とりあえず共通テストの英語を解いてみました
授業準備がありますので簡潔になります!
まず難易度は『普通』。
土曜のブログではブーブー言ってましたが、いたって普通かなと…(※これは山口の主観です。一応相対的な目安として、平均点が110点前後なら『普通』、120点を超えていたら『簡単』、100点を下回っていたら『難しい…というより悪問の類』だと思っていてください。)。
確かに単純な物量が増えてしまったこと、加えて試行調査とは大分様子が違ったことから、受験生は戸惑いにより難しく感じてしまったことは仕方のないことと思われます。
ただし難易度は、いわゆる偏差値が60以上の私立や国立二次に比べたら、『難しくはない』というのが率直な感想です。
また、受験生を悩ませたのが『イギリス英語の綴りがそのまま使われていた』とのことでしたが、当塾の夏期講習を受講した受験生は対応できたはずです。
問1の選択肢②で”centre”という単語が出てきていますが、これは”center”と同じ意味であることは当塾の夏期講習で説明済みです(以下は夏期講習での精読のテキスト)。
『サラはセンターへお金を寄付した。』
ここではもう一つ、”donate”という単語も当然抑えておかなければなりません。
また、ちらっとですがこれも当塾の夏期講習で解説済なのですが、”allow 時間 for”も知らなければちょっと厳しかったかもしれません。
“allow 人 to do”が『人が~するのを許す/(無生物主語なら)可能にする』はほとんどの受験生が知っていたと思いますが、”allow 時間 for 名詞/動名詞”は知らない受験生も多かったことと思われます(余談ですが、ターゲットにも鉄壁にもこの用法は掲載されていますが、多分かなり分かりにくいです。高校生のみなさんは改めて確認しておいてください。どちらの単語帳にも”allow for~”『~を考慮する』としか説明されておりません)。
“You have to allow an hour for going to Nagoya by car.”
『車で名古屋まで行くつもりなら1時間は見ておかないとね。』くらいの意味でOKです。
共通テストではこのような形で出ていました。
第4問 21ページの10行目ですね。
柔らかく『買い物には1時間は見ておかなければならないですが、ゲスト(交換留学生)は夕食の18:30までに余裕を持ってホテルに戻ることができるでしょう。』くらいの訳出でよいかと思われます。
確かに今回の大幅な変更は、受験生にとってはかわいそうではあったかと思われます。
多くの受験生はかなり面食らったのではないでしょうか?
ただ、それは全員同じ条件ですので、そんなに気にする必要はありません。
何と言ってもみなさんは、このコロナ禍で、初めての大学入学共通テストを受験した世代です。
英語に限らず、その他の教科でも同じように面食らって、同じように苦しんだことと思われます。
だからおそらく、同じように平均点が下がっているはずです。
気に病むことはありません。
国立受験者は気持ちを切り替えて、すぐに二次対策です。
多くの国立大学は、二次ウェイトが5割、多いところだと6割を超えるような大学もありますし、ここからの1ヵ月で勝負が決まります。
そんなわけで、言いたいことは山ほどあるのですが、早速今日授業がある塾生の某国立大学の対策がありますので、この辺で失礼いたします。
最後に、これは塾生、非塾生を関係なく言わせていただきますが現高校2年生、単語が春先までに8割終わっていなければ、英語はアウトです。
うちの塾生でも、単語チェックで未だに30%とか40%の高校2年生がいますが、君たちどうやって英語の文章読むつもりなん?
今回の”allow”一つとっても、おそらく知らなければ何を言っているのかわからなかったでしょう。
無理矢理(1時間を許す)などと訳して、(…どういう意味?)となってしまうのが関の山です。
せめて単語とイディオムはやってください。
大学入学共通テスト(旧センター試験)というのは、足切りの問題みたいなもので、知らなければアウトです。
しつこく申し上げておりますが、その中でも英単語やイディオムの暗記というのは基礎中の基礎で、正直こんなものは言われずともやってください。
君たち受験生でしょう?
文法や精読は独学では難しいかもしれませんが、単語の暗記は一人でできる・・・というより、一人で自主的にやらなければなりません。
どんなに高度な英文読解をマスターしても、単語の暗記がなくしては合格点など絶対に取れないということを念押しさせていただきます。