お子様のスマホを遠ざけるために、ご両親にご協力していただきたいこと。
このブログは珍しく、お父様お母様方だけに発信するものです。
可能な限り手短にお伝えいたします。
先日ちょっとした用事がありまして、とある飲食店に入りました。
隣の席のご家族に何か違和感を感じたのですが、その原因はすぐに分かりました。
お父様とお母様、後は中学生と小学生のお子様が4人の6人家族だったのですが、なんと全員がスマートフォンを触っていたのです。
食事の席でですよ?
お子様はまあそういうものを触りたがってしまうのは仕方ないとして、お父様とお母様がお子さんの目の前で、何も話さず無心にスマートフォンを触り続けていたところに空恐ろしさを感じました。
もしも山口がこのご家庭に生まれていたとして、中学生や高校生になったころに両親に『スマホばっかり触っていないで勉強しなさい!』なんて言われたら、100%反撃します。
『とーさんやかーさんだって触りまくってるじゃん。』と。
使い古された表現ですが、子供は親の背中を見て育ちます。
勉強することが当たり前だと思っていて、日々勉強やお仕事に打ち込まれているお父さんの背中を見て育ったお子さんは、言われずとも勉強の大切さを知っているでしょう。
いや、勉強じゃなくてもいいと思います。
読書をするとか紙の新聞を読むとかでもいいと思うんです。
例えばスマホを触っていたとしても、お子さんから話しかけられたときに『あぁごめんごめん、スマホ触ってて申し訳なかったね。なんだったかな?』と一声かけてくれるだけで、お子さんはスマホがあまりいいものではないのだと分かってくれるでしょう。
ご両親が積極的にスマホを触っていたら、お子さんはスマホなんて当たり前のものだと思うでしょうし、中学や高校に進んで、まさに勉強が必要になったときに、自主的にスマホから離れることなんてできなくなると思います。
もう遠い昔の話ですが、スマートフォンというものが世の中に普及しだしたころ、こんなお母様に出会いました。
スマホに気を取られて勉強に集中できない娘さんに、『お母さんもガラケーにするから○○ちゃんも一緒にガラケーにしよ?浮いたお金は塾のお月謝に充てるから。』と言ったのです。
もちろんお子様が主体的に考えて、(自分のやりたい仕事のためには○○大学に行かなければならない。)(そのためには今から勉強しなければならない。)(それにはスマートフォンが障害になるから、自主的に触らないようにしなければならない。)という具合に行動できればいいのですが、まだまだ中学生高校生なんです。
私たちが中学生や高校生の頃に、同じようにできたでしょうか?
『今勉強しないと後悔するぞ!』『社会に出てからは通用しないぞ!』『誘惑に負けているようじゃ成績は上がらないぞ!』全部正論です。
ですが社会というものを経験していないお子様にとっては、すべては対岸の火事です。
実感なんてできるわけがありません。
だから身近なところで、お父様とお母様のご協力が必要になるんです。
もう一度言います。
スマホを触りまくっているお父様お母様に『スマホを触らずに勉強しなさい!』なんて言われても、何の説得力もありません。
もちろん現代社会において、スマホをまったく触らないというのは難しいでしょうから、『スマホがあまりいいものではないんだ。』と自然に理解できるようなお声がけやアクションを起こしてほしいのです。
冒頭紹介したご家庭のお父様お母様には申し訳ありませんが、食事中にお子様の目の前で無言でスマホを触り続けるとか論外です。
・・・というわけで、半ば余計なお世話な感じもしますが、参考にしていただけたら幸甚に存じます。