少しでも実りある人生を送っていくために
今から書く文章、十全に言葉を選んで書かせていただきますが、場合によっては不快に感じさせる可能性もありますので、予めご容赦ください。
山口ですが、毎朝西尾市内をジョギングしています。
ヴェルサウォークの前を走っていると、50人から100人の集団が並んでいるのを目にします。
半分以上が外国人でしょうか?(ほとんどアジア系で、いわゆる北米やヨーロッパの白人は一人もいません)。
彼らは某トヨタ系列の工場のラインで働く従業員たちです。
【塾生の高校生とこんな話をしました】
とある高校生の男の子が、大学に行くかどうかでとても悩んでいました。
最初にお断りさせていただくと、個人的には大学には行っても行かなくてもどちらでもいいと思っています。
大学に行ってドロップアウトした人もたくさん見てきましたし、その逆で、大学に行かなくても立派に道を切り開いて頑張っている人たちもたくさん知っています。
大学に行くかどうかは一つのプロセスに過ぎず、結局その人が頑張るかどうかが重要だと考えています。とはいえ・・・。
山口は塾講師ですので、当然立場上『勉強頑張って大学に行こう!』と言っているだけです。
それはさておき、その彼は大学に行って何を学んで、また、どんな仕事をしたらよいのか…というより、ぶっちゃけて言ってしまうと『特にやりたいこともないし、お金稼げるんなら仕事は何でもいいと思うんです。となると、大学なんて別に行かなくてもいいと思うんです。』という心の声がガンガン聞こえてきました。
まずはっきり言っておきます。
そのままだとお金、稼げないですよ?
冒頭のライン工のお話をしましょう。
その彼は、ライン工でも年功序列で、勤続年数が増えればお給料も上がっていくと考えていたようですが、断言します。
上がりません。
なぜなら、ラインのお仕事というのは複数人でチームを組んで、流れ作業で一つの仕事を完成させるのですが、逆に言えば、一つの工程でできる仕事量は決まっています。
誰か一人が頑張ったところで、できる仕事が増えるわけではありませんので、必然的にお給料も増えません。
そこで会社に文句を言ったとします。
『私はも10年この会社に勤めている。給料が上がらないのはおかしい!』
もし山口が責任者だったら、この従業員には辞めてもらいます。
これは山口がひどいとか人情がないとかそういう問題ではなく、経営というものはまず利益がありきなので、非情なようにも思われるかもしれませんが、まずは利益を優先します。
もちろん、雇用主と従業員の信頼関係なども大切だとは思いますが、ラインのお仕事などについては話が別です。
この仕事は、誰にでもできる単純作業なので、言い換えれば替えはいくらでもいるんです。
信頼関係が重視されたり、その信頼関係からお給料が上がったりするのは、そのラインを管理する側の従業員のお話です。
だからもし、ライン工の従業員が仕事の不平不満を漏らしたら、やめていただいてすぐに違う人材を募集します。
ここで冒頭の話に戻りますが、だからこういったお仕事は外国人労働者が多いのです。
外国人は文句言いませんからね。
そりゃあ環境やお給料に不平不満を漏らす労働者よりも、ありがたがって働いてくれる外国人を雇うでしょう。
そして今、国はこの『日本人がやりたがらない仕事を喜んでやってくれる外国人』を優遇しているため、これからもどんどん外国人が増えていきます。
そしてその外国人を、日本人の税金で優遇するという何とも不可解な仕組みができあがっています(それはまた別の話になりますのでこの辺で)。
話を元に戻します。
そんなわけで、これからはますます日本人が働きにくい、生きにくい社会になっていきます。
バブルの頃であれば、どんなお仕事でも満足のいくお給料をいただけていたでしょう。
でも今は違います。
誰でもできるお仕事に高い給料は支払われませんし、そのお仕事さえも、外国人に奪われていきます。
それよりも、これほどIT化やテクノロジーが進んでしまうと、これからは機械に取って替られる仕事もどんどん増えていきます。
だから武器を身につけなければなりません。
それが大学である必要はありません。
でも、漠然と何をやったらいいのか分からないのであれば、とりあえず大学に行くべきです。
大学に行くことで、いろんな友人や先輩、教授の方々と接して、自分の可能性を広げてほしいです。
【最後に余談になりますが…】
自分の地元の友人で、豊田市にあるライン工場で期間工を1年だけ頑張った同級生がいました。
結論から言うと、本当にめちゃくちゃしんどかったそうです。
とにかく汗だくになり喉が渇くので、毎日ペットボトル5リットル分くらいのお茶を用意していくのだそうです。
汗も大量に出るので、Tシャツも5枚ほど持参していたとのこと。
仕事そのものもしんどかったのだそうですが、何よりもしんどかったのは『何があっても絶対に休めない』ということ。
ラインですからね。
誰かが休んでしまうと、そのラインは止まってしまうので、熱が出たくらいでは休ませてもらえないとのことでした。
本当か嘘かは知りませんが、彼曰く、熱が38.5度出ても休ませてもらえなかったらしく、『病院にインフルエンザの診断書もらったら休んでもいいぞ。』と言われたそうです。
まあ真偽はさておき、ラインに関わらず、世の中にはそういうブ〇ックなお仕事は普通にあります。
そんな仕事、できれば回避したいですよね??
そのためにも、とにかく特に目標がないのであれば、目標がないからこそ大学に行って視野と可能性を広げてください。
※もちろん職業に貴賤はありません。どんなお仕事も、私たちが豊かな生活を営んでいく上で絶対に必要なものです。