安物買いの銭失い
これは完全に雑談です。
勉強とはまったく関係ありませんので、本当にお暇な方だけご覧くださいませ。
山口が大学生の頃の話です。
どうしても車が欲しくて欲しくて、コツコツアルバイトをして貯金したお金で、ついに初めて車を買うことになりました。
ハイラックスサーフという車で、新車だとかなり高額だったのですが、当然大学生のアルバイトの貯金額で買えるようなものではありませんでしたので、中古の・・・しかもかなり安い車で妥協することにしました。
嫌な思い出ってのはなかなか忘れられませんね(笑)。
私が訪れた車屋さんは、いわゆる個人経営者のお店だったのですが、とにかく安い車が並んでいました。
そこでちょうど自分の所持金で買えるサーフを発見してしまったのが運の尽き。
社会経験ゼロの山口は食い入るようにそのサーフを眺め、車屋の社長さんに声をかけられてしまうのでした。
言われるままにその車屋さんの事務所に通され一通り話を聞き、山口も(欲しいな~、買ってみようかな)と思い前向きに話を聞いていました。
とりあえず、すぐには決められないと思いその日は帰ろうとした瞬間、『山口さん、今の話で仮契約が済んでしまったから、もしこの車を買わないとなると、違約金の10万円を払わなければいけなくなるんだ。僕は山口さんに10万円払わせたくはないから、この車できれば買ってね。』と言われたのでした。
ああ・・・最初のアンケート用紙みたいなのに、住所も電話番号も書いちゃった・・・。
(※もちろんこの車屋さんがやっていることは違法です。クーリングオフ制度を無視していますし、大体ハンコも何も押していないので、契約が成立していないので、当然違約金も発生しません)。
大学生の山口、誰にも相談できず、そのサーフを買うことになりました。
断っておきますが、実のところまったく後悔しておりません。
そのおかげもあって、無理な営業をされる側の辛さが本当に身に染みて分かりました。
山口が電話営業をしなかったり、体験授業を受けられたお母様にしつこい営業トークをしないのは、まさにこの車屋さんの社長のおかげですね。
もう感謝感謝です。
話を戻しまして。
その安いサーフですが、年式が古いこともあって相当ガタが来ていました。
車屋の社長さんは車を購入する際に、『全ての不具合を整備して引き渡す』と約束したのでした。
ところがどっこい、納車の日になっても何も変わっていません。
社長さん曰く『部品の取り寄せが間に合わなくて・・・。今取り寄せている最中だから、納品でき次第連絡する。』とのことでした。
しかし待てど暮らせど連絡はない。
業を煮やして電話をかけてみたら、『そんなことは言っていない。そもそも契約書かなんか書いたわけじゃないでしょう?』との返答でした。
バカだった・・・。
これは世間知らずだった自分がいけないんだ。
そう思って諦めて、違う業者さんに整備をお願いしました。
結局・・・結局エンジンなども含めて、サーフの新車が買えるくらいの金額がかかってしまいました。
車にお詳しい方ならこんなことにはならなかったのでしょうが、無知な大学生の自分にとっては全てが初めての経験で、『違約金』なんて言われちゃうと、何か犯罪をおかしているような後ろめたさも手伝って、何もできませんでした。
まあでもおかげさまで、先にも申し上げましたがそんな痛い目にあったおかげで、グイグイ営業される不愉快さというものが身に染みて分かりました。
もちろん、知りたい情報はしっかりと教えてほしいですが、選ぶかどうかはお客様の側になければなりません。
話を戻しまして。
安いものには理由があるんです。
もちろん、安いからダメだというのではなく、安くても求める側のニーズを満たしていればそれでいいと思うのです。
大切なのは、目的に合っているかどうかということ。
山口の車に関して言えば、私的にはそりゃあまったく需要は満たしてくれませんでしたが、サーフの部品取りだけをしたいという人にとってはお買い得だったのかもしれません。
それは塾選びでも同じことです。
そして受験には制限時間がありますので、無駄のないよう最大限な論理的思考を持ってして、塾を選んでいただけたらと思います。