東高の課題で質問をいただきましたので、共有します

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高校生のみなさんへ

今日も質問がなくて暇だな~と思っていたら、黒野先生の授業でこんな声が聞こえてきました。

『これはね、とりあえずここでたんじぇんとしーたを作ってもいいと思う。』

たんじぇんとしーたを・・・作る??

自分の数学戦闘力はこんなもんです。

だから、英語も数学も、国語も物理も社会も・・・すべてを頑張るみなさんを本当に心から尊敬します。

それに比べたら、労力はかかりますが、実は英単語やイディオムの暗記は一部の例外を除けば、頭を使ったり、ひらめきを求められることはありません。

でもどうしても時間はかかるのです。

だから1,2年生の内に終わらせてください。

3年生は土日祝日に覚えまくってください。

暗記貯金は休日に作りましょう!

【東高課題で質問をいただきましたので共有します】

質問をいただいたのは以下の文章の精読和訳でした。

いや~嬉しい!

当塾ですが、学校課題を授業でやることはありません。

それは大体暇そうにしている山口に質問して解消してください!

お月謝がかかっている授業でやるのはもったいないですからね。

質問対応だからといって手を抜かず、懇切丁寧に対応しますよ!

“Psycholotists assumed that the ability to delay gratification in order to get that marshmallow depended on the willpower to control oneself. “

ほとんどの受験生は、”S assumed that(接続詞)”で、『Sはthat以下のように推測した』まではノンストップでいけたはずです。

(※なお、動詞”assume”のイメージは『(根拠もなく)…だと思い込む』です。なおかつここでは”assumed”と過去形になっているわけですから、『今となっては的外れなのだが』というところまで、たったの一単語で分かります。超便利!絶対に覚えましょう!)。

話を戻しまして。

問題はこの後です。

この手のSが大きくなった文章に対して、いきなり『ここからここまでが主語だぞ~』と指導される先生がいらっしゃいますが、英語がニガテな高校生は、『絶対にそんなことはしないでください!』。

それが感覚で何となくできるなら苦労はしません。

もちろん山口もそんなことはやりません。

この手の精読でやるべきことは、『Sは1語で特定すること!』

・・・。

自慢ではありませんが、これは山口が編み出しました(いや本当に)。

この文章のように、不定詞による修飾句や、関係詞による修飾、前置詞句などは後で考えればいいです。

もちろん、『え!でもリスニングだとそうはいかないじゃん!』なんて声が出そうですが、リスニングじゃないですからね。

というわけでこの文章、Sになるのは当然、前置詞も何もついていないドタマの”the ability”。

これに対して、①to delay (遅らせるための)②(in order) to get that という二つの不定詞句がかかっていきます。

正確には、②は①にかかっておりますが。

その後まで目を通して、やっと出てくる動詞っぽい”depended on”にぶつかって、初めて(あぁ、こいつが主節動詞なんだね)と思わなければなりません。

で、”depended on”を他動詞だと考えて、目的語はもちろん”the willpower”。

(※もちろん、正しくは”depend”は自動詞で、”on the willpower”はM句ですが、今回は割愛いたします)。

なお余談ですが、個人的にはここでの”depend on”を、ターゲットなんかに載っているまんまで『~に頼る』と訳したら、多分減点です。

無生物主語ですからね。

そこは臨機応変に、無生物主語に合わせて訳す必要があります。

そしてこれも山口がもう半ば洗脳するかのように塾生に言い続けておりますが、『難文に出てくる不定詞は、90%”~するために”、もしくは”~するように”』でOKです!

残りの10%が仮主語とかのいわゆる『~すること』となるわけですが、まあこれで大丈夫。

とりあえず一度『~するため』と訳して、それでもしっくりこなければ他の可能性を考えればいいです。

というわけでこの文章、もう一度おさらいするとこうなります。

(逐語訳)⇒心理学者は、that以下のように推測した ⇒ その二つ目のマシュマロを得るために、(自分の)満足感を遅らせる能力は ~に依るものだ 自分自身を制御する意志の力に

(記述で求められる解答) ⇒心理学者は、子供が二つ目のマシュマロを得るために、自分の満足感を後回しにする能力は、自分自身を制御する意志の力によるものだと推測した。

ちなみに前後を読んでおりませんので、詳細は分かりません。

しかしう~ん・・・何大学の問題なんでしょうか??

受験オタクとしては気になるので、ご存知の方はぜひ教えてください!

こんな感じで、授業外でも学校課題や模試の質問はもう全然WELCOMEです!

東大や京大、早慶医学部の問題もどんとこい!(ただしそればっかりは少しお時間を頂戴しますが…)。

そんなわけで東高のRさん!質問ありがとうございました。

最後にこの文章の上位互換の文章を書いておきます。

もしど忘れしてしまった塾生(高校生)は必ず質問に来てくださいね!

“Anthropolotists realized that to understand mankind properly , including people who live in modern societies , it is necessary to study populations that have avoided modernity to keep clear of industrialization .”(大阪府立大学過去問より抜粋)

多少難しくなってはいますが、文章構造は先ほどの英文と『まったく同じ』です。

まったくです。

これまでにも何度も何度も繰り返してきましたが、英語の文章は倒置や省略、強調構文などの例外を除けば、『99%5文型』にはまります。

だから高校生諸君、とにかく5文型を100%にしてください!

例外は基本をマスターしたその後です。

基本もできていないのに例外の話をしても、何も得られるものはありませんので…。

この文章ですがヒントは、

①To study English, I’m gonna go abroad.”が訳せるなら大丈夫。

(※もちろん、『英語を勉強すること、私は海外へいくつもりです。』なんて訳さないですよね?”to~”は90%『~するために、~するための』です)

②includingは動名詞ではなく『前置詞』

③このclearは名詞ではなく、”clear A of B”という句動詞 ※ネクステにもvintageにも載っています。

訳⇒人類学者は、現代社会に生きる人も含めた、人類を適切に理解するためには、工業化を避けるために現代性を避け続けてきた人々を、研究する必要があると気づいた。

というわけで、質問に来てくれて本当にありがとうございました。

質問に来ていただけると、自分自身の勉強にもつながりますので本当にありがたいんです。

新しい発見もあったりしますからね!

だから本当に遠慮なく、ガンガン持ってきてください!

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