三河の公立高校が甲子園で優勝!・・・不可能だと思いますか??
こんにちは!
というわけで、当塾夏季休暇をいただいておりましたが、本日より元気に開校です。
夏休みもいよいよ後半に突入しました。
気持ちも新たにしっかりとラストスパートをかけていきましょう。
さて山口ですが、実は実家が九州でして、この休み期間中は帰省させていただいておりました。
ただ帰省中も考えることは塾のことばかりで、このブログで書きたいことも山のように貯まってしまったので、随時報告していきたいと思います。
まずは1つ目です。
夏真っ盛り、夏と言えば甲子園ですね!
いや、そんなことないよと言わずに、そういうことにしておいてくださいね。
タイトルの通りですが、三河の公立高校が甲子園で優勝と聞いて、みなさんは何を考えるでしょうか??
(いやいや~・・・それはちょっと難しいんじゃないかな)と思う方が多いのではないでしょうか?
もちろんね、当事者である野球部員たちは甲子園を目標に日々練習していると思います。
だけどここ愛知は高校野球の激戦区、野球に詳しい方はご存知の通り、私立が圧倒的に強いんです。
夏の高校野球で言えば、ここ30年間は私立高校しか甲子園には出場していません。
そういった事情を考えると、公立の高校が甲子園に出場することは本当に大変ですし、ましてや優勝なんて・・・と思うのはごく自然な感想だと思います。
ただ、それを実現した田舎の公立高校があります。
九州は長崎県の清峰高校という県立高校です。
帰省ついで行ってきました。
あ・・・先にきちんとお伝えしておきますが、この日たまたま職員の先生がいらっしゃいまして、こうして紹介させていただく許可をいただいております。
不法侵入じゃないですからね!
どれくらい田舎なのかというと・・・
何もない!
ちなみに清峰高校は佐々町というところにあるのですが、なんと人口2万人ほど。
西尾市の人口が17万人ですので、実に8分の1くらいの小さな町なのです。
以前も少しご紹介させていただきましたがこの清峰高校、20年前は野球部員がそもそも7人しかいなかったとのこと。
そこへ新しく赴任してきた監督さんが、地元の中学校に足を運んで、野球部員に『一緒に甲子園で優勝しよう!』と声をかけ続けたのだそうです。
最初はとにかく口に出すだけで笑われていたようですね。
しかしその熱意が伝わり、数年後には地元中学校の野球部員が清峰高校に集まりだします。
野球部員も増えて、やっと試合ができるようになるわけですが、今度はチームを鍛えていかなければなりません。
それ以前に、小さな町の公立高校なのでグラウンドも狭いし移動用のバスもありません。
グラウンドはこんな感じですが、このスペースをサッカー部と共同で使用するため、時間もスペースも限られた中で練習していくことになります。
なお、バスについては監督さんが地元のバス会社に直接お願いして、ボロボロのバスを1台譲り受けたのだそうです。
この限られた環境でどのように練習をしたのか?
使えるのはほぼ内野のスペースだけだったそうです。
監督さんとコーチが真っ先に取り組んだのは、とにかくフィジカルの強化です。
『速い打球を打てて、速い球を正確に投げることができれば、高校野球では勝てる』という信念の元、とにかく地道な基礎トレーニングを繰り返したのだそうです(それについて話すと、とても長くなってしまうので、もし興味がある方はインターネットで調べてみてください)。
・・・というわけでいろいろ端折ってしまいますが、監督が就任して8年後に甲子園出場、その年に春優勝していた愛工大名電に勝ちベスト16、そしてその3年後には本当に甲子園で優勝してしまうのです。
もちろんね、こんな話はどこにでも転がっているわけではありません。
だけど周りが馬鹿にするような夢や目標でも、本人が諦めなければ叶う可能性はあるということです。
もし監督さんが無理だと思っていたら・・・いや、野球部員の中の1人でも無理だと思っていたら、この途方もない夢は夢で終わっていたのかもしれません。
あなたの夢はどうでしょうか?
田舎の無名の公立高校が甲子園に出場して、優勝することより困難な夢なのでしょうか??
夢は人それぞれ。
東大に入りたい!という子もいれば、地元の公立高校に合格したい!という子もいるかもしれません。
だけどあなたが諦めない限り、その夢がどんなに困難でも可能性がゼロになることはありません。
もちろん、その目標に対してそれに見合った努力はしなければなりません。
言うだけ言って、毎日の学習時間が2時間にも満たないような生徒が『東大に行きたいんです』『早慶上智に行きたいんです』と言っても、それは厳しいですよね??(もちろん無理とは言いませんが)
練習だって勉強と同じです。
私立の高校のような恵まれた環境がなくても、工夫次第でそれに勝る成果が得られるのです。
なかなか成績が上がらないと嘆いている生徒諸君、その学習方法は本当にあなたに合っていますか?
英単語を覚えるという地道な努力を避けて、難解な長文読解に取り組んだりしていませんか??
1、2年の復習も終わりきらない内に、『二次関数の利用問題』や『相似な図形』などの難しい単元に手を出していませんか?
全てのスポーツがそうであるように、勉強でも基礎は本当に大切です。
もしもなかなか思うような成果が得られないのであれば、自分の勉強法をもう一度見直してみてください。
しっかりとした基礎ができていないのに、入試対策などできるはずがありません。
そして努力しても努力しても・・・本当に充分な努力を重ねても、望んだ結果が出ないこともあるでしょう。
でも間違いなく言えるのは、諦めたり、正しい努力を積み重ねられなかった時には、それ相応の結果が待っているということです。
大丈夫。
あなたならできます。
あなたに夢や目標があるのならば、腹をくくって残りの時間、全力で勉強してください!
・・・というわけで最後に、僕は毎年勝手に西尾市内の公立高校の試合を球場で観戦しています。
今だと西尾東高校がすごい活躍していますね!
いつか甲子園球場に、三河の公立高校を応援しに行くのが山口の夢だったりします。
もちろん、私立でも応援してますけどね!
今年の中京大中京のレギュラーには鶴中の生徒がいて、勝手にすごく喜んでおりました。
・・・というわけで長くなりましたが、本日も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。