入試ではこれくらい難しい問題が出題されます
昨日のことです。
一色高校に通いながら偏差値60以上を叩き出している塾生から質問をいただきました。
これはやばいな~・・・。
なぜなら、彼が2年生のころ山口が英語の指導を担当していたのですが、やることがなくなったので、今は黒野先生の担当に変わったのです。
彼の志望校は今のところ山口の母校なのですが、正直もっと上を狙えるなということで、国公立を受験するべく、今は数学の勉強を頑張ているところです。
英語に関して言えば単語もイディオムも覚えていますし、自主的にネクステも終わらせてるので、大概の問題は『まあ解説読めば分かります』状態なのです。
その彼が質問に来るとなると・・・これはもうかなり難しいに決まっているのです。
その問題がこれだ!
“‘Popular’music can be said to comprise all the various kinds of music that might not be considered under the general heading of ‘serious’ or ‘classical ‘ music . (ここからがやばいポイントです) The division between the two worlds has always been faily cleary defined , with those active in one sphere rarely trespassing in the other , and never more so than today , when , instead of the distinction being based on fluctuating artistic ‘taste’ , it is fairly firmy based on economic consideration . “
何とか理解していただけたのですが、これは相当英語が得意な受験生でも厳しいと思われます。
まず第一に単語が厳しい(笑)。
“trespass”だの”fluctuate”だのは東大専用単語帳『鉄壁』ですら載っておらず、ここで初めてみなさんがすがりたくなる『未知の単語を予測する』を発揮することとなります。
ちなみに手元の単語帳を漁っていたら、英検1級用の単語帳にかろうじて載っておりました。
ちょっと話がそれますが、このレベルの、いわゆる『どれだけ勉強してもお目にかかることはない単語』を予測するのであって、ターゲットやシステム英単語、DUOのようないわゆる『大学受験レベル』の単語は隅から隅まで覚えなければなりません。
で、話を戻しまして・・・この文章の解説をブログでやっちゃうと、本当に10,000字を超えてしまいますので、どうしても気になる塾生諸君はぜひ質問に来てください。
じゃあなんでわざわざこの長い文章をタイプしたのかというと、『入試ではこれくらいのレベルの文章が普通に出る』ということを知っていただきたかったのです。
こんなに難しい英文で満点の解答を目指す必要はありませんが、少なくとも部分点は取りにいかなければなりません。
ちなみに余談ですが、『大学入学共通テスト』の英語の問題の1行目を書いてみますね。
“You are planning to go to an amusement park in Hong Kong .”『あなたは香港のアミューズメントパークに行くことを計画している。』
これ、おそろしいことに下手したら中学生レベルの文章です。
もちろん長文そのものは結構な長さですし、なかにはちょっと難しく感じる問題もありますが、いずれにしてもここを基準に勉強していると、みなさんの実際の第一志望を受験したときには『手も足も出ない』なんてことも普通にありえるのです。
だからとにかく勉強してください。
分からなければ(塾生は)ガンガン質問に来てください。
うちは『自習室利用し放題、質問もし放題』なのですから。
でもこういうハードな質問は、こちらの身も引き締まりますし、まだまだ自分たちも学ばせていただくことがたくさんあるなと実感します。
さて、これまでもちょいちょい紹介させていただいておりますこの一色高校に通う塾生ですが、本当に学習に対する姿勢が素晴らしいです。
そもそも一色高校は、西尾市住みの方はご存知の通り、進学校というわけではありません。
したがって、学校の指導もバリバリの受験生に合わせたようなものにはなっていないのです。
そこで偏差値60以上を取っているのですから、これはもう頭が下がるというか、改めて学問というのは本人のやる気なんだなと実感します。
彼の偏差値ですと、他の塾生の模試の結果と照らし合わせても、西尾高校で50番には入るくらいの成績です。
逆に西尾高校に入ったとしても、やる気がなければどんどん成績は下がります。
『西尾高校に入ったけど、ついていけなくなった…。』という話はよく聞くと思いますが、やっぱり厳しい話、それってほとんどが本人に原因があるのだと思われます。
一色高校に通いながらでも、頑張って偏差値60以上を取っている受験生が実際にいるのですから。
環境も含めてですが、成績などを何か他のもののせいにする前に、まずは自分自身に原因がないのかを惟るべきです。
周りのせいにしているうちは、当然自分に原因があるとは思っていないということですので、いつまで経っても自分の行動を省みることはないでしょう。
山口自身、中学2年生の頃に学年ビリの成績を取ったのですが、それを長いこと当時の担任のM田先生のせいにしていました。
M田先生暴言集:『おまえみたいなバカは学校来なくていいぞ』『おまえが来るとみんなの迷惑だ』『おまえが行ける高校なんてないから、中卒で働け』(※不適切な表現もありますが、あえて書かせていただいていることをご了承ください)。
いや・・・そんなひどいこという先生が実際に学校にいるの??と思われるかもしれませんが、体罰がなくならなかったり、同僚の先生を不登校になるまでいじめてしまうような先生がいるのですから、別におかしな話ではありませんね。
結果として不登校になり、毎日毎日ゲーム漬けの日々を送ることになりました。
もう全部M田先生のせいだと。
自分が勉強をしなくなったのも、成績が悪くなったのも全部M田先生のせいなんだと。
でも違うんですよね。
もちろん今でも、(本当にひどいこと言いやがって)と思うことはあれども、じゃあ自分で勉強できなかったのかというとできたんですよね。
極端な例ではありますが事実、自分の友人の針本君は、塾にも行かずに学校の授業はあっという間に終わらせて、自学自習で高校の勉強をしていたわけですから。
まあそれはさすがに極端すぎる一例であるとしても、M田先生のせいにして学校に行かなくなったのも、勉強をしなくなったのも、自分の落ち度です。
針本君みたいなことはできなくても、何かできることはあったでしょうし、早々に諦めたのは自分ですから。
自分のせいだと思えるならいくらでも頑張れますし、遅すぎることなんてありません。
よほどのことが無い限り、環境が原因であることはありません。
だから今日も明日も・・・一か月後も半年後も、辛抱強く粘り強く頑張りましょう!