみようと思います(※興味がある方、もしくは高校2年生以上限定です。)
この強調構文、全然難しくないですよ!
次の文章の何を強調するかで、文の形が変わるだけです。
I bought a new book at seibunkan in Nishio yesterday.
何の変哲もないただの第3文型(SVO)に、M句(ここでは前置詞がついた名詞、副詞に該当)がくっついただけの文章ですね。
訳すなら、『私は昨日西尾の精文館で、新しい本を買いました。』って感じでしょうか??
でもみなさん、友達と会話するときにこんな言い方します??
多分しませんよね。
『あぁ買ったよ新しい本。西尾の精文館だよ。』なんて言うこともあれば、
『西尾の精文館に新しい本入荷してたから買ったんだ。昨日だよ。』なんて言い方をするかもしれませんね。
このように、何を強調するかで言い方は変わるわけで、似たようなことが英語でも起こるんだと思えばいいのです。
もう一度先ほどの文章を見てみましょう。
I bought a new book at seibunkan in Nishio yesterday.
分かりやすくするために、名詞を赤色に、副詞を青色にしてあります。
これをIt … is that~ を使って強調するだけなのです。
まず買った本、つまり名詞を強調してみましょう。
超簡単です。
It was a new book that I bought at seibunkan in Nishio.
強調したいフレーズをIt … isではさんでしまい、残った文章を that~以下に持っていっただけですね。
この時、that 以下が不完全な文章になってしまいますが、thatを関係代名詞と考えてa new bookという先行詞にかかっていると考えるか、もしくはthatを接続詞と考え、不完全文というイレギュラーな形によってあえてa new bookを強調していると考えるか、これはどちらでもよいと思います。
大切なことは、目的語という文の要素、今回だと他動詞boughtの目的語a new bookを抜き出してしまったため、that以下は不完全文になるということを押さえておかなければなりません。
訳すとすると、『新しい本だよ、ぼくが西尾の精文館で買ったのは。』
次。
今度は副詞のフレーズを強調してみましょう。
先ほどの文章ですと青色の部分ですね。
I bought a new book at seibunkan in Nishio yesterday.
簡単です。
青色部分の強調したい部分を抜き出して、It … isではさんでしまうだけですね。
It was at seibunkan in Nishio that I bought a new book yesterday.
先ほどと違い、今回はM句という文の要素ではないものが抜き出されただけなので、that以下はまるっとI bought a new book というSVOが残ったため、完全な文章となっています。
ですのでこのthatは紛れもなく接続詞ということになります。
訳すとすれば、『西尾の精文館だよ、私が新しい本を買ったのは。』
みたいな感じですね。
でもこれはパッと見のインパクトが大きいですよね!
It is 前置詞、もしくは副詞(whenやwhereなど)を見かけたら、100%強調構文だと決めつけてOKです。
で、この強調されるものが人ならthatがwhoになったりするよ、というのがネクステの解説なんですね。
最後にですが、強調構文が文中で出てくるときは『対比の構造』を作っていることが多いです。
今回は強調構文初学者の高校生のため、あえて山口作の簡単な例文で説明させていただきましたが、もちろん受験だともっともっとお堅~い表現で出てくることがほとんどです。
ちなみに以下は佐賀大学の長文で、シレっと出てきた強調構文のワンフレーズです。
Although the atomic bomb was made possible through the work of scientists , it was the politicians who made the decision to build it and the military who droppede it .
きっつ・・・。
山口の例文と比べると、リトルリーグと大谷翔平選手くらいの開きがありますね(笑)。
でもいきなりバリバリのメジャーリーガーの球が打てるわけがないのです。
まずは山口レベルのスローボールを打てるようになって、そこから徐々に負荷を上げていってほしいです。
ちなみに上の文の訳はこんな感じです。
【原子爆弾は科学者の研究を通して可能になったのだが、それを作る決定を下したのは政治家であり、落としたのは軍関係者であった。】
強調されているのが人なので、ここではthatではなくwhoを使っているんですね。
まだまだ書き足りないのですが、授業準備があるので今日はこの辺で!
ネクステージは毒にも薬にもなりますので、みなさんも用法には気を付けてくださいね!